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〘1388㌻〙

第1章

1 第だい三十年ねん四月󠄃ぐわつの五日いつかに我われケバル河がはの邊󠄎ほとりにてかの擄とらへうつされたる者ものの中うちにをりしに天てんひらけて我われ神かみの異象いしやうを見みたり 2 是これヱコニヤ王わうの擄とらへゆかれしより第五年ごねんめのその月󠄃つきの五日いつかなりき 3 時ときにカルデヤ人びとの地ちに於おいてケバル河がはの邊󠄎ほとりにてヱホバの言ことば祭司さいしブシの子こエゼキエルに臨のぞめりヱホバの手てかしこにて彼かれの上うへにあり

4 我われ見みしに視みよ烈はげしき風かぜ大おほいなる雲くもおよび燃もゆる火ひの團塊たま北きたより出いできたる又󠄂また雲くもの周󠄃圍󠄃まはりに輝光かがやきありその中なかよりして火ひの中うちより熱やけたる金族かねのごときもの出いづ 5 其その火ひの中なかに四箇よつの生物いきものにて成󠄃なれる一箇ひとつの形かたちあり其その狀さまは是かくのごとし即すなはち人ひとの象かたちあり 6 各おの〳〵四よつの面かほあり各おの〳〵四よつの翼󠄅つばさあり 7 その足あしは直すぐなる足あしその足あしの跖うらは犢牛こうしの足あしの跖うらのごとくにして磨󠄃みがける銅あかがねのごとくに光ひかれり 8 その生物いきものの四方しはうに翼󠄅つばさの下したに人ひとの手てありこの四箇よつの物もの皆みな面かほと翼󠄅つばさあり 9 その翼󠄅つばさはたがひに相あひつらなれりその往󠄃ゆくときに回轉まはらずして各おの〳〵その面かほの向むかふところに行ゆく 10 その面かほの形かたちは人ひとの面かほのごとし四箇よつの者もの右みぎには獅子しゝの面かほあり四箇よつの者もの左ひだりには牛うしの面かほあり又󠄂また四箇よつの者もの鷲わしの面かほあり 11 その面かほとその翼󠄅つばさは上うへにて分󠄃わかるその各箇おの〳〵の翼󠄅つばさ二箇ふたつは彼かれと此これと相あひつらなり二箇ふたつはその身みを覆󠄄おほふ 12 各箇おの〳〵その面かほの向むかふところへ行ゆき靈れいのゆかんとする方かたに行ゆく又󠄂また行ゆくにまはることなし 13 その生物いきものの形かたちは爇おこれる炭󠄃すみの火ひのごとく松󠄃明たいまつのごとし火ひ生物いきものの中うちに此彼ここかしこに行ゆき火ひ輝かがやきてその火ひの中うちより電光いなびかりいづ 14 その生物いきもの奔はしりて電光いなびかりの如ごとくに往󠄃來ゆききす

15 我われ生物いきものを觀みしに生物いきものの近󠄃邊󠄎そばにあたりてその四箇よつの面かほの前󠄃まへに地ちの上うへに輪わあり 16 其その輪わの形かたちと作つくりは黃金色こがねいろの玉たまのごとしその四箇よつの形かたちは皆みな同おなじその形かたちと作つくりは輪わの中うちに輪わのあるがごとくなり
 1388㌻ 
17 その行ゆく時ときは四方しはうに行ゆく行ゆくにまはることなし 18 その輪輞󠄂わぶちは高たかくして畏懼おそろしかり輪輞󠄂わぶちは四箇よつともに皆みな遍󠄃あまねく目めあり 19 生物いきものの行ゆく時ときは輪わその傍かたはらに行ゆき生物いきもの地ちをはなれて上あがる時ときは輪わもまた上あがる 20 凡すべて靈れいのゆかんとする所󠄃ところには生物いきものその靈れいのゆかんとする方かたに往󠄃ゆく輪わまたその傍かたはらに上あがる是これ生物いきものの靈れい輪わの中うちにあればなり 21 此これの行ゆく時ときは彼かれもゆき此これの止とゞまる時ときは彼かれも止とゞまり此これ地ちをはなれて上あがる時ときは輪わも共ともにあがる是これ生物いきものの靈れい輪わの中うちにあればなり

22 生物いきものの首かうべの上うへに畏おそろしき水晶すゐしやうのごとき穹蒼そらありてその首かうべの上うへに展開ひろがる〘1064㌻〙 23 穹蒼そらの下したに其その翼󠄅つばさ直なほく開ひらきて此これと彼かれとあひ連󠄃つらなる又󠄂また各おの〳〵二箇ふたつの翼󠄅つばさありその各おの〳〵の二箇ふたつの翼󠄅つばさ此方こなた彼方かなたにありて身みをおほふ 24 我われその行ゆく時ときの羽聲はおとを聞きくに大水おほみづの聲おとのごとく全󠄃能者ぜんのうしやの聲こゑのごとし其その聲音󠄃おとの響ひびきは軍勢ぐんぜいの聲こゑのごとしその立たちどまる時ときは翼󠄅つばさを垂たる 25 その首かうべの上うへなる穹蒼そらの上うへより聲こゑありその立たちどまる時ときは翼󠄅つばさを垂たる

26 首かうべの上うへなる穹蒼そらの上うへに靑玉あをだまのごとき寳位くらゐの狀式かたちありその寳位くらゐの狀式かたちの上うへに人ひとのごとき者もの在います、 27 又󠄂またわれその中うちと周󠄃圍󠄃まはりに磨󠄃みがきたる銅あかがねのごとく火ひのごとくなる者ものを見みる其その人ひとの腰󠄃こしより上うへも腰󠄃こしより下したも火ひのごとくに見みゆ其その周󠄃圍󠄃まはりに輝光かがやきあり 28 その周󠄃圍󠄃まはりの輝光かがやきは雨あめの日ひに雲くもにあらはるる虹にじのごとしヱホバの榮光さかえかくのごとく見みゆ我われこれを見みて俯伏ひれふしたるに語かたる者ものの聲こゑあるを聞きく

第2章

1 彼かれわれに言いひたまひけるは人ひとの子こよ起󠄃たちあがれ我われなんぢに語ものいはんと 2 斯かくわれに言いひ給たまひし時とき靈みたまわれにきたりて我われを立たちあがらしむ爰こゝに我われその我われに語かたりたまふを聞きくに 3 われに言いひたまひけるは人ひとの子こよ我われなんぢをイスラエルの子孫ひと〴〵に遣󠄃つかはすすなはち我われに叛󠄃そむける叛󠄃逆󠄃ほんぎやくの民たみにつかはさん彼等かれらとその先祖せんぞ我われに悖もとりて今日こんにちにいたる
 1389㌻ 
4 その子女等こどもらは厚顏あつがほにして心こゝろの剛愎かたくななる者ものなり我われ汝なんぢをかれらに遣󠄃つかはす汝なんぢかれらに主しゆヱホバかくいふと吿つぐべし 5 彼等かれらは悖逆󠄃もとれる族やからなり彼等かれらは之これを聽きくも之これを拒󠄃こばむも預言者よげんしやの己等おのれらの中うちにありしを知しらん 6 汝なんぢ人ひとの子こよたとひ薊あざみと棘いばら汝なんぢの周󠄃圍󠄃まはりにあるとも亦また汝なんぢ蠍󠄂さそりの中なかに住󠄃すむともこれを懼おそるるなかれその言ことばをおそるるなかれ夫それかれらは悖逆󠄃もとれる族やからなり汝なんぢその言ことばをおそるるなかれ其その面かほに慄をののくなかれ 7 彼等かれらは悖逆󠄃もとれる族やからなり彼かれらこれを聽きくもこれを拒󠄃こばむも汝なんぢ吾わが言ことばをかれらに吿つげよ

8 人ひとの子こよわが汝なんぢに言いふところを聽きけ汝なんぢかの悖逆󠄃もとれる族やからのごとく悖もとるなかれ汝なんぢの口くちを開ひらきてわが汝なんぢにあたふる者ものをくらふべし 9 時ときに我われ見みるに吾わが方かたに伸のべたる手てありて其その中うちに卷物まきものあり 10 彼かれこれをわが前󠄃まへに開ひらけり卷物まきものは裏うらと表おもてに文󠄃字もじありて上うへに嗟嘆なげきと悲哀かなしみと憂患うれひとを錄しるす

第3章

1 彼かれまた我われに言いひたまひけるは人ひとの子こよ汝なんぢ獲うるところの者ものを食󠄃くらへ此この卷物まきものを食󠄃くらひ往󠄃ゆきてイスラエルの家いへに吿つげよ 2 是こゝに於おいて我われ口くちをひらけばその卷物まきものを我われに食󠄃くらはしめて 3 我われにいひ給たまひけるは人ひとの子こよわが汝なんぢにあたふる此この卷物まきものをもて腹はらをやしなへ膓はらわたにみたせよと我われすなはち之これをくらふに其そのわが口くちに甘あまきこと蜜みつのごとくなりき〘1065㌻〙

4 彼かれまた我われにいひたまひけるは人ひとの子こよイスラエルの家いへにゆきて吾わが言ことばを之これにつげよ 5 我われなんぢを唇くちびるの深ふかき舌したの重おもき民たみにつかはすにあらずイスラエルの家いへにつかはすなり 6 汝なんぢがその言語ことばをしらざる唇くちびるの深ふかき舌したの重おもき多おほくの國人くにびとに汝なんぢをつかはすにあらず我われもし汝なんぢを彼かれらに遣󠄃つかはさば彼等かれら汝なんぢに聽きくべし 7 然されどイスラエルの家いへは我われに聽きくことを好このまざれば汝なんぢに聽きくことをせざるべしイスラエルの全󠄃家ぜんかは厚顏あつがほにして心こゝろの剛愎かたくななる者ものなればなり 8 視みよ我われかれらの面かほのごとく汝なんぢの面かほをかたくしかれらの額ひたひのごとく汝なんぢの額ひたひを堅かたくせり
 1390㌻ 
9 我われなんぢの額ひたひを金剛石こんがうせきのごとくし磐いはよりも堅かたくせり彼かれらは背逆󠄃そむける族やからなり汝なんぢかれらを懼おそるるなかれ彼かれらの面かほに戰慄をののくなかれ 10 又󠄂またわれに言いひたまひけるは人ひとの子こよわが汝なんぢにいふところの凡すべての言ことばを汝なんぢの心こゝろにをさめ汝なんぢの耳みゝにきけよ 11 往󠄃ゆきてかの擄とらへ移うつされたる汝なんぢの民たみの子孫ひと〴〵にいたりこれに語かたりて主しゆヱホバかく言いひたまふと言いへ彼かれら聽きくも拒󠄃こばむも汝なんぢ然しかすべし

12 時ときに靈みたまわれを上うへに擧あげしが我われわが後うしろに大おほいなる響ひびきの音󠄃おとありてヱホバの榮光さかえのその處ところより出いづる者ものは讚ほむべきかなと云いふを聞きけり 13 また生物いきものの互たがひにあひ連󠄃つらなる翼󠄅つばさの聲おととその傍かたはらにある輪わの聲おとおよび大おほいなる響ひびきの音󠄃おとを聞きく 14 靈みたまわれを上うへにあげて携たづさへゆけば我われ苦々にが〳〵しく思おもひ心こゝろを熱あつくして往󠄃ゆくヱホバの手て强つよくわが上うへにあり 15 爰こゝに我われケバル河がはの邊󠄎ほとりにてテラアビブに居をるかの擄移とらへうつされたる者ものに至いたり驚おどろきあきれてその坐ざする所󠄃ところに七日なぬか俱ともに坐ざせり

16 七日なぬかすぎし後のちヱホバの言ことばわれにのぞみて言いふ 17 人ひとの子こよ我われなんぢを立たててイスラエルの家いへの爲ために守望󠄇者まもるものとなす汝なんぢわが口くちより言ことばを聽きき我われにかはりてこれを警いましむべし 18 我われ惡人あくにんに汝なんぢかならず死しぬべしと言いはんに汝なんぢかれを警いましめず彼かれをいましめ語かたりその惡あしき道󠄃みちを離はなれしめて之これが生命いのちを救すくはずばその惡人あくにんはおのが惡あくのために死しなんされど其その血ちをば我われ汝なんぢの手てに要󠄃もとむべし 19 然されど汝なんぢ惡人あくにんを警いましめんに彼かれその惡あくとその惡あしき道󠄃みちを離はなれずば彼かれはその惡あくの爲ために死しなん汝なんぢはおのれの靈魂たましひを救すくふなり 20 又󠄂また義人ただしきひとその義事ただしきことをすてて惡あくを行おこなはんに我われ躓礙つまづくものをその前󠄃まへにおかば彼かれは死しぬべし汝なんぢかれを警いましめざれば彼かれはその罪つみのために死しにてそのおこなひし義ただしき事ことを記おぼゆる者ものなきにいたらん然されば我われその血ちを汝なんぢの手てに要󠄃もとむべし 21 然されど汝なんぢもし義ただしき人ひとをいましめ義ただしき人ひとに罪つみををかさしめずして彼かれ罪つみを犯をかすことをせずば彼かれは警戒いましめをうけたるがためにかならずその生命いのちをたもたん汝なんぢはおのれの靈魂たましひを救すくふなり〘1066㌻〙
 1391㌻ 

22 茲こゝにヱホバの手てかしこにてわが上うへにあり彼かれわれに言いひたまひけるは起󠄃たちて平󠄃原はらにいでよ我われそこにて汝なんぢにかたらん 23 我われすなはち起󠄃たちて平󠄃原はらに往󠄃ゆくにヱホバの榮光さかえわがケバル河がはの邊󠄎ほとりにて見みし榮光さかえのごとく其處そこに立たちければ俯伏ひれふしたり 24 時ときに靈みたまわれの中うちにいりて我われを立たちあがらせ我われにかたりていふ往󠄃ゆきて汝なんぢの家いへにこもれ 25 人ひとの子こよ彼等かれら汝なんぢに繩󠄂なはをうちかけ其それをもて汝なんぢを縛󠄃しばらん汝なんぢはかれらの中うちに出いでゆくことを得えざるべし 26 我われなんぢの舌したを上㗁うはあごに堅かたく着つかしめて汝なんぢを啞おふしとなし彼等かれらを警いましめざらしむべし彼等かれらは悖逆󠄃もとれる族やからなればなり 27 然されど我われ汝なんぢに語かたる時ときは汝なんぢの口くちをひらかん汝なんぢ彼かれらにいふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ聽きく者ものは聽きくべし拒󠄃こばむ者ものは拒󠄃こばむべし彼等かれらは悖逆󠄃もとれる族やからなり

第4章

1 人ひとの子こよ汝なんぢ磚瓦かはらをとりて汝なんぢの前󠄃まへに置おきその上うへにヱルサレムの邑まちを畵ゑがけ 2 而しかして之これを取圍󠄃とりかこみ之これにむかひて雲梯うんていを建󠄄たて壘るゐを築きづき陣營ぢんえいを張はり邑まちの周󠄃圍󠄃まはりに破城󠄃槌しろくづしを備そなへて之これを攻せめよ 3 汝なんぢまた鐵てつの鍋なべを取とり汝なんぢと邑まちの間あひだに置おきて鐵てつの石垣いしがきとなし汝なんぢの面かほを之これに向むけよ斯かくこの邑まち圍󠄃かこまる汝なんぢ之これを圍󠄃かこむべし是これすなはちイスラエルの家いへにあたふる徴しるしなり

4 又󠄂また汝なんぢ左側ひだりを下したにして臥ふしイスラエルの家いへの罪つみを其その上うへに置おけよ汝なんぢが斯かく臥ふすところの日ひの數󠄄かずは是これなんぢがその罪つみを負󠄅おふ者ものなり 5 我われかれらが罪つみを犯をかせる年としを算かぞへて汝なんぢのために日ひの數󠄄かずとなす即すなはち三百びやく九十日にちの間あひだ汝なんぢイスラエルの家いへの罪つみを負󠄅おふべし 6 汝なんぢこれを終󠄃をへなば復また右側みぎを下したにして臥ふし四十日にちの間あひだユダの家いへの罪つみを負󠄅おふべし我われ汝なんぢのために一日にちを一年ねんと算かぞふ 7 汝なんぢヱルサレムの圍󠄃かこみに面かほを向むけ腕うでを袒あらはして其それの事ことを預言よげんすべし 8 視みよ我われ索なはを汝なんぢにかけて汝なんぢの圍󠄃かこみの日ひの終󠄃をはるまで右左みぎひだりに動うごくことを得えざらしめん 9 汝なんぢ 小麥こむぎ 大麥おほむぎ 豆まめ 扁󠄃豆あぢまめ 粟あはおよび裸麥はだかむぎを取とりて之これを一箇ひとつの器うつはにいれ汝なんぢが橫よこたはる日ひの數󠄄かずにしたがひてこれを食󠄃しよくとせよ即すなはち三百びやく九十日にちの間あひだこれを食󠄃くらふべし
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10 汝なんぢ食󠄃しよくを權はかりて一日にちに二十シケルを食󠄃くらへ時々とき〴〵これを食󠄃くらふべし 11 又󠄂また汝なんぢ水みづを量はかりて一ヒンの六分󠄃ぶ一を飮のめ時々とき〴〵これを飮のむべし 12 汝なんぢ大麥おほむぎのパンの如ごとくにして之これを食󠄃くらへ即すなはち彼等かれらの目めのまへにて人ひとの糞ふんをもて之これを烘やくべし 13 ヱホバいひ給たまふ是かくのごとくイスラエルの民たみはわが追󠄃おひやらんところの國々くに〴〵においてその汚穢けがれたるパンを食󠄃くらふべし 14 是こゝにおいて我われいふ嗚呼あゝ主しゆヱホバよわが魂たましひは絕たえて汚けがれし事ことなし我われは幼少時いとけなきときより今いまにいたるまで自みづから死しにし者ものや裂殺さきころされし者ものを食󠄃くらひし事ことなし又󠄂また絕たえて汚けがれたる肉󠄁にくわが口くちにいりしことなし〘1067㌻〙 15 ヱホバ我われにいひ給たまふ我われ牛うしの糞ふんをもて人ひとの糞ふんにかふることを汝なんぢにゆるす其それをもて汝なんぢのパンを調󠄃ととのふべし 16 又󠄂またわれに言いひたまふ人ひとの子こよ視みよ我われヱルサレムに於おいて人ひとの杖つゑとするパンを打碎うちくだかん彼等かれらは食󠄃しよくをはかりて惜をしみて食󠄃くらひ水みづをはかりて驚おどろきて飮のまん 17 斯かく食󠄃しよくと水みづと乏とぼしくなりて彼かれら互たがひに面かほを見みあはせて駭おどろきその罪つみに亡ほろびん

第5章

1 人ひとの子こよ汝なんぢ利するどき刀かたなを執とり之これを剃刀かみそりとなして汝なんぢの頭あたまと頷あごをそり權衡はかりをとりてその毛けを分󠄃わかてよ 2 而しかして圍󠄃城󠄃かこみの日ひの終󠄃をはる時とき邑まちの中なかにて火ひをもて其その三分󠄃ぶんの一を燒やき又󠄂また三分󠄃ぶんの一を取とり刀かたなをもて邑まちの周󠄃圍󠄃まはりを擊うち三分󠄃ぶんの一を風かぜに散ちらすべし我われ刀かたなをぬきて其その後あとを追󠄃おはん 3 汝なんぢその毛けを少すこしく取とりて裾すそに包󠄃つゝみ 4 又󠄂またその中うちを取とりてこれを火ひの中うちになげいれ火ひをもて之これをやくべし火ひその中うちより出いでてイスラエルの全󠄃家ぜんかにおよばん

5 主しゆヱホバかくいひ給たまふ我われこのヱルサレムを萬國ばんこくの中なかにおき列邦󠄆くに〴〵をその四圍󠄃まはりに置おけり 6 ヱルサレムは異邦󠄆ことくによりも惡あしくわが律法おきてに悖もとり其その四圍󠄃まはりの國々くに〴〵よりもわが法憲のりに悖もとる即すなはち彼等かれらはわが律法おきてを蔑如ないがしろにしわが法憲のりに步行あゆまざるなり 7 故ゆゑに主しゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢらはその周󠄃圍󠄃まはりの異邦󠄆人ことくにびとよりも甚はなはだしく噪さわぎたち吾わが憲のりにあゆまず吾わが法おきてをおこなはず又󠄂また汝なんぢらの周󠄃圍󠄃まはりなる異邦󠄆人ことくにびとの法おきてのごとくに行おこなふことすらもせざるなり 8 是この故ゆゑに主しゆヱホバかくいひ給たまふ視みよ我われ われは汝なんぢを攻せめ異邦󠄆人ことくにびとの目めの前󠄃まへにて汝なんぢの中うちに鞫さばきをおこなはん
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9 なんぢの爲なせし諸もろ〳〵の惡にくむべき事ことのために我われわが未いまだ爲なさざりしところの事こと此この後のちふたゝび其そのごとく爲なさざるべきところの事ことを汝なんぢになさん 10 是これがために汝なんぢの中うちにて父󠄃ちゝたる者ものはその子こを食󠄃くらひ子こたる者ものはその父󠄃ちゝを食󠄃くらはん我われ汝なんぢの中うちに鞫さばきをおこなひ汝なんぢの中うちの餘のこれる者ものを盡こと〴〵く四方よもの風かぜに散ちらさん 11 是この故ゆゑに主しゆヱホバいひ給たまふ我われは活いく汝なんぢその忌いむべき物ものとその憎にくむべきところの事こととをもてわが聖󠄃所󠄃きよきところを穢けがしたれば我われかならず汝なんぢを減へらさん我わが目めなんぢを惜をしみ見みず我われなんぢを憐あはれまざるべし 12 汝なんぢの三分󠄃ぶんの一は汝なんぢの中うちにおいて疫病えきびやうにて死しに饑󠄃饉ききんにて滅ほろびん又󠄂また三分󠄃ぶんの一は汝なんぢの四周󠄃まはりにて刀かたなに仆たふれん又󠄂また三分󠄃ぶんの一をば我われ四方よもの風かぜに散ちらし刀かたなをぬきて其その後あとをおはん

13 斯かく我われ怒いかりを洩もらし盡つくしわが憤いきどほりを彼かれらの上うへにかうむらせて心こゝろを安やすんぜん我われわが憤いきどほりを彼かれらの上うへに洩もらし盡つくす時ときは彼かれら我われヱホバの熱心ねつしんをもてかたりたる事ことをしるに至いたらん〘1068㌻〙 14 我われ汝なんぢを荒地あれちとなし汝なんぢの周󠄃圍󠄃まはりの國々くに〴〵の中うちに汝なんぢを笑柄ものわらひとなし凡すべて往󠄃來ゆききの人ひとの目めに斯かくあらしむべし 15 我われ怒いかりと憤いきどほりと重おもき責せめをもて鞫さばきを汝なんぢに行おこなふ時ときは汝なんぢはその周󠄃圍󠄃まはりの邦󠄆々くに〴〵の笑柄ものわらひとなり嘲󠄂あざけりとなり警戒いましめとなり驚懼おどろきとならん我われヱホバこれを言いふ 16 即すなはち我われ饑󠄃饉ききんの惡あしき矢やを彼等かれらに放はなたん是これは滅亡ほろぼすための者ものなり我われ汝なんぢらを滅ほろぼさんために之これを放はなつべし我われなんぢらの上うへに饑󠄃饉ききんを增ましくはへ汝なんぢらが杖つゑとするところのパンを打碎うちくだかん 17 我われ饑󠄃饉ききんと惡あしき獸けものを汝等なんぢらにおくらん是これ汝なんぢをして子こなき者ものとならしめん又󠄂また疫病えきびやうと血ちなんぢの間うちに行ゆきわたらん我われ刀かたなを汝なんぢにのぞましむべし我われヱホバこれを言いふ

第6章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほをイスラエルの山々やま〳〵にむけて預言よげんして言いふべし
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3 イスラエルの山やまよ主しゆヱホバの言ことばを聽きけ主しゆヱホバ山やまと岡をかと谷たにと平󠄃原はらにむかひて斯かくいひたまふ視みよ我われ劍つるぎを汝等なんぢらに遣󠄃おくり汝なんぢらの崇邱たかきところを滅ほろぼぼす 4 汝等なんぢらの壇だんは荒あらされ日ひの像󠄃ざうは毀こぼたれん我われ汝なんぢらの中うちの殺ころさるる者ものをして汝なんぢらの偶像󠄃ぐうざうの前󠄃まへに仆たふれしむべし 5 我われイスラエルの子孫ひと〴〵の尸骸しかばねをその偶像󠄃ぐうざうの前󠄃まへに置おかん汝なんぢらの骨ほねをその壇だんの周󠄃圍󠄃まはりに散ちらさん 6 凡すべて汝なんぢらの住󠄃すむところにて邑々まち〳〵は滅ほろぼされ崇邱たかきところは荒あらされん斯かくして汝なんぢらの壇だんは壞やぶれて荒あれ汝なんぢらの偶像󠄃ぐうざうは毀こぼたれて滅ほろび汝等なんぢらの日ひの像󠄃ざうは斫きりたふされ汝等なんぢらの作つくりし者ものは絕たやされん 7 又󠄂また殺ころさるる者ものなんぢらの中なかに仆たふれん汝等なんぢらこれに由よりて吾わがヱホバなるを知しるにいたらん

8 我われ或者あるものを汝なんぢらにのこす即すなはち劍つるぎをのがれて異邦󠄆ことくにの中うちにをる者もの國々くに〴〵の中うちにちらさるる者もの是これなり 9 汝等なんぢらの中うちの逃󠄄のがれたる者ものはその擄とらへゆかれし國々くに〴〵において我われを記念おもふに至いたらん是こは我われかれらの我われをはなれたるその姦淫かんいんをなすの心こゝろを挫くじき且かつかれらの姦淫かんいんを好このみてその偶像󠄃ぐうざうを慕したふところの目めを挫くじくに由よりてなり而しかして彼等かれらはその諸もろ〳〵の憎にくむべき者ものをもて爲なしたるところの惡あくのために自みづから恨うらむべし 10 斯かく彼等かれらはわがヱホバなるを知しるにいたらん吾わがこの災害󠄅わざはひをかれらになさんと語つげしことは徒然いたづらにならざるなり

11 主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢ手てをもて擊うち足あしを踏ふみならして言いへ嗚呼あゝ凡すべてイスラエルの家いへの惡あしき憎にくむべき者ものは禍わざはひなるかな皆みな刀かたなと饑󠄃饉ききんと疫病えきびやうに仆たふるべし 12 遠󠄄方とほくにある者ものは疫病えきびやうにて死しに近󠄃方ちかくにある者ものは刀かたなに仆たふれん又󠄂また生存いきのこりて身みを全󠄃まつたうする者ものは饑󠄃饉ききんに死しぬべし斯かく我われわが憤怒いきどほりを彼等かれらに洩もらしつくすべし 13 彼等かれらの殺ころさるる者ものその偶像󠄃ぐうざうの中なかにありその壇だんの周󠄃圍󠄃まはりにあり諸すべての高岡たかをかにあり諸すべての山やまの頂いたゞきにあり諸すべての靑樹あをきの下したにあり諸すべての茂しげれる橡樹かしのきの下もとにあり彼等かれらが馨かうばしき香にほひをその諸もろ〳〵の偶像󠄃ぐうざうにささげたる處ところにあらん其その時とき汝等なんぢらはわがヱホバなるを知しるべし〘1069㌻〙 14 我われ手てをかれらの上うへに伸のべ凡すべてかれらの住󠄃居すむところにて其その地ちを荒あらしてデブラの野のにもまさる荒地あれちとなすべし是これによりて彼かれらはわがヱホバなるを知しるにいたらん
 1395㌻ 

第7章

1 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 2 汝なんぢ人ひとの子こよ主しゆヱホバかくいふイスラエルの地ちの末期をはりいたる此この國くにの四方よもの境さかひの末期をはり來きたれり 3 今いま汝なんぢの末期をはりいたる我われわが忿怒いかりを汝なんぢに洩もららし汝なんぢの行おこなひにしたがひて汝なんぢを鞫さばき汝なんぢの諸もろ〳〵の憎にくむべき物もののために汝なんぢを罰つみせん 4 わが目めは汝なんぢを惜をしみ見みず我われなんぢを憫あはれまず汝なんぢの行おこなひの爲ために汝なんぢを罰つみせん汝なんぢのなせし憎にくむべき事ことの報むくい汝なんぢの中うちにあるべし是これによりて汝等なんぢらはわがヱホバなるを知しらん

5 主しゆヱホバかくいひ給たまふ視みよ災禍わざはひあり非常またなき災禍わざはひきたる 6 末期をはりきたる其その末期をはりきたる是これ起󠄃おこりて汝なんぢに臨のぞむ視みよ來きたる 7 此この地ちの人ひとよ汝なんぢの命數󠄄めいすういたる時ときいたる日ひちかし山々やま〳〵には擾亂さわぎのみありて喜樂よろこびの聲こゑなし 8 今いま我われすみやかに吾わが憤恨いきどほりを汝なんぢに蒙かうむらせわが怒氣いかりを汝なんぢに洩もらしつくし汝なんぢの行爲おこなひにしたがひて汝なんぢを鞫さばき汝なんぢの諸もろ〳〵の憎にくむべきところの事ことのために汝なんぢを罰つみせん 9 わが目めは汝なんぢを惜をしみ見みず我われ汝なんぢをあはれまず汝なんぢの行おこなひのために汝なんぢを罰つみせん汝なんぢの爲なせし憎にくむべき事ことの果報むくい汝なんぢの中うちにあるべし是これによりて汝等なんぢらは我われヱホバの汝なんぢを擊うつなるを知しらん

10 視みよ日ひきたる視みよ來きたれり命數󠄄めいすういたりのぞむ杖つゑ花はな咲󠄃さき驕傲たかぶり茁めざす 11 暴逆󠄃ぼうぎやくおこりて惡あくの杖つゑと成󠄃なる彼等かれらもその群衆ぐんしうもその驕奢おごりも皆みな失うせんかれらの中うちには何なにも殘のこる者ものなきにいたるべし 12 時とききたる日ひちかづけり買かふ者ものは喜よろこぶなかれ賣うる者ものは思おもひわづらふなかれ怒いかりその群衆ぐんしうにおよぶべければなり 13 賣うる者ものは假令たとひその生命いのちながらふるともその賣うりたる者ものに歸かへることあたはじ此この地ちの全󠄃すべての群衆ぐんしうをさすところの預言よげんは廢すたらざるべければなり其その惡あくの中うちにありて生命いのちを全󠄃まつたうする者ものなかるべし
 1396㌻ 

14 人衆ひと〴〵ラツパを吹ふきて凡すべて預備そなへをなせども戰たたかひにいづる者ものなし其そはわが怒いかりその全󠄃すべての群衆ぐんしうにおよべばなり 15 外そとには劍つるぎあり內うちには疫病えきびやうと饑󠄃饉ききんあり田野たはたにをる者ものは劍つるぎに死しなん邑まちの中うちにをる者ものは饑󠄃饉ききんと疫病えきびやうこれをほろぼすべし 16 その中うちの逃󠄄のがるる者ものは逃󠄄のがれて谷たにの鴿はとのごとくに山やまの上うへにをりて皆みなその罪つみのために悲かなしまん〘1070㌻〙 17 手てみな弱󠄃よわくなり膝ひざみな水みづとなるべし 18 彼等かれらは麻󠄃あさの衣ころもを身みにまとはん恐懼おそれかれらを蒙つゝまん諸すべての面かほには羞はぢあらはれ諸すべての首かしらは髮けをそりおとされん 19 彼等かれらその銀ぎんを街ちまたにすてん其その金きんはかれらに塵芥あくたのごとくなるべしヱホバの怒いかりの日ひにはその金銀きんぎんもかれらを救すくふことあたはざるなり是等これらはその心魂たましひを滿足まんぞくせしめず其その腹はらを充みたさず唯たゞ彼等かれらをつまづかせて惡あくにおとしいるる者ものなり 20 彼かれの美うるはしき飾󠄃物かざりものを彼等かれら驕傲たかぶりのために用もちひ又󠄂またこれをもてその憎にくむべき偶像󠄃ぐうざうその憎にくむべき物ものをつくれり是こゝをもて我われこれを彼かれらに芥あくたとならしむ 21 我われこれを外國人ことくにびとにわたして奪うばはしめ地ちの惡人あくにんにわたして掠かすめしめん彼等かれらすなはちこれを汚けがすべし 22 我われかれらにわが面かほを背そむくべければ彼等かれらわが密かくれたる所󠄃ところを汚けがさん强暴人あらきひと其處そこにいりてこれを汚けがすべし

23 汝なんぢ鏈索くさりを作つくれよ死しにあたる罪つみ國くにに滿みち暴逆󠄃ぼうぎやく邑まちに充みちたり 24 我われ國々くに〴〵の中うちの惡あしき者等ものどもを招まねきて彼かれらの家いへを奪うばはしめん我われ强者つよきものの驕傲たかぶりを止とゞめんその聖󠄃所󠄃きよきところは汚けがさるべし 25 滅亡ほろびきたれり彼等かれら平󠄃安へいあんを求もとむれども得えざるなり 26 災害󠄅わざはひに災害󠄅わざはひくははり注進󠄃しらせに注進󠄃しらせくははる彼等かれら預言者よげんしやに默示もくしを求もとめん律法おきては祭司さいしの中うちに絕たえ謀略はかりごとは長老としよりの中うちに絕たゆべし 27 王わうは哀なげき牧伯きみは驚惶おそれを身みに纒󠄂まとひ國くにの民たみの手ては慄ふるへん我われその行爲おこなひに循したがひて彼かれらを處置あつかひその審判󠄄さばきに循したがひて彼かれらを罰つみせん彼等かれらは我わがヱホバなるを知しるにいたるべし

第8章

1 爰こゝに六年ねんの六月󠄃ぐわつ五日いつかに我われわが家いへに坐ざしをりユダの長老等としよりたちわがまへに坐すわりゐし時とき主しゆヱホバの手てわれの上うへに降󠄄くだれり
 1397㌻ 
2 我われすなはち視みしに火ひのごとくに見みゆる形象かたちあり腰󠄃こしより下したは火ひのごとく見みゆ腰󠄃こしより上うへは光輝かがやきて見みえ燒やきたる金屬かねの色いろのごとし 3 彼かれ手てのごとき者ものを伸のべて吾わが頭髮かみのけを執とりしかば靈れいわれを地ちと天てんの間あひだに曳ひきあげ神かみの異象ゐしやうの中うちに我われをヱルサレムに携たづさへゆき北きたにむかへる內うちの門もんの口くちにいたらしむ其處そこに嫉妬ねたみをおこすところの嫉妬ねたみの像󠄃ざうたてり 4 彼處かしこにイスラエルの神かみの榮光えいくわうあらはる吾わが平󠄃原はらにて見みたる異象ゐしやうのごとし

5 彼かれわれに言いひたまふ人ひとの子こよ目めをあげて北きたの方かたをのぞめと我われすなはち目めをあげて北きたの方かたを望󠄇のぞむに視みよ壇だんの門もんの北きたにあたりてその入口いりくちに此この嫉妬ねたみの像󠄃ざうあり 6 彼かれまた我われにいひたまふ人ひとの子こよ汝なんぢかれらが爲なすところ即すなはちイスラエルの家いへが此こゝにてなすところの大おほいなる憎にくむべき事ことを見みるや我われこれがために吾わが聖󠄃所󠄃きよきところをはなれて遠󠄄とほくさるべし汝なんぢ身みを轉めぐらせ復また大おほいなる憎にくむべき事等ことどもを見みん〘1071㌻〙

7 斯かくて彼かれわれを領ひきて庭󠄄にはの門もんにいたりたまふ我われ見みしに其その壁かべに一ひとつの穴󠄄あなあり 8 彼かれわれに言いひたまふ人ひとの子こよ壁かべを穿󠄂うがてよと我われすなはち壁かべを鑿うがつに一箇ひとつの戶とあるを視みる 9 茲こゝに彼かれわれにいひ給たまひけるは入いりて彼等かれらが此こゝになすところの惡あしき憎にくむべき事等ことどもを見みよと 10 便󠄃すなはち入いりて見みるに諸もろ〳〵の爬蟲はふものと憎にくむべき獸畜けものの形かたちおよびイスラエルの家いへの諸もろ〳〵の偶像󠄃ぐうざうその周󠄃圍󠄃まはりの壁かべに畵ゑがきてあり 11 イスラエルの家いへの長老としより七十人にんその前󠄃まへに立たてりシヤパンの子こヤザニヤもかれらの中なかに立たちてあり各おの〳〵手てに香爐かうろを執とるその香かうの煙󠄃けむり雲くものごとくにのぼれり 12 彼かれわれに言いひたまひけるは人ひとの子こよ汝なんぢイスラエルの家いへの長老としより等どもが暗󠄃くらきにおこなふ事こと即すなはちかれらが各人おの〳〵その偶像󠄃ぐうざうの間まにおこなふ事ことを見みるや彼等かれらいふヱホバは我儕われらを見みずヱホバこの地ちを棄すてたりと 13 また我われに言いひたまはく汝なんぢ身みを轉めぐらせ復またかれらが爲なすところの大おほいなる憎にくむべき事等ことどもを見みん
 1398㌻ 

14 斯かくて彼かれ我われを携ひきてヱホバの家いへの北きたの門もんの入口いりくちにいたるに其處そこに婦󠄃女等をんなども坐ざしてタンムズのために哭なきをる 15 彼かれわれに言いひたまふ人ひとの子こよ汝なんぢこれを見みるや又󠄂また身みを轉めぐらせよ汝なんぢこれよりも大おほいなる憎にくむべき事等ことどもを見みん

16 彼かれまた我われを携ひきてヱホバの家いへの內庭󠄄うちにはにいたるにヱホバの宮みやの入口いりくちにて廊らうと壇だんの間あひだに二十五人にんばかりの人ひとその後うしろをヱホバの宮みやにむけ面かほを東ひがしにむけ東ひがしにむかひて日ひの前󠄃まへに身みを鞠かがめをる 17 彼かれわれに言いひたまふ人ひとの子こよ汝なんぢこれを見みるやユダの家いへはその此こゝにおこなふところの憎にくむべき事等ことどもをもて瑣細ちひさき事こととなすにや亦また暴逆󠄃ぼうぎやくを國くにに充みたして大おほいに我われを怒いからす彼等かれらは枝えだをその鼻はなにつくるなり 18 然されば我われまた怒いかりをもて事ことをなさん吾わが目めはかれらを惜をしみ見みず我われかれらを憫あはれまじ彼等かれら大聲おほごゑにわが耳みゝに呼よばはるとも我われかれらに聽きかじ

第9章

1 斯かくて彼かれ大聲おほごゑに吾わが耳みゝに呼よばはりて言いひたまふ邑まちを主つかさどる者等ものども各々おの〳〵剪滅ほろぼしの器具󠄄うつはを手てにとりて前󠄃すゝみ來きたれと 2 即すなはち北きたにむかへる上うへの門もんの路みちより六人にんの者ものおのおの打壞うちやぶる器具󠄄うつはを手てにとりて來きたる其その中なかに一人ひとり布ぬのの衣ころもを着き筆記人ものかくひとの墨盂すみいれを腰󠄃こしにおぶる者ものあり彼等かれら來きたりて銅あかがねの壇だんの傍かたはらに立たてり

3 爰こゝにイスラエルの神かみの榮光えいくわうその居をるところのケルブの上うへより起󠄃たちあがりて家いへの閾しきみにいたり彼かの布ぬのの衣ころもを着きて腰󠄃こしに筆記人ものかくひとの墨盂すみいれをおぶる者ものを呼よぶ 4 時ときにヱホバかれに言いひたまひけるは邑まちの中なかヱルサレムの中うちを巡󠄃めぐれ而しかして邑まちの中うちに行おこなはるるところの諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことのために歎なげき哀かなしむ人々ひと〴〵の額ひたひに記號しるしをつけよと〘1072㌻〙 5 我われ聞きくに彼かれまたその他ほかの者等ものどもにいひたまふ彼かれにしたがひて邑まちを巡󠄃めぐりて擊うてよ汝等なんぢらの目め人ひとを惜をしみ見みるべからず憐あはれむべからず 6 老人としよりも少者わかうども童女むすめも孩子こどもも婦󠄃人をんなも悉こと〴〵く殺ころすべし然されど身みに記號しるしある者ものには觸ふるべからず先まづわが聖󠄃所󠄃きよきところより始はじめよと彼等かれらすなはち家いへの前󠄃まへにをりし老人としよりより始はじむ
 1399㌻ 
7 彼かれまたかれらに言いひたまふ家みやを汚けがし死人しにんをもて庭󠄄にはに充みたせよ汝等なんぢら往󠄃ゆけよと彼等かれらすなはち出いでゆきて邑まちの中うちに人ひとを擊うつ 8 彼等かれら人ひとを擊うちける時とき我われ遺󠄃のこされたれば俯伏ひれふして叫さけび言いひふ嗚呼あゝ主しゆヱホバよ汝なんぢ怒いかりをヱルサレムにもらしてイスラエルの殘餘者のこれるものを悉こと〴〵くほろぼしたまふや

9 彼かれわれに言いたまひけるはイスラエルとユダの家いへの罪つみ甚はなはだ大おほいなり國くにには血ち盈みち邑まちには邪󠄅曲よこしま充みつ即すなはち彼等かれらいふヱホバは此この地ちを棄すてたりヱホバは見みざるなりと 10 然されば亦またわが目めかれらを惜をしみ見みず我われかれらを憐あはれまじ彼かれらの行おこなふところを彼等かれらの首かうべに報むくいん 11 時ときにかの布ぬのの衣ころもを着きて腰󠄃こしに筆記人ものかくひとの墨盂すみいれをおぶる人ひと復命かへりごとまをして言いふ汝なんぢが我われに命めいじたまひしごとく爲なしたりと

第10章

1 茲こゝに我われ見みしにケルビムの首かうべの上うへなる穹蒼そらに靑玉あをだまのごとき者ものありて寳位くらゐの形かたちに見みゆ彼かれそのケルビムの上うへにあらはれたまひて 2 かの布ぬのの衣ころもを着きたる人ひとに吿つげて言いひたまひけるはケルビムの下したなる輪わの間あひだに入いりて汝なんぢの手てにケルビムの間あひだの炭󠄃火ひを盈みたし之これを邑まちに散ちらすべしとすなはち吾わが目めの前󠄃まへにて其處そこに入いりしが 3 其その人ひとの入いる時ときケルビムは家みやの右みぎに立たちをり雲くもその內庭󠄄うちにはに盈みてり 4 茲こゝにヱホバの榮光えいくわうケルブの上うへより昇のぼりて家みやの閾しきみにいたる又󠄂また家みやには雲くも滿みちその庭󠄄にはにはヱホバの榮光えいくわうの輝光かがやき盈みてり 5 時ときにケルビムの羽音󠄃はおと外庭󠄄そとにはに聞きこゆ全󠄃能ぜんのうの神かみの言語ものいひたまふ聲こゑのごとし 6 彼かれ布ぬのの衣ころもを着きたる人ひとに命めいじて輪わの間あひだケルビムの間あひだより火ひを取とれと言いひたまひければ即すなはち入いりて輪わの傍かたはらに立たちけるに 7 一ひとつのケルブその手てをケルビムの間あひだより伸のべてケルビムの間あひだの火ひを取とり之これをかの布ぬのの衣ころもを着きたる人ひとの手てに置いれたれば彼かれこれを取とりて出いづ 8 ケルビムに人ひとの手ての形かたちの者ものありて其その翼󠄅つばさの下したに見みゆ

9 我われ見みしにケルビムの側かたはらに四箇よつの輪わあり此このケルブにも一箇ひとつの輪わあり彼かのケルブにも一箇ひとつの輪わあり輪わの式さまは黃金色こがねいろの玉たまのごとくに見みゆ
 1400㌻ 
10 その式さまは四箇よつみな同おなじ形かたちにして輪わの中うちに輪わのあるがごとし 11 その行ゆくときは四方しはうに行ゆく行ゆくにまはることなし首かしらの向むかふところに從したがひ行ゆく行ゆくにまはることなし 12 その全󠄃身ぜんしんその脊せその手てその翼󠄅つばさおよび輪わには四周󠄃まはりに徧あまねく目めありその四箇よつみな輪わあり〘1073㌻〙 13 我われ聞きくに轉回まはれと輪わにむかひてよばはるあり 14 其それは各々おの〳〵四よつの面かほあり第だい一の面かほはケルブの面かほ第だい二の面かほは人ひとの面かほ第だい三のは獅子しゝの面かほ第だい四のは鷲わしの面かほなり

15 ケルビムすなはち昇のぼれり是これわがケバル河がはの邊󠄎ほとりにて見みたるところの生物いきものなり 16 ケルビムの行ゆく時ときは輪わもその傍かたはらに行ゆきケルビム翼󠄅つばさをあげて地ちより飛上とびあがる時ときは輪わまたその傍かたはらを離はなれず 17 その立たつときは立たちその上のぼる時ときは俱ともに上のぼれりその生物いきものの靈れいは其等それらの中うちにあり

18 時ときにヱホバの榮光えいくわう家みやの閾しきみより出いでゆきてケルビムの上うへに立たちければ 19 ケルビムすなはちその翼󠄅つばさをあげ出いでゆきてわが目めの前󠄃まへにて地ちより飛とびのぼれり輪わはその傍かたはらにあり而しかして遂󠄅つひにヱホバの家いへの東ひがしの門もんの入口いりくちにいたりて止とゞまるイスラエルの神かみの榮光えいくわうその上うへにあり

20 是これすなはち吾わがケバル河がはの邊󠄎ほとりにてイスラエルの神かみの下したに見みたるところの生物いきものなり吾われそのケルビムなるを知しれり 21 是等これらには各々おの〳〵四宛よつづつの面かほあり各箇おの〳〵四よつの翼󠄅つばさあり又󠄂また人ひとの手てのごとき物ものその翼󠄅つばさの下したにあり 22 その面かほの形かたちは吾わがケバル河がはの邊󠄎ほとりにて見みたるところの面かほなりその姿󠄄すがたも身みも然しかり各箇おの〳〵その面かほにしたがひて行ゆけり

第11章

1 茲こゝに靈れい我われを擧あげてヱホバの室いへの東ひがしの門もんに我われを携たづさへゆけり門もんは東ひがしに向むかふ視みるにその門もんの入口いりくちに二十五人にんの人ひとあり我われその中うちにアズルの子こヤザニヤおよびベナヤの子こペラテヤ即すなはち民たみの牧伯等きみたちを見みる 2 彼かれわれに言いひたまひけるは人ひとの子こよ此この邑まちにおいて惡あしき事ことを考かんがへ惡あしき計謀はかりごとをめぐらす者ものは此この人々ひと〴〵なり 3 彼等かれらいふ家いへを建󠄄たつることは近󠄃ちかからず此この邑まちは鍋なべにして我儕われらは肉󠄁にくなりと
 1401㌻ 
4 是故このゆえにかれらに預言よげんせよ人ひとの子こよ預言よげんすべし

5 時ときにヱホバの靈みたまわが上うへに降󠄄くだりて我われにいひ給たまひけるはヱホバかく言いふと言いふべしイスラエルの家いへよ汝等なんぢらは斯かくいへり汝等なんぢらの心こゝろにおこる所󠄃ところの事ことは我われこれを知しるなり 6 汝等なんぢらは此この邑まちに殺ころさるる者ものを增まし死人しにんをもて街衢ちまたに充みたせり 7 是故このゆえに主しゆヱホバ斯かくいふ汝等なんぢらが邑まちの中うちに置おくところのその殺ころされし者ものはすなはち肉󠄁にくにして邑まちは鍋なべなり然されど人ひと邑まちの中うちより汝等なんぢらを曳ひきいだすべし 8 汝等なんぢらは刀劍つるぎを懼おそる我われ劍つるぎを汝等なんぢらにのぞましめんと主しゆヱホバいひたまふ 9 我われなんぢらを其その中うちよりひき出いだし外國人ことくにびとの手てに付わたして汝等なんぢらに罰ばつをかうむらすべし 10 汝等なんぢらは劍つるぎに踣たふれん我われイスラエルの境さかひにて汝等なんぢらを罰つみすべし汝等なんぢらは是これによりてわがヱホバなるを知しるにいたらん〘1074㌻〙 11 是これは汝なんぢらの鍋なべとならず汝なんぢらはその中うちの肉󠄁にくたることを得えざるなりイスラエルの境さかひにて我われ汝なんぢらに罰ばつをかうむらすべし 12 汝なんぢら即すなはちわがヱホバなるを知しるにいたらん汝なんぢらはわが憲法のりに遵󠄅したがはずわが律法おきてを行おこなはずしてその周󠄃圍󠄃まはりの外國人ことくにびとの慣例ならはしのごとくに事ことをなせり

13 斯かくてわが預言よげんしをる時ときにベナヤの子こペラテヤ死しにたれば我われ俯向うつむきに伏ふして大聲おほごゑに叫さけび嗚呼あゝ主しゆヱホバよイスラエルの遺󠄃餘者のこれるものを盡こと〴〵く滅ほろぼぼさんとしたまふやといふに

14 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみていふ 15 人ひとの子こよ汝なんぢの兄弟きやうだい汝なんぢの兄弟きやうだいたる者ものは汝なんぢの親族しんぞくの人々ひと〴〵にして即すなはちイスラエルの全󠄃家ぜんか全󠄃躰󠄂ぜんたいなりヱルサレムに居をる人々ひと〴〵は是これにむかひて汝等なんぢらは遠󠄄とほくヱホバをはなれて居をれ此この地ちはわれらの所󠄃有󠄃もちものとしてあたへらると言いふ 16 是故このゆえに汝なんぢ言いふべしヱホバかく言いひたまふ我われかれらを遠󠄄とほく逐󠄃おひやりて國々くに〴〵に散ちらしたればその往󠄃ゆける國々くに〴〵に於おいて暫時しばらくの間あひだかれらの聖󠄃所󠄃せいじよとなると 17 是この故ゆゑに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ我われなんぢらを諸もろ〳〵の民たみの中うちより集つどへ汝等なんぢらをその散ちらされたる國々くに〴〵より聚あつめてイスラエルの地ちを汝なんぢらに與あたへん
 1402㌻ 
18 彼等かれらは彼處かしこに到いたりその諸もろ〳〵の汚けがたる者ものとその諸もろ〳〵の憎にくむべき者ものを彼處かしこより取除とりのぞかん 19 我われかれらに唯一ひとつの心こゝろを與あたへ新あたらしき靈れいを汝なんぢらの衷うちに賦さづけん我われかれらの身みの中うちより石いしの心こゝろを取とりさりて肉󠄁にくの心こゝろを與あたヘ 20 彼かれらをしてわが憲法のりに遵󠄅したがはしめ吾わが律法おきてを守まもりて之これを行おこなはしむべし彼かれらはわが民たみとなり我われはかれらの神かみとならん 21 然されどその汚けがれたる者ものとその憎にくむべき者ものの心こゝろをもておのれの心こゝろとなす者等ものどもは我われこれが行おこなふところをその首かうべに報むくゆべし主しゆヱホバこれを言いふ

22 茲こゝにケルビムその翼󠄅つばさをあぐ輪わその傍かたはらにありイスラエルの神かみの榮光えいくわうその上うへに在います 23 ヱホバの榮光えいくわうつひに邑まちの中なかより昇のぼりて邑まちの東ひがしの山やまに立たてり 24 時ときに靈れいわれを擧あげ神かみの靈みたまに由よりて異象まぼろしの中うちに我われをカルデヤに携たづさへゆきて俘囚者とらはれびとの所󠄃ところにいたらしむ吾わが見みたる異象まぼろしすなはちわれを離はなれて昇のぼれり 25 かくて我われヱホバの我われにしめしたまひし言ことばを盡こと〴〵く俘囚者とらはれびとに吿つげたり

第12章

1 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて云いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢは背戻󠄃そむける家いへの中うちに居をる彼等かれらは見みる目めあれども見みず聞きく耳みゝあれども聞きかず背戻󠄃そむける家いへなり 3 然されば人ひとの子こよ移住󠄃ひきうつりの器具󠄄うつはを備そなへかれらの目めの前󠄃まへにて晝ひるの中うちに移うつれ彼かれらの目めの前󠄃まへにて汝なんぢの處ところより他ほかの處ところに移うつるべし彼等かれらは背戻󠄃そむける家いへなれども或あるいは見みて考かんがふることあらん 4 汝なんぢ移住󠄃ひきうつりの器具󠄄うつはのごとき器具󠄄うつはを彼等かれらの目めの前󠄃まへにて晝ひるの中うちに持もちいだせ而しかして移住󠄃者ひきうつるものの出いでゆくがごとく彼等かれらの目めの前󠄃まへにて宵󠄃よひの中うちに出いでゆくべし〘1075㌻〙 5 即すなはちかれらの目めの前󠄃まへにて壁かべをやぶりて之これを其處そこより持もちいだせ 6 彼かれらの目めの前󠄃まへにてこれを肩󠄃かたに負󠄅おひ黑暗󠄃やみの中うちにこれを持もちいだすべし汝なんぢの面かほを掩おほへ地ちを見みるなかれ我われ汝なんぢを豫兆󠄃しるしとなしてイスラエルの家いへに示しめすなり
 1403㌻ 

7 我われすなはち命めいぜられしごとく爲なし移住󠄃ひきうつりの器具󠄄うつはのごとき器具󠄄うつはを晝ひるの中うちに持もちいだし又󠄂また宵󠄃よひに手てをもて壁かべをやぶり黑暗󠄃やみの中うちにこれを持もちいだし彼かれらの目めの前󠄃まへにてこれを肩󠄃かたに負󠄅おへり

8 明旦あしたにおよびてヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 9 人ひとの子こよ背戻󠄃そむける家いへなるイスラエルの家いへ汝なんぢにむかひて汝なんぢなにを爲なすやと言いひしにあらずや 10 汝なんぢかれらに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふこの負󠄅荷にはヱルサレムの君主きみおよび彼等かれらの中うちなるイスラエルの全󠄃家ぜんかに當あたるなり 11 汝なんぢまた言いふべし我われは汝等なんぢらの豫兆󠄃しるしなりわが爲なせるごとく彼等かれら然しかなるべし彼等かれらは擄とらへうつされん 12 彼かれらの中うちの君主きみたる者もの黑暗󠄃やみのうちに物ものを肩󠄃かたに載のせて出いでゆかん彼等かれら壁かべをやぶりて其處そこより物ものを持もちいだすべし彼かれはその面かほを覆󠄄おほひて土地つちを目めに見みざらん 13 我われわが網󠄄あみを彼かれの上うへに打うちかけん彼かれはわが羅あみにかかるべし我われかれをカルデヤ人びとの地ちに曳ひきゆきてバビロンにいたらしめん然しかれども彼かれはこれを見みずして其處そこに死しぬべし 14 凡すべて彼かれの四周󠄃まはりにありて彼かれを助たすくる者ものおよびその軍兵つはものは皆みな我われこれを四方よもに散ちらし刀刃󠄃かたなをぬきて其その後あとをおふべし 15 吾わがかれらを諸もろ〳〵の民たみの中うちに散ちらし國々くに〴〵に撒布まきちらさん時ときにいたりて彼かれらは我われのヱホバなるをしるべし 16 但たゞし我われかれらの中うちに僅少わづかの人ひとを遺󠄃のこして劍つるぎと饑󠄃饉ききんと疫病えきびやうを免まぬれしめ彼かれらをしてそのおこなひし諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことをその到いたるところの民たみの中うちに述󠄃のべしめん彼等かれらはわがヱホバなるを知しるにいたらん

17 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 18 人ひとの子こよ汝なんぢ發震ふるひて食󠄃物くひものを食󠄃くらひ戰慄をののきと恐懼おそれをもて水みづを飮のめ 19 而しかしてこの地ちの民たみに言いふべし主しゆヱホバ、ヱルサレムの民たみのイスラエルにをる者ものに斯かくいひたまふ彼等かれらは懼おそれて食󠄃物くひものを食󠄃くらひ驚おどろきて水みづを飮のむにいたるべし是こはその地ち凡すべてその中うちに住󠄃すめる者ものの暴逆󠄃ぼうぎやくのために富饒とみをうしなひて荒地あれちとなるが故ゆゑなり 20 人ひとの住󠄃すめる邑々まち〳〵は荒あれはて國くには滅亡ほろぶべし汝等なんぢらすなはち我わがヱホバなるを知しらん
 1404㌻ 

21 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 22 人ひとの子こよイスラエルの國くにの中うちに汝等なんぢらいふ日ひは延󠄅のび默示もくしはみな空󠄃むなしくなれりと是これ何なんの言ことぞや 23 是この故ゆゑに汝なんぢ彼等かれらに言いふべし主しゆヱホバかくいひ給たまふ我われこの言ことばを止とゞめ彼等かれらをして再ふたゝびこれをイスラエルの中うちに言いふことなからしめん即すなはち汝なんぢかれらに言いへ其その日ひとその諸もろ〳〵の默示もくしの言ことばは近󠄃ちかづけりと〘1076㌻〙 24 イスラエルの家いへには此この後のち重かさねて空󠄃浮󠄃むなしき默示もくしと虛僞いつはりの占卜うらなひあらざるべし 25 夫それ我われはヱホバなり我われわが言ことばをいださん吾わがいふところは必かならず成󠄃ならんかさねて延󠄅のびることあらじ背戻󠄃そむける家いへよ汝等なんぢらが世よにある日ひに我われ言ことばを發はつして之これを成󠄃なすべし主しゆヱホバこれを言いふ

26 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 27 人ひとの子こよ視みよイスラエルの家いへ言いふ彼かれが見みたる默示もくしは許多おほくの日ひの後のちの事ことにして彼かれは遙はるか後のちの事ことを預言よげんするのみと 28 是この故ゆゑにかれらに言いふべし主しゆヱホバかくいひたまふ我わが言ことばはみな重かさねて延󠄅のびず吾わがいへる言ことばは成󠄃なるべしと主しゆヱホバこれを言いふなり

第13章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ預言よげんを事こととするイスラエルの預言者よげんしやにむかひて預言よげんせよ彼かのおのれの心こゝろのままに預言よげんする者等ものどもに言いふべし汝なんぢらヱホバの言ことばを聽きけ 3 主しゆヱホバかくいひ給たまふ彼かの何なにをも見みずして己おのれの心こゝろのままに行おこなふところの愚おろかなる預言者よげんしやは禍わざはひなるかな 4 イスラエルよ汝なんぢの預言者よげんしやは荒墟あれあとにをる狐きつねのごとくなり 5 汝等なんぢらは破壞口くづれぐちを守まもらずまたイスラエルの家いへの四周󠄃まはりに石垣いしがきを築きづきてヱホバの日ひに防ふせぎ戰たゝかはんともせざるなり 6 彼かれらは虛浮󠄃者むなしきものおよび虛妄いつはりの占卜うらなひを見みる彼等かれらはヱホバいひたまふと言いふといへどもヱホバはかれらを遣󠄃つかはさざるなり然しかるに彼かれらその言ことばの成󠄃ならんことを望󠄇のぞむ 7 汝なんぢらは空󠄃むなしき異象まぼろしを見み虛妄いつはりの占卜うらなひを宣のべ吾わが言いふことあらざるにヱホバいひ給たまふと言いふにあらずや

8 是この故ゆゑに主しゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢら空󠄃虛むなしき事ことを言いひ虛僞いつはりの物ものを見みるによりて我われなんぢらを罰つみせん主しゆヱホバこれをいふ
 1405㌻ 
9 我わが手てはかの虛浮󠄃むなしき事ことを見み虛僞いつはりの事ことを卜うらなひいふところの預言者よげんしや等らに加くははるべし彼等かれらはわが民たみの會くわいにをらずなりイスラエルの家いへの籍せきにしるされずイスラエルの地ちにいることをえざるべし汝等なんぢらすなはち吾われのヱホバなるをしるにいたらん 10 かれらは吾わが民たみを惑まどはし平󠄃安へいあんあらざるに平󠄃安へいあんといふ又󠄂またわが民たみの屛へいを築きづくにあたりて彼等かれら灰󠄃砂しつくいをもて之これを圬󠄂ぬる 11 是故このゆえにその灰󠄃砂しつくいを圬󠄂ぬる者ものに是これは圮くづるべしと言いへ大雨おほあめくだらん雹へうよ降󠄄ふれ大風おほかぜよ吹ふくべし 12 視みよ屛へいは圮くづる然されば人々ひと〴〵汝等なんぢらが用もちひて圬󠄂ぬりたる灰󠄃砂しつくいは何處いづくにあるやと汝等なんぢらに言いはざらんや 13 即すなはち主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ憤恨いきどほりをもて大風おほかぜを吹ふかせ忿怒いかりをもて大雨おほあめを注そゝがせ憤恨いきどほりをもて雹へうを降󠄄ふらせてこれを毀こぼつべし〘1077㌻〙 14 我われなんぢらが灰󠄃砂しつくいをもて圬󠄂ぬりたる屛へいを毀こぼちてこれを地ちに倒たふしその基礎いしずゑを露あらはにすべし是これすなはち圮くづれん汝等なんぢらはその中なかにほろびて吾われのヱホバなるを知しるにいたらん 15 斯かくわれその屛へいとこれを灰󠄃砂しつくいにてぬれる者ものとにむかひてわが憤恨いきどほりを洩もらしつくして汝等なんぢらにいふべし屛へいはあらずなり又󠄂また灰󠄃砂しつくいにてこれを圬󠄂ぬれる者ものもあらずなれりと 16 是これすなはちイスラエルの預言者よげんしや等らなり彼等かれらはヱルサレムにむかひて預言よげんをなし其處そこに平󠄃安へいあんのあらざるに平󠄃安へいあんの默示しめしを見みたりといへり主しゆヱホバこれをいふ

17 人ひとの子こよ汝なんぢの民たみの女等むすめらの其その心こゝろのままに預言よげんする者ものに汝なんぢの面かほをむけ之これにむかひて預言よげんし 18 言いふべし主しゆヱホバかくいひたまふ吾わが手ての節󠄄々ふし〴〵の上うへに小枕こまくらを縫󠄃ぬひつけ諸もろ〳〵の大おほきさの頭あたまに帽󠄃子かぶりものを造󠄃つくり蒙かぶらせて靈魂たましひを獵からんとする者ものは禍わざはひなるかな汝等なんぢらはわが民たみの靈魂たましひを獵かりて己おのれの靈魂たましひを生いかしめんとするなり 19 汝等なんぢら小許すこしの麥むぎのため小許すこしのパンのために吾わが民たみの前󠄃まへにて我われを汚けがしかの僞言いつはりを聽きゝいるる吾わが民たみに僞言いつはりを陳のべて死しぬべからざる者ものを死しなしめ生いくべからざる者ものを生いかしむ

20 是この故ゆゑに主しゆヱホバかくいひたまふ我われ汝等なんぢらが用もちひて靈魂たましひを獵かるところの小枕こまくらを奪うばひ靈魂たましひを飛とびさらしめん我われなんぢらの臀ひぢより小枕こまくらを裂さきとりて汝なんぢらが獵かるところの靈魂たましひを釋はなち其その靈魂たましひを飛とびさらしむべし 21 我われなんぢらの帽󠄃子かぶりものを裂さき吾わが民たみを汝なんぢらの手てより救すくひいださん彼等かれらはふたゝび汝等なんぢらの手てに陷おちいりて獵かられざるべし汝なんぢらは吾わがヱホバなるを知しるにいたらん
 1406㌻ 
22 汝等なんぢら虛僞いつはりをもて義者ただしきものの心こゝろを憂うれへしむ我われはこれを憂うれへしめざるなり又󠄂また汝等なんぢら惡者あしきものの手てを强つよくし之これをしてその惡あしき道󠄃みちを離はなれかへりて生命いのちを保たもつことをなさしめず 23 是この故ゆゑに汝等なんぢらは重かさねて虛浮󠄃むなしき物ものを見みることを得えず占卜うらなひをなすことを得えざるに至いたるべし我われわが民たみを汝なんぢらの手てより救すくひいださん汝等なんぢらすなはちわがヱホバなるを知しるにいたるべし

第14章

1 爰こゝにイスラエルの長老としよりの中うちの人々ひと〴〵我われにきたりて吾わが前󠄃まへに坐ざしけるに 2 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 3 人ひとの子こよこの人々ひと〴〵はその偶像󠄃ぐうざうを心こゝろの中うちに立たゝしめ罪つみに陷おとしいるるところの障礙つまづきをその面かほの前󠄃まへに置おくなり我われあに是等これらの者ものの求もとめを容いるべけんや 4 然されば汝なんぢかれらに吿つげて言いふべし主しゆヱホバかくいひたまふ凡およそイスラエルの家いへの人ひとのその心こゝろの中うちに偶像󠄃ぐうざうを立たゝしめその面かほのまへに罪つみに陷おとしいるるところの障礙つまづきを置おきて預言者よげんしやに來きたる者ものには我われヱホバその偶像󠄃ぐうざうの多衆おほきにしたがひて應こたへをなすべし 5 斯かくして我われイスラエルの家いへの人ひとの心こゝろを執とらへん是これかれら皆みなその偶像󠄃ぐうざうのために我われを離はなれたればなり〘1078㌻〙

6 是この故ゆゑにイスラエルの家いへに言いふべし主しゆヱホバかくいひたまふ汝等なんぢら悔くい汝なんぢらの偶像󠄃ぐうざうを棄すててはなるべし汝等なんぢら面かほを回めぐらしてその諸もろ〳〵の憎にくむべき物ものを離はなれよ 7 凡すべてイスラエルの家いへおよびイスラエルに寓やどるところの外國人ことくにびと若もしわれを離はなれてその偶像󠄃ぐうざうを心こゝろの中うちに立たゝしめ其その面かほの前󠄃まへに罪つみに陷おちいるるところの障礙つまづきをおきて預言者よげんしやに來きたりその心こゝろのままに我われに求もとむる時ときは我われヱホバわが心こゝろのままにこれに應こたふべし 8 即すなはち我われ面かほをその人ひとにむけこれを滅ほろぼして兆󠄃象しるしとなし諺語ことわざとなし之これをわが民たみの中うちより絕たちさるべし汝等なんぢらこれによりて我われがヱホバなるを知しるにいたらん 9 もし預言者よげんしや欺あざむかれて言ことばを出いだすことあらば我われヱホバその預言者よげんしやを欺あざむけるなり我われかれの上うへにわが手てを伸のべ吾わが民たみイスラエルの中うちより彼かれを絕たちさらん
 1407㌻ 
10 彼等かれらその罪つみを負󠄅おふべしその預言者よげんしやの罪つみはかの問とひ求もとむる者ものの罪つみのごとくなるべし 11 是これイスラエルの民たみをして重かさねて我われを離はなれて迷󠄃まよはざらしめ重かさねてその諸もろ〳〵の愆とがに汚けがれざらしめんため又󠄂またかれらの吾わが民たみとなり我われの彼かれらの神かみとならんためなり主しゆヱホバこれをいふ

12 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 13 人ひとの子こよ國くにもし悖もとれる事ことをおこなひて我われに罪つみを犯をかすことあり我われ手てをその上うへに伸のべて其その杖つゑとたのむところのパンを打碎うちくだき饑󠄃饉ききんを之これにおくりて人ひとと畜けものとをその中うちより絕たつことある時ときには 14 其處そこにかのノア、ダニエル、ヨブの三人さんにんあるも只たゞ其その義ただしきによりて己おのれの生命いのちを救すくふことをうるのみなり主しゆヱホバこれをいふ 15 我われもし惡あしき獸けものを國くにに行ゆきめぐらしめて之これを子こなき處ところとなし荒野あれのとなして其その獸けもののために其處そこを通󠄃とほる者ものなきに至いたらん時ときには 16 主しゆヱホバ言いふ我われは活いく此この三人にんそこにをるもその子女むすこむすめを救すくふことをえず只たゞその身みを救すくふことを得うるのみ國くには荒野あれのとなるべし 17 又󠄂または我われ劍つるぎを國くにに臨のぞませて劍つるぎよ國くにを行ゆきめぐるべしと言いひ人ひとと畜けものをそこより絕たちさらん時ときには 18 主しゆヱホバいふ我われは活いく此この三人にんそこにをるもその子女むすこむすめをすくふことをえず只たゞその身みをすくふことを得うるのみ 19 又󠄂またわれ疫病えきびやうを國くににおくり血ちをもてわが怒いかりをその上うへにそそぎ人ひとと畜けものをそこより絕たちさらん時ときには 20 主しゆヱホバいふ我われは活いくノア、ダニエル、ヨブそこにをるもその子女むすこむすめを救すくふことをえず只たゞその義ただしきによりて己おのれの生命いのちを救すくふことを得うるのみ

21 主しゆヱホバかくいひたまふ然さればわが四箇よつの嚴きびしき罰ばつすなはち劍つるぎと饑󠄃饉ききんと惡あしき獸けものと疫病えきびやうをヱルサレムにおくりて人ひとと畜けものをそこより絕たちさらんとする時ときは如何いかにぞや〘1079㌻〙 22 其その中うちに逃󠄄のがれて遺󠄃のこるところの男子をのこ女子をなごあり彼等かれら携たづさへ去さらるべし彼かれら出いでゆきて汝等なんぢらの所󠄃ところにいたらん汝なんぢらかれらの行爲おこなひと擧動ふるまひを見みば吾わがヱルサレムに災わざはひをくだせし事ことにつきて心こゝろをやすむるにいたるべし
 1408㌻ 
23 汝なんぢら彼かれらの行爲おこなひと擧動ふるまひを見みばこれがためにその心こゝろをやすむるにいたりわがこれに爲なしたる事ことは皆みな故ゆゑなくして爲なしたるにあらざるなるをしるにいたらん主しゆヱホバこれを言いふ

第15章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ葡萄ぶだうの樹き森もりの中うちにあるところの葡萄ぶだうの枝えだなんぞ他ほかの樹きに勝󠄃まさるところあらんや 3 其その木き物ものをつくるに用もちふべけんや又󠄂また人ひとこれを用もちひて器うつはをかくる木き釘くぎを造󠄃つくらんや 4 視みよ是これは火ひに投なげいれられて燃もゆ火ひもしその兩ふたつの端はしを燒やくあり又󠄂またその中間なか焦こげたらば爭いかでか物ものをつくるに勝󠄃たゆべけんや 5 是これはその全󠄃まつたかる時ときすらも物ものを造󠄃つくるに用もちふべからざれば况まして火ひのこれを焚焦やきこがしたる時ときには爭いかで物ものをつくるに用もちふべけんや 6 是故このゆえに主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ森もりの樹きの中うちなる葡萄ぶだうの樹きを火ひになげいれて焚やく如ごとくにヱルサレムの民たみをも然しかするなり 7 我われ面かほをかれらに向むかけて攻せむ彼かれらは火ひの中うちより出いでたれども火ひなほこれを燒やきつくすべし我われ面かほをかれらにむけて攻せむる時ときに汝なんぢらは我われのヱホバなるをしらん 8 彼等かれら悖逆󠄃もとれる事ことをおこなひしに由よりて我われかの地ちを荒地あれちとなすべし主しゆヱホバこれを言いふ

第16章

1 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよヱルサレムに其その憎にくむべき事こと等どもを示しめして 3 言いふべし主しゆヱホバ、ヱルサレムに斯かくいひたまふ汝なんぢの起󠄃本おこり汝なんぢの誕󠄅生うまれはカナンの地ちなり汝なんぢの父󠄃ちゝはアモリ人びと汝なんぢの母はゝはヘテ人びとなり 4 汝なんぢの誕󠄅生うまれを言いはんに汝なんぢの生うまれし日ひに汝なんぢの臍帶ほぞのをを斷きることなく又󠄂また水みづにて汝なんぢを洗あらひ潔󠄄きよむることなく鹽しほをもて汝なんぢを擦こすることなく又󠄂また布ぬのに裹つゝむことなかりき 5 一人ひとりも汝なんぢを憐あはれみ見み憫なさけをもて是等これらの事ことの一ひとつをも汝なんぢになせし者ものなし汝なんぢの生うまれたる日ひに人ひと汝なんぢの生命いのちを忌いみて汝なんぢを野原のはらに棄すてたり

6 我われ汝なんぢのかたはらを通󠄃とほりし時とき汝なんぢが血ちの中うちにをりて踐ふまるるを見み汝なんぢが血ちの中うちにある時とき汝なんぢに生いきよと言いへり即すなはち我われなんぢが血ちの中うちにある時ときに汝なんぢに生いきよといへり
 1409㌻ 
7 我われ野のの百卉くさのごとくに汝なんぢを增まして千萬せんまんとなせり汝なんぢは生長そだちて大おほきくなり美うつくしき姿󠄄すがたとなるにいたり乳󠄃ちゝは堅かたくなり髮かみは長のびたりしが衣ころもなくして裸はだかなりき 8 茲こゝに我われ汝なんぢの傍かたはらを通󠄃とほりて汝なんぢを見みるに今いまは汝なんぢの時とき汝なんぢの愛あいせらるべき時ときなりければ我われ衣服󠄃ころもの裾すそをもて汝なんぢを覆󠄄おほひ汝なんぢの恥はづるところを蔽かくし而しかして汝なんぢに誓ちかひ汝なんぢに契󠄅約けいやくをたてたり汝なんぢすなはち吾わが所󠄃屬ものとなれり主しゆヱホバこれを言いふ〘1080㌻〙 9 斯かくて我われ水みづをもてなんぢを洗あらひ汝なんぢの血ちを滌すゝぎおとして膏あぶらを汝なんぢにぬり 10 文󠄃繡ぬひあるものを着きせ皮かはの鞋くつを穿󠄂うがたしめ細布ほそぬのを蒙かむらせ絹きぬをもて汝なんぢの身みを罩つゝめり 11 而しかして飾󠄃物かざりものをもて汝なんぢをかざり腕環󠄃うでわをなんぢの手てにはめ金索くさりを汝なんぢの項くびにかけしめ 12 鼻はなには鼻環󠄃はなわ 耳みゝには耳環󠄃みみわ 首かうべには華美はなやかなる冠冕󠄅かんむりをほどこせり 13 汝なんぢすなはち金銀きんぎんをもて身みを飾󠄃かざり細布ほそぬのと絹きぬおよび文󠄃繡ぬひあるものをその衣服󠄃ころもとなし麥粉󠄃むぎこと蜜みつと油あぶらとを食󠄃くらへり汝なんぢは甚はなはだ美うるはしくして遂󠄅つひに榮さかえて王わうの權勢いきほひに進󠄃すゝみいたる 14 汝なんぢの美貌うつくしさのために汝なんぢの名なは國々くに〴〵にひろまれり是これわが汝なんぢにほどこせしわれの飾󠄃物かざりによりて汝なんぢの美麗󠄃うつくしさ極きはまりたればなり主しゆヱホバこれを言いふ

15 然しかるに汝なんぢその美麗󠄃うつくしさを恃たのみ汝なんぢの名なによりて姦淫かんいんをおこなひ凡すべて其その傍かたはらを過󠄃すぐる者ものと縱恣ほしいままに姦淫かんいんをなしたり是これその人ひとの所󠄃屬ものとなる 16 汝なんぢおのれの衣服󠄃ころもをとりて崇邱たかきところを彩󠄃いろどり作つくりその上うへに姦淫かんいんをおこなへり是これ爲なすべからず有󠄃あるべからざる事ことなり 17 汝なんぢはわが汝なんぢにあたへし金銀きんぎんの飾󠄃かざりの品しなを取とり男をとこの像󠄃ざうを造󠄃つくりて之これと姦淫かんいんをおこなひ 18 汝なんぢの繡衣ぬひあるころもを取とりて之これに纒󠄂まとひ吾われの膏あぶらと香かうをその前󠄃まへに陳そなへ 19 亦またわが汝なんぢにあたへし我われの食󠄃物くひもの我わが用もちひて汝なんぢをやしなふところの麥粉󠄃むぎこ油あぶらおよび蜜みつを其その前󠄃まへに陳そなへて馨かうばしき香氣にほひとなせり是この事ことありしと主しゆヱホバいひ給たまふ 20 汝なんぢまたおのれの我われに生うみたる男子なんし女子によしをとりてこれをその像󠄃ざうにそなへて食󠄃くらはしむ汝なんぢが姦淫かんいんなほ小ちひさき事ことなるや 21 汝なんぢわが子等こどもを殺ころし亦また火ひの中なかを通󠄃とほらしめてこれに献さゝぐ
 1410㌻ 
22 汝なんぢその諸もろ〳〵の憎にくむべき事こととその姦淫かんいんとをおこなふに當あたりて汝なんぢが若わかかりし日ひに衣ころもなくして裸はだかなりしことおよび汝なんぢが血ちのうちにをりて蹈ふまれしことを想おもはざるなり

23 主しゆヱホバまた言いひたまふ汝なんぢは禍わざはひなるかな禍わざはひなるかな 24 汝なんぢその諸もろ〳〵の惡あくをおこなひし後のち街衢ちまた街衢ちまたに樓たかどのをしつらひ臺うてなを造󠄃つくり 25 また路みちの辻々つぢ〴〵に臺うてなをつくりて汝なんぢの美麗󠄃うつくしさを汚辱はづかしむることを爲なし凡すべて傍かたはらを過󠄃よぎるところの者ものに足あしをひらきて大おほいに姦淫かんいんをおこなふ 26 汝なんぢかの肉󠄁にくの大おほいなる汝なんぢの隣人となりびとエジプトの人々ひと〴〵と姦淫かんいんをおこなひ大おほいに姦淫かんいんをなして我われを怒いからせたれば 27 我われ手てを汝なんぢの上うへにのべて汝なんぢのたまはる分󠄃ぶんを減へらし彼かの汝なんぢを惡にくみ汝なんぢの淫みだりなる行爲おこなひを羞はづるところのペリシテ人びとの女等むすめらの心こゝろに汝なんぢをまかせたり 28 然しかるに汝なんぢは厭あくことなければ亦またアツスリヤの人々ひと〴〵と姦淫かんいんをおこなひしが之これと姦淫かんいんをおこなひたるも尙なほ厭あくことなかりき〘1081㌻〙 29 汝なんぢまた大おほいに姦淫かんいんをおこなひてカナンの國くにカルデヤに迄までおよびしが是これにても尙なほ厭あくことなし

30 主しゆヱホバいひたまふ汝なんぢの心こゝろ如何いかに戀煩こひわづらふにや汝なんぢこの諸もろ〳〵の事ことを爲なせり是これ氣隨わがままなる遊󠄃女あそびめの行爲わざなり 31 汝なんぢ道󠄃みちの辻々つじ〳〵に樓たかどのをしつらひ衢々ちまた〳〵に臺うてなを造󠄃つくりしが金錢あたひを輕かろんじたれば娼妓あそびめのごとくならざりき 32 夫それ淫婦󠄃いんぷはその夫をつとのほかに他人たにんと通󠄃つうずるなり 33 人ひとは凡すべて娼妓あそびめに物ものを贈おくるなるに汝なんぢはその諸もろ〳〵の戀人こひびとに物ものをおくり且かつ汝なんぢと姦淫かんいんせんとて四方よもより汝なんぢに來きたる者ものに報金むくいを與あたふ 34 汝なんぢは姦淫かんいんをおこなふに當あたりて他ほかの婦󠄃をんなと反はんす即すなはち人ひと汝なんぢを戀求こひもとむるにあらざるなり汝なんぢ金錢あたひを人ひとにあたへて人ひと金錢あたひを汝なんぢにあたへざるは是これその相あひ反はんするところなり

35 然されば娼妓あそびめよヱホバの言ことばを聽きけ 36 主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢ金銀かねを撒散まきちらし且かつ汝なんぢの戀人こひびとと姦淫かんいんして汝なんぢの恥處はづるところを露あらはしたるに由より又󠄂また汝なんぢの憎にくむべき諸もろ〳〵の偶像󠄃ぐうざうと汝なんぢが之これにささげたる汝なんぢの子等こどもらの血ちの故ゆゑにより 37 視みよ我われ汝なんぢが交󠄄まじはれる諸もろ〳〵の戀人こひびとおよび凡すべて汝なんぢが戀こひたる者もの並ならびに凡すべて汝なんぢが惡にくみたる者ものを集あつめ四方よもよりかれらを汝なんぢの所󠄃ところに集あつめ汝なんぢの恥處はづるところを彼かれらに現あらはさん彼かれら汝なんぢの恥處はづるところを悉こと〴〵く見みるべし
 1411㌻ 
38 我われ姦淫かんいんを爲なせる婦󠄃をんなおよび血ちをながせる婦󠄃をんなを鞫さばくがごとくに汝なんぢを鞫さばき汝なんぢをして忿怒いかりと嫉妬ねたみの血ちとならしむべし 39 我われ汝なんぢを彼等かれらの手てに付わたせば彼等かれら汝なんぢの樓たかどのを毀こぼち汝なんぢの臺うてなを倒たふしなんぢの衣服󠄃ころもを褫󠄃取はぎとり汝なんぢの美うつくしき飾󠄃かざりを奪うばひ汝なんぢをして衣服󠄃ころもなからしめ裸はだかにならしむべし 40 彼等かれら群衆ぐんしうをひきゐて汝なんぢの所󠄃ところにのぼり石いしをもて汝なんぢを擊うち劍つるぎをもて汝なんぢを切きりさき 41 火ひをもて汝なんぢの家いへを焚やき多おほくの婦󠄃女をんなの目めの前󠄃まへにて汝なんぢを鞫さばかん斯かくわれ汝なんぢをして姦淫かんいんを止やめしむべし汝なんぢは亦またふたゝび金錢あたひをあたふることなからん 42 我われここに於おいて汝なんぢに對たいするわが怒いかりを息やすめ汝なんぢにかかはるわが嫉妬ねたみを去さり心こゝろをやすんじて復また怒いからざらん 43 主しゆヱホバいひたまふ汝なんぢその若わかかりし日ひの事ことを記憶おぼえずしてこの諸もろ〳〵の事ことをもて我われを怒いからせたれば視みよ我われも汝なんぢの行おこなふところを汝なんぢの首かうべに報むくゆべし汝なんぢその諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことの上うへに此この惡事あくじをなしたるにあらざるなり

44 視みよ諺語ことわざをもちふる者ものみな汝なんぢを指さしてこの諺ことわざを用もちひ言いはん母はゝのごとくに女むすめも然しかりと 45 汝なんぢの母はゝはその夫をつとと子女こどもを棄すてたり汝なんぢはその女むすめなり汝なんぢの姉妹しまいはその夫をつとと子女こどもを棄すてたり汝なんぢはその姉妹しまいなり汝なんぢの母はゝはヘテ人びと汝なんぢの父󠄃ちゝはアモリ人びとなり 46 汝なんぢの姉あねはサマリヤなり彼かれその女子むすめ等らとともに汝なんぢの左ひだりに住󠄃すむ汝なんぢの妹いもとはソドムなり彼かれその女子むすめ等らとともに汝なんぢの右みぎに住󠄃すむ〘1082㌻〙 47 汝なんぢは只たゞ少すこしく彼かれらの道󠄃みちに步あゆみ彼かれらの憎にくむべきところの事等ことどもを行おこなひしのみにあらず汝なんぢの爲なせる事ことは皆みなかれらのよりも惡あしかりき 48 主しゆヱホバ言いひたまふ我われは活いく汝なんぢの妹いもとソドムと其その女子むすめらが爲なせしところは汝なんぢとその女子むすめらが爲なせしところの如ごとくはあらざりき 49 汝なんぢの妹いもとソドムの罪つみは是これなり彼かれは傲たかぶり食󠄃物しよくもつに飽󠄄あきその女子むすめらとともに安泰あんたいにをり而しかして難なやめる者ものと貧󠄃まづしき者ものを助たすけざりき
 1412㌻ 
50 かれらは傲たかぶりわが前󠄃まへに憎にくむべき事ことをなしたれば我われ見みてかれらを掃󠄃はらひ除のぞけり 51 サマリヤは汝なんぢの罪つみの半󠄃分󠄃なかばほども罪つみを犯をかさざりき汝なんぢは憎にくむべき事等ことどもを彼かれらよりも多おほく行おこなひ增まし汝なんぢの爲なしたる諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことのために汝なんぢの姉妹しまい等らをして義ただしきが如ごとくならしめたり 52 然されば汝なんぢが曾かつてその姉妹しまい等らの蒙かうむるべき者ものと定さだめたるところの恥辱はぢを汝なんぢもまた蒙かうむれよ汝なんぢが彼等かれらよりも多おほくの憎にくむべき事ことをなしたるその罪つみの爲ために彼等かれらは汝なんぢよりも義ただしくなれり然されば汝なんぢも辱はづかしめを受うけ恥はぢを蒙かうむれ是こは汝なんぢその姉妹しまい等らを義ただしき者ものとなしたればなり

53 我われソドムとその女等むすめらの俘囚とらはれをかへしサマリヤとその女等むすめらの俘囚とらはれをかへさん時ときに其それと同おなじ擄とらはれたる汝なんぢの俘囚人とらはれびとを歸かへし 54 汝なんぢをして恥はぢを蒙かうむらしめ汝なんぢが凡すべて爲なしたるところの事ことを羞はぢしむべし汝なんぢかく彼かれらの慰なぐさめとならん 55 汝なんぢの姉妹しまいソドムとその女子むすめ等らは舊もとの樣さまに歸かへりサマリヤとその女子むすめ等らは舊もとの樣さまに歸かへらん又󠄂また汝なんぢと汝なんぢの女子むすめ等らも舊もとの樣さまにかへるべし 56 汝なんぢはその驕傲おごりたかぶれる日ひには汝なんぢの姉妹しまいソドムの事ことを口くちに述󠄃のべざりき 57 汝なんぢの惡あくの露あらはれし時ときまで即すなはちスリアの女子むすめ等らと凡すべて汝なんぢの周󠄃圍󠄃まはりの者ものペリシテ人びとの女むすめ等らが四方しはうより汝なんぢを嬲なぶりて辱はづかしめし時ときまで汝なんぢは是かくのごとくなりき 58 ヱホバいひたまふ汝なんぢの淫みだりなる行爲おこなひと汝なんぢのもろもろの憎にくむべき事こととは汝なんぢみづからこれを身みに負󠄅おふなり 59 主しゆヱホバかく言いひたまふ誓言ちかひを輕かろんじて契󠄅約けいやくをやぶりたるところの汝なんぢには我われ汝なんぢの爲なせるところにしたがひて爲なすべし

60 我われ汝なんぢの若わかかりし日ひに汝なんぢになせし契󠄅約けいやくを記憶おぼえ汝なんぢと限かぎりなき契󠄅約けいやくをたてん 61 汝なんぢその姉妹しまいの汝なんぢより大おほいなる者ものと小ちひさき者ものとを得うる時ときにはおのれの行爲おこなひをおぼえて羞はぢん彼等かれらは汝なんぢの契󠄅約けいやくに屬ぞくする者ものにあらざれども我われかれらを汝なんぢにあたへて女むすめとなさしむべし 62 我われ汝なんぢと契󠄅約けいやくをたてん汝なんぢすなはち吾われのヱホバなるを知しるにいたらん 63 我われなんぢの凡すべて行おこなひしところの事ことを赦ゆるす時ときには汝なんぢ憶おぼえて羞はぢその恥辱ちじよくのために再ふたゝび口くちを開ひらくことなかるべし主しゆヱホバこれを言いふ〘1083㌻〙
 1413㌻ 

第17章

1 爰こゝにヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢイスラエルの家いへに謎なぞをかけ譬言たとへを語かたりて 3 言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ大おほいなる翼󠄅つばさ長ながき羽はねありて種々さま〴〵の色いろの毛けの滿みちたる大鷲おほわしレバノンに來きたりて香柏かうはくの梢󠄃こずゑを採󠄃とり 4 其その芽めの巓󠄄いただきを摘つみカナンの地ちにこれを持もちきたりて商人あきうどの邑まちに置おきけるが 5 又󠄂またその地ちの種たねをとりて之これを種田たねはたけに播まけりすなはち之これを水みづの多おほき處ところにもちゆきて柳やなぎのごとくにこれを樹うゑしに 6 成󠄃長そだちて丈󠄃たけ卑ひくき垂たれさがりたる葡萄樹ぶだうづるとなり其その枝えだは鷲わしにむかひその根ねは鷲わしの下したにあり遂󠄅つひに葡萄樹ぶだうづるとなりて芽めをふき葉はを出いだす

7 此こゝに又󠄂また大おほいなる翼󠄅つばさ多おほくの羽はねある一箇ひとつの大鷲おほわしありしがその葡萄樹ぶだうづる根ねをこれにむかひて張はり枝えだをこれにむかひて伸のべ之これをしてその植うわりたる地ちの外ほかより水みづを灌そゝがしめんとす 8 抑そも〳〵是これを善よき圃はたけに多おほくの水みづの旁かたはらに植うゑたるは根ねを張はり實みをむすびて盛󠄃さかんなる葡萄樹ぶだうづるとならしめんためなりき 9 なんぢ主しゆヱホバかく言いふといふべし是これ旺盛󠄃さかんになるや鷲わしその根ねを拔ぬきその果みを絕たちて之これを枯かれしめざらんや其その芽めの若葉わかばは皆みな枯かれん之これを根ねより擧あぐるには强つよき腕うでと多おほくの人ひとを用もちふるにおよばざるなり 10 是これは樹うゑられたれども旺盛󠄃さかんにならんや東風ひがしかぜこれに當あたらば枯果かれはてざらんや是これその生おひたるところの地ちに枯かるべし

11 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 12 背そむける家いへに言いふべし汝等なんぢら此この何なにたるを知しらざるかと又󠄂また言いへ視みよバビロンの王わうヱルサレムに來きたりその王わうとその牧伯等きみたちを執とらへてこれをバビロンに曳ひきゆけり 13 彼かれまた王わうの族やからの一人ひとりを取とりてこれと契󠄅約けいやくを立たて誓言ちかひをなさしめ又󠄂また國くにの强つよき者等ものどもを執とらへゆけり 14 是これこの國くにを卑ひくくして自みづから立たつことを得えざらしめその人ひとをして契󠄅約けいやくを守まもりてこれを堅かたうせしめんがためなりき 15 然しかるに彼かれこれに背そむきて使󠄃者つかひをエジプトに遣󠄃つかはし馬むまと多おほくの人ひとを己おのれにおくらしめんとせり彼かれ旺盛󠄃さかんにならんや是これを爲なせる者もの逃󠄄のがるることをえんや彼かれその契󠄅約けいやくをやぶりたり爭いかで逃󠄄のがるることを得えんや
 1414㌻ 
16 主しゆヱホバいひたまふ我われは活いく必かならず彼かれは己おのれを王わうとなしたる彼かの王わうの處ところに偕ともにをりてバビロンに死しぬべし彼かれその王わうの誓言ちかひを輕かろんじ其その契󠄅約けいやくを破やぶりたるなり 17 夫それ壘るゐを築きづき雲梯うんていを建󠄄たてて衆多おほくの人ひとを殺ころさんとする時ときにはパロ大おほいなる軍勢ぐんぜいと衆多おほくの人ひとをもて彼かれのために戰爭たたかひをなさじ 18 彼かれは誓言ちかひを輕かろんじて契󠄅約けいやくを破やぶる彼かれ手てを與あたへて却かへつて此等これらの事ことをなしたれば逃󠄄のがるることを得えざるべし〘1084㌻〙 19 故ゆゑに主しゆヱホバかく言いひたまふ我われは活いく彼かれが我われの誓言ちかひを輕かろんじ我われの契󠄅約けいやくをやぶりたる事ことを必かならずかれの首かうべにむくいん 20 我われわが網󠄄あみをかれの上うへにうちかけ彼かれをわが羅あみにとらへてバビロンに曳ひきゆき彼かれが我われにむかひて爲なせしところの叛󠄃逆󠄃ほんぎやくにつきて彼かれを鞫さばくべし 21 彼かれの諸すべての軍隊󠄄ぐんたいの逃󠄄脱者おちうどは皆みな刀かたなに仆たふれ生殘いきのこれる者ものは八方やもに散ちらさるべし汝等なんぢらは我われヱホバがこれを言いひしなるを知しるにいたらん

22 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ高たかき香柏かうはくの梢󠄃こずゑの一ひとつを取とりてこれを樹うゑその芽めの巓󠄄いただきより若芽わかめを摘つみとりて之これを高たかき勝󠄃すぐれたる山やまに樹うゆべし 23 イスラエルの高山たかやまに我われこれを植うゑん是これは枝えだを生しやうじ果みをむすびて榮華さかんなる香柏かうはくとなり諸もろ〳〵の類たぐひの鳥とり皆みなその下したに棲すまひその枝えだの蔭かげに住󠄃すまはん 24 是こゝに於おいて野のの樹きみな我われヱホバが高たかき樹きを卑ひくくし卑ひくき樹きを高たかくし綠みどりなる樹きを枯かれしめ枯木かれきを綠みどりならしめしことを知しらん我われヱホバこれを言いひ之これを爲なすなり

第18章

1 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 2 汝等なんぢらなんぞイスラエルの地ちに於おいて此この諺語ことわざを用もちひ父󠄃ちゝ等たち酸すき葡萄ぶだうを食󠄃くらひたれば子等こどもらの齒は齼うくと言いふや 3 主しゆヱホバいふ我われは生いく汝等なんぢらふたゝびイスラエルに於おいてこの諺語ことわざをもちふることなかるべし 4 夫それ凡すべての靈魂たましひは我われに屬ぞくす父󠄃ちゝの靈魂たましひも子この靈魂たましひも我われに屬ぞくするなり罪つみを犯をかせる靈魂たましひは死しぬべし
 1415㌻ 

5 若もし人ひと正義ただしくして公󠄃道󠄃おほやけと公󠄃義ただしきを行おこなひ 6 山やまの上うへに食󠄃しよくをなさず目めをあげてイスラエルの家いへの偶像󠄃ぐうざうを仰あふがず人ひとの妻つまを犯をかさず穢けがれたる婦󠄃女をんなに近󠄃ちかづかず 7 何人なにびとをも虐󠄃しへたげず質物しちもつを還󠄃かへし物ものを奪うばはずその食󠄃物しよくもつを饑󠄃うゝる者ものに與あたへ裸はだかなる者ものに衣ころもを着きせ 8 利りを取とりて貸かさず息そくを取とらず手てをひきて惡あくを行おこなはず眞󠄃實まことの判󠄄斷さばきを人ひとと人ひとの間あひだになし 9 わが法憲のりにあゆみ又󠄂また吾わが律例おきてを守まもりて眞󠄃實まことをおこなはば是これ義者ただしきものなり彼かれは生いくべし主しゆヱホバこれを言いふ

10 然されど彼かれ子こを生うまんにその子こ暴あらき者ものにして人ひとの血ちをながし是かくの如ごとき事ことの一箇ひとつを行おこなひ 11 是これをば凡すべて行おこなはずして山やまの上うへに食󠄃しよくをなし人ひとの妻つまを犯をかし 12 惱なやめる者ものと貧󠄃まづしき者ものを虐󠄃しへたげ物ものを奪うばひ質物しちもつを還󠄃かへさず目めをあげて偶像󠄃ぐうざうを仰あふぎ憎にくむべき事ことをおこなひ 13 利りをとりて貸かし息そくを取とらば彼かれは生いくべきや彼かれは生いくべからず彼かれこの諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことをなしたれば必かならず死しぬべしその血ちはかれに歸きせん

14 又󠄂また子こ生うまれんに其その子こ父󠄃ちゝのなせる諸もろ〳〵の罪つみを視みしかども視みて斯有󠄃かかることを行おこなはず 15 山やまの上うへに食󠄃しよくをなさず目めをあげてイスラエルの家いへの偶像󠄃ぐうざうを仰あふがず人ひとの妻つまを犯をかさず〘1085㌻〙 16 何人たれをも虐󠄃しへたげず質物しちもつを存留ひきとめず物ものを奪うばはず饑󠄃うゆる者ものにその食󠄃物しよくもつを與あたへ裸はだかなる者ものに衣ころもを着きせ 17 その手てをひきて惱なやめる者ものを苦くるしめず利りと息そくを取とらずわが律法おきてを行おこなひわが法度のりに步あゆまば彼かれはその父󠄃ちゝの惡あくのために死しぬことあらじ必かならず生いくべし 18 その父󠄃ちゝは甚はなはだしく人ひとを掠かすめその兄弟きやうだいを痛いたく虐󠄃しへたげその民たみの中うちに善よからぬ事ことをなしたるに由よりてその惡あくのために死しぬべし

19 しかるに汝等なんぢらは子こなんぞ父󠄃ちゝの惡あくを負󠄅おはざるやと言いふ夫それ子こは律法おきてと公󠄃義ただしきを行おこなひわが凡すべての法度のりを守まもりてこれを行おこなひたれば必かならず生いくべし 20 罪つみを犯をかせる靈魂たましひは死しぬべし子こは父󠄃ちゝの惡あくを負󠄅おはず父󠄃ちゝは子この惡あくを負󠄅おはざるなり義人ぎじんの義ぎはその人ひとに歸きし惡人あしきひとの惡あくはその人ひとに歸きすべし
 1416㌻ 

21 然されど惡人あくにんもしその凡すべて行おこなひしところの惡あくを離はなれわが諸すべての法度のりを守まもり律法おきてと公󠄃義ただしきを行おこなひなばかならず生いきん死しなざるべし 22 その爲なせしところの咎とがは皆みな記念おぼえられざるべしその爲なせし義ただしき事ことのために彼かれは生いくべし 23 主しゆヱホバ言いひたまふ我われ爭いかで惡人あくにんの死しを好このまんや寧むしろ彼かれがその道󠄃みちを離はなれて生いきんことを好このまざらんや 24 若もし義人ぎじんその義ぎをはなれて惡あくを行おこなひ惡人あくにんの爲なせる諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことをなさば生いくべきや其そのなせし義ただしき事ことは皆みな記念おぼえられざるべし彼かれはその爲なせる咎とがとその犯をかせる罪つみとのために死しぬべし

25 然しかるに汝等なんぢら主しゆの道󠄃みちは正たゞしからずと言いふ然さればイスラエルの家いへよ聽きけ吾わが道󠄃みち正たゞしからざるやその正たゞしからざる者ものは汝なんぢらの道󠄃みちにあらずや 26 若もし義人ぎじんその義ぎをはなれて惡あくを爲なし其それがために死しぬることあらば是これその爲なせる惡あくのために死しぬるなり 27 若もし惡人あくにんその爲なせる惡あくをはなれて律法おきてと公󠄃義ただしきを行おこなはばその靈魂たましひを生いかしむることをえん 28 彼かれもし視みてその行おこなひし諸もろ〳〵の咎とがを離はなれなば必かならず生いきん死しなざるべし 29 然しかるにイスラエルの家いへは主しゆの道󠄃みちは正たゞしからずといふイスラエルの家いへよわが道󠄃みち正たゞしからざるやその正たゞしからざる者ものは汝なんぢらの道󠄃みちにあらずや 30 主しゆヱホバいひ給たまふ是この故ゆゑに我われ汝なんぢらをば各おの〳〵その道󠄃みちにしたがひて審さばくべし汝なんぢらその諸もろ〳〵の咎とがを悔改くいあらためよ然しからば惡あく汝なんぢらを躓つまづかせて滅ほろぼぼすことなかるべし 31 汝等なんぢらその行おこなひし諸もろ〳〵の罪つみを棄去すてさり新あたらしき心こゝろと新あたらしき靈魂たましひを起󠄃おこすべしイスラエルの家いへよ汝なんぢらなんぞ死しぬべけんや 32 我われは死者しぬるものの死しを好このまざるなり然されば汝なんぢら悔くいて生いきよ主しゆヱホバこれを言いふ

第19章

1 汝なんぢイスラエルの君等きみたちのために哀かなしみの詞ことばをのべて 2 言いふべし汝なんぢの母はゝなる牝獅めじしは何故なにゆゑに牡獅をじしの中うちに伏ふし小獅こじしの中うちにその子こを養󠄄やしなふや〘1086㌻〙 3 彼かれその一ひとつの子こを育そだてたれば小獅こじしとなりて食󠄃えばを攫とることを學ならひ遂󠄅つひに人ひとを食󠄃くらへり
 1417㌻ 
4 國々くに〴〵の人ひとこれの事ことを聞ききこれを陷阱おとしあなにて執とらへ鼻環󠄃はなわをほどこしてこれをエジプトの地ちにひきいたれり 5 牝獅めじし姑しばらく待まちしがその望󠄇のぞみを失うしなひしを見みたれば又󠄂また一個ひとつの子こを取とりてこれを小獅こじしとならしむ 6 是これすなはち牝獅めじしの中うちに步あゆみて小獅こじしとなり食󠄃えばを攫とることを學ならひしが亦また人ひとを食󠄃くらひ 7 其その寡婦󠄃やもめをしりその邑々まち〳〵を滅ほろぼせりその咆哮ほゆる聲こゑによりてその地ちとその中うちに盈みつる者もの荒あれたり 8 是こゝをもて四方よもの國人くにびとその國々くに〴〵より攻來せめきたり網󠄄あみをこれにうちかけ陷阱おとしあなにてこれを執とらへ 9 鼻環󠄃はなわをほどこして籠かごにいれ之これをバビロンの王わうの許もとに曳ひきいたりて城󠄃しろの中うちに携たづさへ入いれ其その聲こゑを再ふたゝびイスラエルの山々やま〳〵に聞きこえざらしむ

10 汝なんぢの母はゝは汝なんぢの血ちにして水みづの側かたはらに植うゑたる葡萄樹ぶだうのきのごとし水みづの多おほきがために結實みのり多おほく蔓つるはびこれり 11 是これに强つよき枝えだありて君王きみ等たちの杖つゑとなすべし是これの長たけは雲くもに至いたりその衆多おほくの枝えだのために高たかく聳そびえて見みへたり 12 然しかるに是これ怒いかりをもて拔ぬかれて地ちに擲なげうたる東風ひがしかぜその實みを吹乾ふきかわかしその强つよき枝えだは折をれて枯かれ火ひに焚やかる 13 今いまこれは荒野あれのにて乾かわける水みづなき地ちに植うわりてあり 14 その枝えだの芽めより火ひいでてその果みを燒やけば復また强つよき枝えだの君王きみ等たちの杖つゑとなるべき者もの其それになし是これ哀かなしみの詞ことばなり哀かなしみの詞ことばとなるべし

第20章

1 七年ねんの五月󠄃ぐわつ十日とをかにイスラエルの長老としよりの中うちの人々ひと〴〵ヱホバに問とはんとて來きたりてわが前󠄃まへに坐ざしけるに 2 ヱホバの言ことば我われにのぞみて云いふ 3 人ひとの子こよイスラエルの長老としより等たちに吿つげて之これにいふべし主しゆヱホバかく言いふ汝等なんぢら我われに問とはんとて來きたれるや主しゆヱホバいふ我われは活いく我われ汝なんぢらの問とひを容いれじと 4 汝なんぢかれらを鞫さばかんとするや人ひとの子こよ汝なんぢかれらを鞫さばかんとするや彼等かれらの先祖せんぞ等たちのなしたる憎にくむべき事等ことどもをかれらに知しらしめて 5 言いふべし主しゆヱホバかくいふ我われイスラエルを選󠄄えらみヤコブの家いへの裔すゑにむかひてわが手てをあげエジプトの地ちにて我われをかれらに知しらせかれらにむかひて吾わが手てをあげて我われは汝なんぢらの神かみヱホバなりと言いひし日ひ
 1418㌻ 
6 その日ひに我われかれらにむかひて吾わが手てをあげエジプトの地ちよりかれらをいだし吾わがかれらのために求もとめ得えたるその乳󠄃ちゝと蜜みつの流ながるる地ちに導󠄃みちびかんとせり是これ諸すべての地ちの中うちの美うるはしき者ものなり 7 而しかして我われかれらに言いひけらく各人おの〳〵その目めにあるところの憎にくむべき事等ことどもを棄すてよエジプトの偶像󠄃ぐうざうをもてその身みを汚けがすなかれ我われは汝なんぢらの神かみヱホバなりと〘1087㌻〙 8 然しかるに彼かれらは我われに背そむきて我われに聽きゝしたがふことを好このまざりき彼等かれら一人ひとりもその目めにあるところの憎にくむべき者ものを棄すてずエジプトの偶像󠄃ぐうざうを棄すてざりしかば我われエジプトの地ちの中うちにおいて吾わが憤恨いきどほりをかれらに注そゝぎわが忿怒いかりをかれらに洩もらさんと言いへり 9 然しかれども我われわが名なのために事ことをなして彼かれらをエジプトの地ちより導󠄃みちびきいだせり是これ吾わが名なの異邦󠄆人ことくにびと等らの前󠄃まへに汚けがされざらんためなりその異邦󠄆人ことくにびと等らの中うちに彼等かれら居をり又󠄂またその前󠄃まへにて我われおのれを彼等かれらに知しらせたり

10 すなはち我われエジプトの地ちより彼等かれらを導󠄃みちびき出いだして曠野あらのに携つれゆき 11 わが法憲のりをこれに授さづけわが律法おきてをこれに示しめせり是これは人ひとの行おこなひて之これに由よりて生いくべき者ものなり 12 我われまた彼かれらに安息日あんそくにちを與あたへて我われと彼かれらの間あひだの徴しるしとなしかれらをして吾わがヱホバが彼かれらを聖󠄃別きよめしを知しらしめんとせり 13 然しかるにイスラエルの家いへは曠野あらのにて我われに背そむき人ひとの行おこなひて之これによりて生いくべき者ものなるわが法度のりにあゆまず吾わが律法おきてを輕かろんじ大おほいに吾わが安息日あんそくにちを汚けがしたれば曠野あらのにてわが憤恨いきどほりをかれらに注そゝぎてこれを滅ほろぼさんと言いひたりしが 14 我われわが名なのために事ことをなせり是これわが彼かれらを導󠄃みちびきいだして見みせしところの異邦󠄆人ことくにびと等らの目めのまへにわが名なを汚けがされざらしめんためなりき 15 但たゞし我われ曠野あらのにて彼かれらにむかひて吾わが手てをあげ彼かれらをわが與あたへしその乳󠄃ちゝと蜜みつの流ながるる地ちに導󠄃みちびかじと誓ちかへり是これは諸もろ〳〵の地ちの中なかの美うるはしき者ものなり
 1419㌻ 
16 是これかれら心こゝろにその偶像󠄃ぐうざうを慕したひてわが律法おきてを輕かろんじ棄すてわが法憲のりにあゆまずわが安息日あんそくにちを汚けがしたればなり 17 然しかりといへども吾わがかれらを惜をしみ見みてかれらを滅ほろぼぼさず曠野あらのにて彼かれらを絕たやさざりき

18 我われ曠野あらのにてかれらの子等こどもらに言いへり汝なんぢらの父󠄃ちゝの法度のりにあゆむなかれ汝なんぢらの律法おきてを守まもるなかれ汝なんぢらの偶像󠄃ぐうざうをもて汝なんぢらの身みを汚けがすなかれ 19 我われは汝なんぢらの神かみヱホバなり吾わが法度のりにあゆみ吾わが律法おきてを守まもりてこれを行おこなひ 20 わが安息日あんそくにちを聖󠄃きよくせよ是これは我われと汝なんぢらの間あひだの徴しるしとなりて汝なんぢらをして我わが汝なんぢらの神かみヱホバなるを知しらしめんと 21 然しかるにその子等こどもら我われにそむき人ひとの行おこなひてこれによりて活いくべき者ものなるわが法度のりにあゆまず吾わが律法おきてをまもりて之これをおこなはずわが安息日あんそくにちを汚けがしたれば我われわが憤恨いきどほりを彼かれらにそそぎ曠野あらのにてわが忿怒いかりをかれらに洩もらさんと言いひたりしが 22 吾わが手てを飜かへしてわが名なのために事ことをなせり是これわが彼かれらを導󠄃みちびき出いして見みせしところの異邦󠄆人ことくにびと等らの目めのまへにわが名なを汚けがされざらしめんためなりき 23 但たゞし我われ汝なんぢらを國々くに〴〵に散ちらし處々ところどころに撒まかんと曠野あらのにてかれらにむかひて我わが手てを擧あげたり 24 是これかれらわが律法おきてを行おこなはずわが法度のりを輕かろんじわが安息日あんそくにちをけがしその父󠄃ちゝの偶像󠄃ぐうざうを目めに慕したひたればなり〘1088㌻〙 25 我われかれらに善よからぬ法度のりを與あたへかれらが由よりて活いくべからざる律法おきてを與あたへ 26 彼かれらをしてその禮物そなへものによりて己おのれの身みを汚けがさしむ即すなはちかれらその長子うひごをして火ひの中なかを通󠄃過󠄃とほらしめたり是こは我われ彼かれらを滅ほろぼし彼かれらをして我われのヱホバなるを知しらしめんためなり

27 然されば人ひとの子こよイスラエルの家いへにつげて之これにいふべし主しゆヱホバかくいひたまふ彼かれらの父󠄃等ちちたちは更󠄃さらにまた不忠ふちうの罪つみををかし我われを瀆けがせり 28 我われわが彼かれらに與あたへんと手てをあげし此この地ちにかれらを導󠄃みちびきいれしに彼かれら諸すべての高丘たかをかと諸すべての茂樹しげきを尋󠄃たづね得えてその犧牲いけにへを其處そこに供そなへその憤いきどほらしき禮物そなへものをそこに獻さゝげその馨かうばしき佳氣にほひをそこに奉たてまつりその神酒さけをそこに灌そゝげり
 1420㌻ 
29 我われかれらに言いへり汝なんぢらが往󠄃ゆくところの崇たかき處ところは何なになるやと其その名なは今日こんにちにいたるまでバマと言いふなり 30 この故ゆゑにイスラエルの家いへに言いふべし主しゆヱホバかくいひたまふ汝なんぢらの先祖せんぞの途󠄃みちをもて汝なんぢらはその身みを汚けがし彼等かれらの憎にくむべき物ものをしたひてこれと姦淫かんいんを行おこなふにあらずや 31 汝等なんぢらはその禮物そなへものを獻さゝげその子女こどもに火ひの中なかを通󠄃とほらしめて今日こんにちにいたるまで汝なんぢらの諸もろ〳〵の偶像󠄃ぐうざうをもてその身みを汚けがすなり然さればイスラエルの家いへよ我われなんぢらの問とひを容いるるべけんや主しゆヱホバいふ我われは活いく我われは汝なんぢらの問とひを容いれざるなり 32 汝なんぢら我儕われらは木きと石いしに事つかへて異邦󠄆人ことくにびとの如ごとくなり國々くに〴〵の宗族やからのごとくならんと言いへば汝なんぢらの心こゝろに起󠄃おこるところの事ことは必かならず成󠄃ならざるべし

33 主しゆヱホバいふ我われは生いく我われかならず强つよき手てと伸のべたる腕うでをもて怒いかりを注そゝぎて汝なんぢらを治をさめん 34 我われ强つよき手てと伸のべたる腕うでをもて怒いかりを注そゝぎて汝なんぢらを國々くに〴〵より曳ひきいだし汝なんぢらが散ちられたる處々ところどころより汝なんぢらを集あつめ 35 國々くに〴〵の曠野あらのに汝なんぢらを導󠄃みちびき其處そこにて面かほをあはせて汝なんぢらを鞫さばかん 36 主しゆヱホバいふ我われエジプトの曠野あらのにて汝なんぢらの先祖せんぞ等たちを鞫さばきしごとくに汝なんぢらを鞫さばくべし 37 我われなんぢらをして杖つゑの下したを通󠄃とほらしめ契󠄅約けいやくの索つなぎに汝なんぢらを入いらしめ 38 汝なんぢらの中うちより背そむける者ものおよび我われに悖もとれる者ものを別わかたんその寓やどれる地ちより我われかれらをいだすべし彼かれらはイスラエルの地ちに來きたらざるべし汝なんぢらすなはち我われのヱホバなるを知しらん 39 然さればイスラエルの家いへよ主しゆヱホバかくいふ汝等なんぢらおのおの往󠄃ゆきてその偶像󠄃ぐうざうに事つかへよ然されど後のちには汝なんぢらかならず我われに聽きゝて重かさねてその禮物そなへものと偶像󠄃ぐうざうをもてわが名なを汚けがさざるべし

40 主しゆヱホバいふ吾わが聖󠄃山きよきやまの上うへイスラエルの高山たかやまの上うへにてイスラエルの全󠄃家ぜんかその地ちの者もの皆みな我われに事つかへん其處そこにて我われかれらを悅よろこびて受納󠄃うけいれん其處そこにて我われなんぢらの獻物ささげものおよび初成󠄃はつの禮物そなへものすべて汝なんぢらが聖󠄃別きよめたる者ものを求もとむべし〘1089㌻〙 41 我われ汝なんぢらを國々くに〴〵より導󠄃みちびき出いだし汝なんぢらが散ちらされたる處々ところどころより汝なんぢらを集あつむる時とき馨かうばしき香氣にほひのごとくに汝なんぢらを悅よろこびて受納󠄃うけいれ汝なんぢらによりて異邦󠄆人ことくにびと等らの目めのまへに我われの聖󠄃きよきことをあらはすべし
 1421㌻ 
42 我わが汝なんぢらをイスラエルの地ちすなはちわが汝なんぢらの先祖せんぞ等たちにあたへんと手てをあげしところの地ちにいたらしめん時ときに汝等なんぢらは我われのヱホバなるを知しるにいたらん 43 汝なんぢらは其その身みを汚けがしたるところの汝なんぢらの途󠄃みちと汝なんぢらのもろもろの行爲わざを彼處かしこにて憶おぼえ其そのなしたる諸もろ〳〵の惡あしき作爲わざのために自みづから恨うらみ視みん 44 イスラエルの家いへよ我わが汝なんぢらの惡あしき途󠄃みちによらず汝なんぢらの邪󠄅よこしまなる作爲わざによらずして吾わが名なのために汝等なんぢらを待あつかはん時ときに汝なんぢらは我われのヱホバなるを知しるにいたらん主しゆヱホバこれを言いふなり

45 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 46 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほを南方なんぱうに向むけ南みなみにむかひて言ことばを垂たれ南みなみの野のの森もりの事ことを預言よげんせよ 47 すなはち南みなみの森もりに言いふべしヱホバの言ことばを聽きけ主しゆヱホバかく言いふ視みよ我われなんぢの中うちに火ひを燃もやさん是これなんぢの中うちの諸すべての靑樹あをきと諸すべての枯木かれきを焚やくべしその烈はげしき火焰ほのほ消󠄃きゆることなし南みなみより北きたまで諸すべての面おもてこれがために燒やけん 48 肉󠄁にくある者ものみな我われヱホバのこれを燒やきしなるを見みん是これは消󠄃きえざるべし 49 我われ是こゝにおいて言いへり嗚呼あゝ主しゆヱホバよ人ひとわれを指さして言いふ彼かれは譬言たとへをもて語かたるにあらずやと

第21章

1 ヱホバの言ことばわれにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほをヱルサレムに向むかけ聖󠄃きよき處々ところどころにむかひて言ことばを垂たれイスラエルの地ちにむかひて預言よげんし 3 イスラエルの地ちに言いふべしヱホバかく言いふ視みよ我われ汝なんぢを責せめ吾わが刀かたなを鞘さやより拔ぬきはなし義者ただしきものと惡者あしきものとを汝なんぢの中うちより絕たゝん 4 我われ義者ただしきものと惡者あしきものとを汝なんぢの中うちより絕たゝんとすればわが刀かたな鞘さやより脱出ぬけいでて南みなみより北きたまでの凡すべて肉󠄁にくある者ものを責せめん 5 肉󠄁にくある者ものみな我われヱホバのその刀かたなを鞘さやより拔ぬきはなちしを知しらん是これは歸かへりをさまらざるべし 6 人ひとの子こよ腰󠄃こしの碎くだくるまでに歎なげき彼かれらの目めのまへにて痛いたく歎なげけ 7 人ひと汝なんぢに何などて歎なげくやと言いはば汝なんぢ言いふべし來きたるところの風聞うはさのためなり心こゝろみな鎔とけ手てみな痿なえ魂たましひみな弱󠄃よわり膝ひざみな水みづとならん視みよ事こといたれりかならず成󠄃ならん主しゆヱホバこれを言いふ
 1422㌻ 

8 ヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 9 人ひとの子こよ預言よげんして言いふべしヱホバかく言いふ劍つるぎあり研とぎ且かつ磨󠄃みがきたる劍つるぎあり〘1090㌻〙 10 是これは大おほいに殺ころす事ことをなさんがために研とぎてあり光ひかり閃ひらめかんがために磨󠄃みがきてあり我わが子この杖つゑは萬よろづの樹きを藐視かろんずとて我等われら喜よろこぶべけんや 11 是これを手てに執とらんために與あたへて磨󠄃みがかしむ是この劍つるぎは殺ころす者ものの手てに付わたさんために之これを研とぎかつ磨󠄃みがかしむるなり 12 人ひとの子こよ叫さけび哭なげけ其そは是これわが民たみの上うへに臨のぞみイスラエルの諸すべての牧伯等きみたちの上うへに臨のぞめばなり彼かれらはわが民たみとともに劍つるぎに仆たふる故ゆゑに汝なんぢ腿󠄃もゝを擊うつべし 13 その試こころみすでに成󠄃なる若もしかの藐視かろんずるところの杖つゑきたらずば如何いかんぞや主しゆヱホバこれを言いふ 14 人ひとの子こよ汝なんぢ預言よげんし手てを拍うつべし劍つるぎ人ひとを刺透󠄃さしとほすところの劍つるぎ三倍さんばいに働はたらかん是これは人ひとを刺透󠄃さしとほし大おほいなる者ものを殺ころすところの劍つるぎにして彼かれらを責せむる者ものなり 15 彼かれらの心こゝろを鎔とかし礙つまづく物ものを增まさんがために我われ拔身ぬきみの劍つるぎをその諸すべての門もんに立たつ嗚呼あゝ是これは光ひかりひらめき脱ぬけいでて人ひとを殺ころさんとす 16 汝なんぢ合がつして右みぎに向むかへ進󠄃すゝんで左ひだりに向むかへ汝なんぢの刃󠄃はの向むかふところに隨したがヘ 17 我われまた吾わが手てを拍うちわが怒いかりを靜しづめん我われヱホバこれを言いふなり

18 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 19 人ひとの子こよバビロンの王わうの劍つるぎの由よつて來きたるべき二ふたつの途󠄃みちを設まうけよ其その二ふたつの途󠄃みちを一ひとつの國くにより出いでしめて道󠄃標みちしるべの記號しるしを畵ゑがき邑まちの途󠄃みちの首處はじまりにこれを畵ゑがくべし 20 汝なんぢまたアンモンの子孫ひと〴〵のラバとユダの堅かたき城󠄃しろの邑まちヱルサレムとに劍つるぎのきたるべき途󠄃みちを設まうけよ 21 バビロンの王わうその道󠄃みちの首處はじまりその途󠄃みちの岐處わかれに止とゞまりて占卜うらなひをなし箭󠄃やを搖ふりテラピムに問とひ肝きもを察しらべをるなり 22 彼かれの右みぎにヱルサレムといふ占卜うらなひいづ云いはく破城󠄃槌しろくづしを備そなへ口くちをひらきて喊をめき殺ころし聲こゑをあげて吶喊ときを作つくり門もんにむかひて破城󠄃槌しろくづしを備そなへ壘るゐをきづき雲梯うんていを建󠄄たつべしと 23 是これはかれらの目めには虛僞いつはりの占考うらなひと見みゆ聖󠄃きよき誓言ちかひかれらに在あればなり然しかれども彼かれ罪つみを憶おもひおこさしむ即すなはちかれらは取とらるべし
 1423㌻ 

24 是故このゆえに主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢら旣󠄁すでにその罪つみを憶おもひおこさしめて汝なんぢらの愆とが著明あらはになりたれば汝なんぢらの罪つみその諸すべての行爲わざに顯あらはる汝なんぢら旣󠄁すでに憶おもひいださるれば必かならず手てに執とらへらるべし 25 汝なんぢ刺透󠄃さしとほさるる者もの罪人つみびとイスラエルの君主きみよ汝なんぢの罪つみその終󠄃をはりを來きたらしめて汝なんぢの罰つみせらるる日ひ至いたる 26 主しゆヱホバかく言いふ冕󠄅旒かぶりものを去さり冠冕󠄅かんむりを除とり離はなせ是これは是これならざるべし卑ひくき者ものは高たかくせられ高たかき者ものは卑ひくくせられん 27 我われ顚覆󠄄くつがへすことをなし顚覆󠄄くつがへすことをなし顚覆󠄄くつがへすことを爲なさん權威󠄂けんゐを持もつべき者ものの來きたる時ときまで是これは有󠄃あることなし彼かれに我われ之これを與あたふ

28 人ひとの子こよ汝なんぢ預言よげんして言いふべし主しゆヱホバ、アンモンの子孫ひと〴〵とその嘲󠄂笑あざけりにつきて斯かく言いふと即すなはち汝なんぢ言いふべし劍つるぎあり劍つるぎあり是これ殺ころすことのために拔ぬきてあり滅ほろぼすことのために磨󠄃みがきありて光ひかりひらめくなり〘1091㌻〙 29 人ひとなんぢに虛淨うそを預言よげんし汝なんぢに假僞いつはりの占考うらなひを示しめして汝なんぢをその殺ころさるる惡人あくにんの頸くびの上うへに置おかんとす彼かれらの罪つみその終󠄃をはりを來きたらしめて彼かれらの罰つみせらるる日ひいたる 30 これをその鞘さやにかへし納󠄃をさめよ汝なんぢの造󠄃つくられし處ところなんぢの生うまれし地ちにて我われ汝なんぢを鞫さばき 31 わが怒いかりを汝なんぢに斟そゝぎ吾わが憤恨いきどほりの火ひを汝なんぢにむかひて燃もやし狂暴人てあらきひと滅ほろぼすことに巧たくみなる者ものの手てに汝なんぢを付わたすべし 32 汝なんぢは火ひの薪たきゞとなり汝なんぢの血ちは國くにの中うちにあらん汝なんぢは重かさねて憶おぼえらるることなかるべし我われヱホバこれを言いへばなり

第22章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢ鞫さばかんとするや此この血ちを流ながすところの邑まちを鞫さばかんとするや汝なんぢこれにその諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことを示しめして 3 言いへ主しゆヱホバかく言いふ己おのれの中なかに血ちを流ながしてその罰つみせらるる時ときを來きたらせ己おのれの中うちに偶像󠄃ぐうざうを作つくりてその身みを汚けがすところの邑まちよ 4 汝なんぢはその流ながせる血ちによりて罪つみを得えその作なしれる偶像󠄃ぐうざうをもて身みを汚けがし汝なんぢの日ひを近󠄃ちかづかせすでに汝なんぢの年としにいたれり是この故ゆゑに我われ汝なんぢを國々くに〴〵の嘲󠄂あざけりとならしめ萬國ばんこくの笑わらひとならしむべし
 1424㌻ 
5 汝なんぢに近󠄃ちかき者ものも遠󠄄とほき者ものも汝なんぢが名なの汚けがれたると混亂みだれの多おほきとを笑わらはん

6 視みよイスラエルの君等きみたち各おの〳〵その力ちからにしたがひて血ちを流ながさんと汝なんぢの中うちにをる 7 彼かれら汝なんぢの中うちにて父󠄃母ちちははを賤いやしめ汝なんぢの中うちにて他國よそぐにの人ひとを虐󠄃しへたげ汝なんぢの中うちにて孤兒みなしごと寡婦󠄃やもめを惱なやますなり 8 汝なんぢわが聖󠄃きよき物ものを賤いやしめわが安息日あんそくにちを汚けがす 9 人ひとを譖󠄄しこづる者もの血ちを流ながさんと汝なんぢの中うちにあり人ひと汝なんぢの中うちにて山やまの上うへに食󠄃しよくをなし汝なんぢの中うちにて邪󠄅淫じやいんをおこなひ 10 汝なんぢの中うちにてその父󠄃ちゝの妻つまに交󠄄まじはり汝なんぢの中うちにて月󠄃經つきのさはりに穢けがれたる婦󠄃女をんなを犯をかす 11 又󠄂また汝なんぢの中うちにその鄰󠄄となりの妻つまと憎にくむべき事ことをおこなふものあり邪󠄅淫じやいんをおこなひてその嫁よめを犯をかすものありその父󠄃ちゝの女むすめなる己おのれの姊妹あねいもとを犯をかすものあり 12 人ひと汝なんぢの中うちにて賄賂まひなひをうけて血ちを流ながすことをなすなり汝なんぢは利りと息そくを取とり汝なんぢの隣となりの物ものを掠かすめ取とり又󠄂また我われを忘󠄃わする主しゆヱホバこれを言いふ

13 見みよ我われ汝なんぢが掠かすめとる事ことをなし且かつ血ちを汝なんぢの中うちに流ながすによりて我わが手てを拍うつ 14 我わが汝なんぢを攻せむる日ひには汝なんぢの心こゝろ堅かたく立たち汝なんぢの手て强つよくあることを得えんや我われヱホバこれを言いひこれをなすなり 15 我われ汝なんぢを異邦󠄆ことくにの中うちに散ちらし國々くに〴〵の中うちに播まき全󠄃まつたく汝なんぢの汚穢けがれを取とりのぞくべし 16 汝なんぢは己おのれの故ゆゑによりて異邦󠄆人ことくにびとの目めに汚けがれたる者ものと見みえん而しかして汝なんぢ我われのヱホバなるを知しるべし〘1092㌻〙

17 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 18 人ひとの子こよイスラエルの家いへは我われに渣󠄄滓くづのごとくなれり彼等かれらは凡すべて爐ろの中なかの銅あかがね錫すず鐵くろがね鉛󠄅なまりのごとし彼かれらは銀しろかねの渣󠄄滓くづのごとく成󠄃なれり 19 此故このゆゑに主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢらは皆みな渣󠄄滓くづとなりたれば視みよ我われなんぢらをヱルサレムの中なかに集あつむ 20 人ひとの銀しろかね銅あかがね鐵くろがね鉛󠄅なまり錫すずを爐ろの中なかに集あつめ火ひを吹ふきかけて鎔とかすが如ごとく我われ怒いかりと憤いきどほりをもて汝なんぢらを集あつめ入いれて鎔とかすべし
 1425㌻ 
21 即すなはち我われ汝なんぢらを集あつめ吾わが怒いかりの火ひを汝なんぢらに吹ふきかけん汝なんぢらはその中なかに鎔とけん 22 銀しろかねの爐ろの中なかに鎔とくるがごとくに汝なんぢらはその中なかに鎔とけ我われヱホバが怒いかりを汝なんぢらに斟そゝぎしを知しるにいたらん

23 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 24 人ひとの子こよ是これに言いふべし汝なんぢは怒いかりの日ひに日ひも照てららず雨あめもふらざる地ちなり 25 預言者よげんしや等たちの徒黨とたうその中うちにありその食󠄃ゑばを撕さくところの吼ほゆゆる獅子しゝのごとくに彼かれらは靈魂たましひを呑のみ財寳たからと貴たふとき物ものを取とり寡婦󠄃やもめをその中なかに多おほくす 26 その祭司さいし等らはわが法おきてを犯をかしわが聖󠄃きよき物ものを汚けがし聖󠄃きよきと聖󠄃きよからざるとの區別わかちをなさず潔󠄄いさぎよきと穢けがれたるとの差別けぢめを敎をしへずその目めを掩おほひてわが安息日あんそくにちを顧󠄃かへりみず我われはかれらの中うちに汚けがさる 27 その中なかにある公󠄃伯きみ等たちは食󠄃ゑばを撕さくところの豺狼おほかみのごとくにして血ちをながし靈魂たましひを滅ほろぼし物ものを掠かすめとらんとす 28 その預言者よげんしや等らは灰󠄃砂しつくいをもて是等これらを塗ぬり虛浮󠄃物いつはりものを見み僞いつはりの占卜うらなひを人ひとになしヱホバの吿つげあらざるに主しゆヱホバかく言いひたまふと言いふなり 29 國くにの民たみは暴虐󠄃しへたげをおこなひ奪うばふ事ことをなし難なやめる者ものと貧󠄃まづしき者ものを掠かすめ道󠄃みちに反そむきて他國よそぐにの人ひとを虐󠄃しへたぐ 30 我われ一箇ひとりの人ひとの國くにのために石垣いしがきを築きづき我わが前󠄃まへにあたりてその破壞處くづれぐちに立たち我われをして之これを滅ほろぼさしめざるべき者ものを彼等かれらの中うちに尋󠄃たづぬれども得えざるなり 31 主しゆヱホバいふ是故このゆえに我われわが怒いかりを彼かれらに斟そゝぎわが憤いきどほりの火ひをもて彼かれらを滅ほろぼし彼かれらの行爲おこなひをその首かうべに報むくゆ

第23章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ爰こゝに二人ふたりの婦󠄃女をんなあり一人ひとりの母はゝの女子むすめなり 3 彼等かれらエジプトにおいて淫いんを行おこなひその少わかき時ときに淫いんを行おこなへり即すなはち彼處かしこにおいて人ひとかれらの乳󠄃ちゝを拈ひねり彼處かしこにおいてその處女をとめの乳󠄃房󠄃ちぶさに觸さはる 4 その名なは姊あねはアホラ妹いもとはアホリバと云いふ彼かれら我われに歸きして男子なんし女子によしを生うめり彼かれらの本名ほんみやうはアホラはサマリヤと言いひアホリバはヱルサレムと云いふなり
 1426㌻ 

5 アホラは我有󠄃わがものたる間あひだに淫いんを行おこなひてその戀人こひびと等らに焦こがれたり是これすなはちその隣となりなるアツスリヤ人びとにして 6 紫むらさきの衣きぬを着きる者もの牧伯きみたる者もの督宰つかさたる者ものなり是等これらは皆みな美麗󠄃うるはしき秀ひいででたる人ひと馬むまに乘のる者ものなり〘1093㌻〙 7 彼かれ凡すべてアツスリヤの秀ひいででたる者ものと淫いんを行おこなひ且かつその焦こがれたる諸すべての者ものすなはちその諸もろ〳〵の偶像󠄃ぐうざうをもてその身みを汚けがせり 8 彼かれまたエジプトよりの淫行いんかうを捨󠄃すてざりき即すなはち彼かれの少わかき時ときに彼かれら彼かれと寢いねその處女をとめの乳󠄃房󠄃ちぶさにさはりその淫慾いんよくを彼かれの身みの上うへに洩もらせり 9 是この故ゆゑに我われ彼かれをその戀人こひびとの手てに付わたしその焦こがれたるアツスリヤの子孫ひと〴〵の手てに付わたせり 10 是こゝに於おいて彼等かれらかれの陰所󠄃かくしどころを露あらはしその子女むすこむすめを奪うばひ劍つるぎをもて彼かれを殺ころして婦󠄃人をんなの中なかにその名なを聞きこえしめその身みの上うへに鞫さばきを行おこなへり

11 彼かれの妹いもとアホリバこれを見み彼かれよりも甚はなはだしくその慾よくを縱恣ほしいままにしその姊あねの淫行いんかうよりもましたる淫行いんかうをなし 12 その隣となりなるアツスリヤの人々ひと〴〵に戀焦こひこがれたり彼かれらはすなはち牧伯きみたる者もの 督宰つかさたる者もの 華美はなやかに粧よそほひたる者もの 馬むまに騎のる者ものにして皆みな美うるはしき秀ひいででたる者ものなり 13 我われかれがその身みを汚けがせしを見みたり彼かれらは共ともに一ひとつの途󠄃みちをあゆめり 14 彼かれその淫行いんかうを增ませり彼かれ壁かべに彫󠄃ほりつけたる人々ひと〴〵を見みたり是これすなはち朱しゆをもて壁かべに彫󠄃ほりつけたるカルデヤ人びとの像󠄃かたちにして 15 腰󠄃こしには帶おびを結むすび首かうべには垂たれさがれる帓巾かしらづつみを戴いただけり是等これらは皆みな君王きみたる者ものの形かたちありてその生うまれたる國くになるカルデヤのバビロン人びとに似にたり 16 彼かれその目めに是等これらを見みてこれに戀焦こひこがれ使󠄃者つかひをカルデヤにおくりて之これにいたらしむ 17 是こゝに於おいてバビロンの人々ひと〴〵彼かれの許もとにきたりて戀こひの床とこに就つきその淫行いんかうをもて彼かれを汚けがしたりしが彼かれらにその身みを汚けがさるるにおよびて彼かれその心こゝろにかれらを疎うとんず 18 彼かれその淫行いんかうを露あらはしその陰所󠄃かくしどころを顯あらはしたれば我わが心こゝろ彼かれを疎うとんず吾わが心こゝろかれの姊あねを疎うとんじたるがごとし 19 彼かれその淫行いんかうを增ましその少わかき日ひにエジプトに於おいて淫いんをおこなひし事ことを憶おぼえ 20 彼かれらの戀人こひびとに焦こがるその人ひとの肉󠄁にくは驢馬ろばの肉󠄁にくのごとく其その精せいは馬むまの精せいのごとし 21 汝なんぢは己おのれの少わかき時ときにエジプト人びとが汝なんぢの處女をとめの乳󠄃房󠄃ちぶさのために汝なんぢの乳󠄃ちゝにさはりたる時ときの淫行いんかうを顧󠄃かへりみるなり
 1427㌻ 

22 この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いふアホリバよ我われ汝なんぢが心こゝろに疎うとんずるに至いたりしところの戀人こひびと等らを激おこして汝なんぢを攻せめしめ彼かれらをして四方よもより汝なんぢに攻せめきたらしむべし 23 即すなはちバビロンの人々ひと〴〵およびカルデヤの諸すべての人々ひと〴〵ペコデ、シヨワ、コア並ならびにアツスリヤの諸すべての人々ひと〴〵美うるはしき秀ひいででたる人々ひと〴〵牧伯きみ等たちおよび督宰つかさ等たち 大君おほきみおよび名高なだかき人ひと 凡すべて馬むまに騎のる者もの 24 鋒車ほこぐるまおよび輪わを持もち衆多おほくの民たみをひきゐて汝なんぢに攻せめ來きたり大楯おほだて小楯こだておよび兜かぶとをそなへて四方よもより汝なんぢに攻せめかからん我われ裁判󠄄さばきをかれらに委ゆだぬべし彼かれらすなはち其その律法おきてによりて汝なんぢを鞫さばかん 25 我われ汝なんぢにむかひてわが嫉妬ねたみを發はつすれば彼かれら怒いかりをもて汝なんぢを待あつかひ汝なんぢの鼻はなと耳みゝを切きりとるべし汝なんぢのうちの存のこれる者ものは劍つるぎに仆たふれん彼かれら汝なんぢの子女むすこむすめを奪うばふべし汝なんぢの中うちの殘のこれる者ものは火ひに燒やけん〘1094㌻〙 26 彼かれら汝なんぢの衣ころもを剝脱はぎとり汝なんぢの美うるはしき妝飾󠄃かざりを取とるべし 27 我われ汝なんぢの淫行いんかうを除のぞき汝なんぢがエジプトの地ちより行おこなひ來きたれるところの邪󠄅淫じやいんを除のぞき汝なんぢをして重かさねて彼かれらに目めをつけざらしめ再ふたゝびエジプトの事ことを憶おもはざらしめん 28 主しゆヱホバかく言いふ視みよ我われ汝なんぢが惡にくむ者ものの手て汝なんぢが心こゝろに疎うとんずる者ものの手てに汝なんぢを付わたせば 29 彼かれら怨憎にくしみをもて汝なんぢを待あつかひ汝なんぢの得えたる物ものを盡こと〴〵く取とり汝なんぢを赤裸あかはだかに成󠄃なしおくべし是こゝをもて汝なんぢが淫いんをおこなヘる陰所󠄃かくしどころ露あらはにならん汝なんぢの淫行いんかうと邪󠄅淫じやいんもしかり

30 汝なんぢ異邦󠄆人ことくにびとを慕したひて淫いんをおこなひ彼かれらの偶像󠄃ぐうざうをもて身みを汚けがしたるに由よりて是等これらの事こと汝なんぢにおよぶなり 31 汝なんぢその姊あねの途󠄃みちに步あゆみたれば我われかれの杯さかづきを汝なんぢの手てに交󠄄わたす 32 主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢその姊あねの深ふかき大おほいなる杯さかづきを飮のむべし是これは笑わらひと嘲󠄂あざけりを充みたす者ものなり 33 醉ゑひと憂うれひ汝なんぢに滿みちん汝なんぢの姊あねサマリヤの杯さかづきは駭異おどろきと滅亡ほろびの杯さかづきなり 34 汝なんぢこれを飮のみ乾ほしこれを吸すひつくしその碎片くだけを咬かみ汝なんぢの乳󠄃房󠄃ちぶさを摘去ちぎらん我われこれを言いふと主しゆヱホバ言いふ 35 然されば主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢ我われを忘󠄃わすれ我われを後うしろに棄すてたれば汝なんぢまたその淫行いんかうと邪󠄅淫じやいんの罪つみを負󠄅おふべし
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36 斯かくてヱホバ我われにいひたまふ人ひとの子こよ汝なんぢアホラとアホリバを鞫さばかんとするや然しからば彼かれらにその憎にくむべき事こと等どもを示しめせ 37 夫それ彼かれらは姦淫かんいんをおこなへり又󠄂また血ちその手てにあり彼かれらその偶像󠄃ぐうざうと姦淫かんいんをおこなひ又󠄂またその我われに生うみたる男子むすこ等らに火ひの中なかをとほらしめてこれを燒やけり 38 加之しかのみならずまた是これをなせり即すなはち彼かれら同日おなじひにわが聖󠄃處きよきところを汚けがしわが安息日あんそくにちを犯をかせり 39 彼かれらその偶像󠄃ぐうざうのために男子等むすこらを宰ほふりしその日ひにわが聖󠄃處きよきところに來きたりてこれを汚けがし斯かくわが家いへの中なかに事ことをなせり 40 且かつ又󠄂また彼かれらは使󠄃者つかひをやりて遠󠄄方とほくより人ひとを招まねきて至いたらしむ其その人々ひと〴〵のために汝なんぢ身みを洗あらひ目めを畵ゑがき妝飾󠄃かざりを着つけ 41 華美はなやかなる床とこに坐ざし臺盤だいばんをその前󠄃まへに備そなへその上うへにわが香かうとわが膏あぶらを置おけり 42 斯かくて群衆ぐんしうの喧噪さわぎその中うちに靜しづまりしがその多衆おほくの人々ひと〴〵の上うへにまた曠野あらのよりサバ人びとを招まねき寄よせたり彼かれらは手てに腕環󠄃うでわをはめ首かうべに美うるはしき冠かんむりを戴いただけり

43 我われかの姦淫かんいんのために衰󠄄弱󠄃おとろへたる女をんなの事ことを云いへり今いまは早はや彼かれの姦淫かんいんその姦淫かんいんをなしをはらんかと 44 彼かれらは遊󠄃女あそびめの所󠄃ところにいるごとくに彼かれの所󠄃ところに入いりたり斯かくかれらすなはち淫婦󠄃いんぷアホラとアホリバの所󠄃ところに入いりぬ 45 義人ただしきひと等たち姦婦󠄃かんぷの律法おきてに照てらし故殺こさつの律法おきてに照てらして彼かれらを鞫さばかん彼かれらは姦婦󠄃かんぷにしてまたその手てに血ちあればなり〘1095㌻〙 46 主しゆヱホバかく言いふ我われ群衆ぐんしうを彼等かれらに攻せめきたらしめ彼かれらを是これに付わたして虐󠄃しへたげと掠かすめにあはしめん 47 群衆ぐんしうかれらを石いしにて擊うち劍つるぎをもて斬きりその子女むすこむすめを殺ころし火ひをもてその家いへを燒やくべし 48 斯かく我われこの地ちに邪󠄅淫じやいんを絕たやさん婦󠄃女をんなみな自みづから警いましめて汝なんぢらのごとくに邪󠄅淫じやいんをおこなはざるべし 49 彼かれら汝なんぢらの邪󠄅淫じやいんの罪つみを汝なんぢらに報むくいん汝なんぢらはその偶像󠄃ぐうざうの罪つみを負󠄅おひ而しかして我われの主しゆヱホバなるを知しるにいたるべし

第24章

1 九年ねんの十月󠄃ぐわつ十日とをかにヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢ此この日ひすなはち今日こんにちの名なを書しるせバビロンの王わう今日こんにちヱルサレムを攻せめをるなり
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3 汝なんぢ背そむける家いへに譬喩󠄄たとへをかたりて之これに言いへ主しゆヱホバかく言いひたまふ釜󠄃かまを居すゑ居すゑてこれに水みづを斟くみいれ 4 其その肉󠄁にくの凡すべて佳よき所󠄃ところを集あつめて股もゝと肩󠄃かたとを之これに入いれ佳よき骨ほねをこれに充みたし 5 羊ひつじの選󠄄擇者すぐれたるものを取とれ亦また薪たきゞ一束ひとたばを取とり下したに入いれて骨ほねを煮に釜󠄃かまを善よく煮にたて亦またその中うちの骨ほねを煮によ

6 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いふ禍わざはひなるかな血ちの流ながるる邑まち銹さびのつきたる釜󠄃かま その銹さびこれを離はなれざるなり肉󠄁にくを一箇ひとつ一箇ひとつに取とりいだせ之これがために籤くじを掣ひくべからず 7 彼かれの血ちはその中なかにあり彼かれ乾かわける磐いはの上うへにこれを置おけりこれを土つちにそそぎて塵ちりに覆󠄄おほはれしめず 8 我われ怒いかりを來きたらせ仇あだを復かへさんがためにその血ちを乾かわける磐いはの上うへに置おきて塵ちりに覆󠄄おほはれざらしめたり 9 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いふ禍わざはひなるかな血ちの流ながるる邑まち我われまたその薪たきゞの束つかを大おほいにすべし 10 薪たきゞを積つみかさね火ひを燃もやし肉󠄁にくを善よく煮にてこれを煮につくしその骨ほねをも燒やけしむべし 11 而しかして釜󠄃かまを空󠄃からにして炭󠄃火すみびの上うへに置おきその銅あかがねをして熱あつくなりて燒やけしめ其その汚穢けがれをして中なかに鎔とけしめその銹さびを去さらしむべし 12 旣󠄁すでに手てを盡つくしたれどもその大おほいなる銹さびさらざればその銹さびを火ひに投棄なげすつべし 13 汝なんぢの汚穢けがれの中うちに淫行いんかうあり我われ汝なんぢを淨きよめんとしたれども汝なんぢ淨きよまらざりしに因よりてわが怒いかりを汝なんぢに洩もらしつくすまでは汝なんぢその汚穢けがれをはなれて淨きよまることあらじ 14 我われヱホバこれを言いへり是これ至いたる我われこれを爲なすべし止やめず惜をしまず悔くいざるなり汝なんぢの道󠄃みちにしたがひ汝なんぢの行爲わざにしたがひて彼かれら汝なんぢを鞫さばかん主しゆヱホバこれを言いふ

15 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 16 人ひとの子こよ我われ頓死とんしをもて汝なんぢの目めの喜よろこぶ者ものを取去とりさらん汝なんぢ哀なげかず泣なかず淚なみだをながすべからず 17 聲こゑをたてずして哀なげけ死人しにんのために哀哭あいこくをなすなかれ冠物かぶりものを戴いただき足あしに鞋くつを穿󠄂はくべし鬚ひげを掩おほふなかれ人ひとのおくれる食󠄃物しよくもつを食󠄃くらふべからず〘1096㌻〙 18 朝󠄃あしたに我われ人々ひと〴〵に語かたりしが夕ゆふべにわが妻つま死しねり明朝󠄃あくるあさにおよびて我われ命めいぜられしごとくなせり
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19 茲こゝに人々ひと〴〵我われに言いひけるは此これ汝なんぢがなすところの事ことは何なにの意こゝろなるや我われらに吿つげざるや 20 我われかれらに言いひけるはヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 21 イスラエルの家いへにいふべし主しゆヱホバかく言いふ視みよ我われ汝なんぢらの勢力ちからの榮さかえ汝なんぢらの目めの喜愛よろこび汝なんぢらの心こゝろの望󠄇のぞみなるわが聖󠄃所󠄃きよきところを汚けがさん汝なんぢらが遺󠄃のこすところの子女むすこむすめ等らは劍つるぎに仆たふれん 22 汝なんぢらもわが爲なせるごとくなし鬚ひげを覆󠄄おほはず人ひとのおくれる食󠄃物しよくもつを食󠄃くらはず 23 首かうべに冠物かぶりものを戴いただき足あしに履くつを穿󠄂はき哀なげかず泣なかずその罪つみの中うちに痩衰󠄄やせおとろへて互たがひに呻うめかん 24 斯かくエゼキエル汝なんぢらに兆󠄃しるしとならん彼かれがなしたるごとく汝なんぢら爲なさん是この事ことの至いたらん時ときに汝なんぢら我われの主しゆヱホバなるを知しるべし

25 人ひとの子こよわが彼かれらの力ちからかれらの樂たのしむところの榮さかえその目めの喜愛よろこびその心こゝろの望󠄇のぞみその子女むすこむすめを取去とりさる日ひ 26 その日ひに逃󠄄亡者おちうど汝なんぢの許もとに來きたり汝なんぢの耳みゝに吿つぐることあらん 27 その日ひに汝なんぢ逃󠄄亡者おちうどにむかひて口くちを啓󠄃ひらき語かたりて再ふたゝび默もくせざらん斯かく汝なんぢかれらに兆󠄃しるしとなるべし彼かれらは遂󠄅つひに我われのヱホバなるを知しらん

第25章

1 ヱホバの言ことば我われに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほをアンモンの人々ひと〴〵に向むけこれに向むかひて預言よげんし 3 アンモンの人々ひと〴〵に言いふべし汝なんぢら主しゆヱホバの言ことばを聽きけ主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢわが聖󠄃處きよきところの汚けがさるる事ことにつきイスラエルの地ちの荒あらさるる事ことにつき又󠄂またユダの家いへの擄とらへ移うつさるることにつきて嗚呼あゝ心地ここち善よしと言いへり 4 是この故ゆゑに視みよ我われ汝なんぢを東方ひがしの人々ひと〴〵に付わたして所󠄃有󠄃もちものと爲なささしめん彼等かれら汝なんぢの中うちに畜圈けもののをりを設まうけ汝なんぢの中うちにその住󠄃宅すまひを建󠄄たて汝なんぢの作物つくりものを食󠄃くらひ汝なんぢの乳󠄃ちゝを飮のまん 5 ラバをば我われ駱駝らくだを豢かふ地ちとなしアンモンの人々ひと〴〵の地ちをば羊ひつじの臥ふす所󠄃ところとなすべし汝なんぢら我われのヱホバなるを知しるにいたらん 6 主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢイスラエルの地ちの事ことを見みて手てを拍うち足あしを蹈ふみ傲慢ほこりを極きはめて心こゝろに喜よろこべり
 1431㌻ 
7 是この故ゆゑに視みよ我われわが手てを汝なんぢに伸のべ汝なんぢを國々くに〴〵に付わたして掠奪かすめに遭󠄃あはしめ汝なんぢを國民くにたみの中うちより絕たち諸國しよこくに斷たやし滅ほろぼすべし汝なんぢ我われのヱホバなるを知しるにいたらん

8 主しゆヱホバかく言いひたまふモアブとセイル言いふユダの家いへは他ほかの諸すべての國くにと同おなじと 9 是この故ゆゑに我われモアブの肩󠄃かたを闢ひらくべし即すなはちその邑々まち〳〵その最遠󠄄はての邑まちにして國くにの莊嚴かざりなるベテエシモテ、バアルメオンおよびキリヤタイムよりこれを闢ひらき 10 之これをアンモンの人々ひと〴〵に添そへて東方ひがしの人々ひと〴〵に與あたへその所󠄃有󠄃もちものとなさしめアンモンの人々ひと〴〵をして國々くに〴〵の中うちに記憶おぼえらるること无なからしめん〘1097㌻〙 11 我われモアブに鞫さばきを行おこなふべし彼かれら我われのヱホバなるを知しるにいたらん

12 主しゆヱホバかく言いひたまふエドムは怨恨うらみをふくんでユダの家いへに事ことをなし且かつこれに怨うらみを復またして大おほいに罪つみを得えたり 13 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いひたまふ我われエドムの上うへにわが手てを伸のばして其その中うちより人ひとと畜けものを絕去たちさり之これをテマンより荒地あれちとなすべしデダンの者ものは劍つるぎに仆たふれん 14 我われわが民たみイスラエルの手てをもてエドムにわが仇あだを報むくいいん彼かれらわが怒いかりにしたがひわが憤いきどほりにしたがひてエドムに行おこなふべしエドム人びとすなはち我われが仇あだを復かへすなるを知しらん主しゆヱホバこれを言いふ

15 主しゆヱホバかく言いひたまふペリシテ人びとは怨うらみを含ふくみて事ことをなし心こゝろに傲ほこりて仇あだを復かへし舊ふるき恨うらみを懷いだきて滅ほろぼすことをなせり 16 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いひたまふ視みよ我われペリシテ人びとの上うへに手てを伸のべケレテ人びとを絕たち海邊󠄎うみべに遺󠄃のこれる者ものを滅ほろぼすべし 17 我われ怒いかりの罰ばつをもて大おほいなる復仇あだがへしを彼かれらに爲なさん我わが仇あだを彼かれらに復かへす時ときに彼かれらは我われのヱホバなるを知しるべし

第26章

1 十一年ねんの月󠄃つきの首はじめの日ひにヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよツロはヱルサレムの事ことにつきて言いへり嗚呼あゝ心地ここちよし諸もろ〳〵の國民くにたみの門もん破やぶる是これ我われに移うつるならん我われは豐滿ゆたかになるべし彼かれは荒あれはてたりと 3 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いひたまふツロよ我われ汝なんぢを攻せめ海うみのその波濤なみを起󠄃おこすが如ごとく多おほくくの國人くにびとを汝なんぢに攻せめきたらしむべし
 1432㌻ 
4 彼かれらツロの石墻いしがきを毀こぼちその櫓やぐらを倒たふさん我われその塵ちりを拂はらひ去さりて是これを乾かわける磐いはと爲なすべし 5 是これは海うみの中うちの網󠄄あみを張はる處ところとならん我われこれを言いへばなりと主しゆヱホバいひたまふ是これは諸もろ〳〵の國人くにびとに掠かすめらるべし 6 その野のにをる女子むすめ等らは劍つるぎに殺ころされん彼かれらすなはち我われのヱホバなるを知しるべし

7 主しゆヱホバかく言いひたまふ視みよ我われ王わうの王わうなるバビロンの王わうネブカデネザルをして馬車むまぐるま騎兵きへい群衆ぐんしうおよび多おほくの民たみを率󠄃ひきゐて北きたよりツロに攻せめきたらしむべし 8 野のにをる汝なんぢの女子等むすめらをば彼かれ劍つるぎにかけて殺ころし又󠄂また汝なんぢにむかひて雲梯うんていを建󠄄たて汝なんぢにむかひて壘るゐを築きづき汝なんぢにむかひて干たてを備そなへ 9 破城󠄃槌しろくづしを汝なんぢの石垣いしがきに向むけその斧をのをもて汝なんぢの櫓やぐらを打碎うちくだかん 10 その衆多おほくの馬むまの煙󠄃塵けぶり汝なんぢを覆󠄄おほはん彼等かれら敝やぶれたる城󠄃しろに入いるごとくに汝なんぢの門々もん〳〵に入來いりきたらん時ときその騎兵きへいと輪わと車くるまの聲おとのために汝なんぢの石垣いしがき震動ゆるぐべし 11 彼かれその馬むまの蹄ひづめをもて汝なんぢの諸もろ〳〵の衢ちまたを踏ふみあらし劍つるぎをもて汝なんぢの民たみを殺ころさん汝なんぢの榮光さかえの柱󠄃はしら地ちに仆たふるべし 12 彼かれら汝なんぢの財寳たからを奪うばひ汝なんぢの商貨あきなひものを掠かすめ汝なんぢの石垣いしがきを打崩󠄃うちくづし汝なんぢの樂たのしき舘たちを毀こぼち汝なんぢの石いしと木きと土つちを水みづに沈しづめん〘1098㌻〙 13 我われ汝なんぢの歌うたの聲こゑを止とゞめん汝なんぢの琴ことの音󠄃ねは復また聞きこえざるべし 14 我われ汝なんぢを乾かわける磐いはとなさん汝なんぢは網󠄄あみを張はる處ところとなり再ふたゝび建󠄄たつことなかるべし我われヱホバこれを言いふと主しゆヱホバ言いひたまふ

15 主しゆヱホバ、ツロにかく言いひたまふ島々しま〴〵汝なんぢの仆たふるる聲おと 手負󠄅ておひの呻吟うめき および汝なんぢの中うちの殺戮さつりくによりて震動ふるはざらんや 16 海うみの君主きみ等たち皆みなその座ざを下くだり朝󠄃服󠄃てうふくを脱ぬぎ繡ぬひある衣ころもを去さり恐懼おそれを身みに纒󠄂まとひ地ちに坐ざし時ときとなく怖おそれ汝なんぢの事ことを驚おどろかん 17 彼かれら汝なんぢの爲ために哀かなしみの詞ことばを擧あげて汝なんぢに言いふべし汝なんぢ海うみより出いでたる住󠄃處すまひ名なの高たかき邑まち自己おのれもその居民すむひとも共ともに海うみに於おいて勢力ちからある者ものその凡すべての居民すむものに己おのれを恐おそれしむる者ものよ汝なんぢ如何いかにして亡ほろびたるや 18 それ島々しま〴〵は汝なんぢの仆たふるる日ひに震ふるひ海うみの島々しま〴〵は汝なんぢの亡ほろぶるに驚おどろくなり
 1433㌻ 

19 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ汝なんぢを荒あれたる邑まちとなし人ひとの住󠄃すまはざる邑々まち〳〵のごとく爲なし洋海うみを沸わきあがらしめて大水おほみづに汝なんぢを掩沒おほはしめん時とき 20 汝なんぢを墓はかに往󠄃ゆける者等ものどもの所󠄃ところ昔時むかしの民たみの所󠄃ところに下くだし汝なんぢをして下したの國くにに住󠄃すましめ古昔むかしよりの墟址あれあとに於おいて彼かの墓はかに下くだれる者等ものどもとともに居をらしめ汝なんぢの中うちに復また人ひとの住󠄃すむこと无なからしむべし而しかして我われ活いける人ひとの地ちに榮さかえを創造󠄃つくりいださん 21 我われ汝なんぢをもて人ひとの戒懼おそれとなすべし汝なんぢは復また有󠄃あることなし人ひと汝なんぢを尋󠄃たづぬるも終󠄃つひに汝なんぢを看みざるべし主しゆヱホバこれを言いふなり

第27章

1 ヱホバの言ことばまた我われに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢツロのために哀かなしみの詞ことばを宣のべ 3 ツロに言いふべし汝なんぢ海うみの口くちに居をりて諸もろ〳〵の國人くにびとの商人あきうどとなり多衆おほくの島々しま〴〵に通󠄃かよふ者ものよ主しゆヱホバかく言いひたまふツロよ汝なんぢ言いふ我われの美びは極きはまれりと 4 汝なんぢの國くには海うみの中なかにあり汝なんぢを建󠄄たつる者もの汝なんぢの美びを盡つくせり 5 人ひとセニルの樅もみをもて船󠄄板ふないたを作つくりレバノンより香柏かうはくを取とりて汝なんぢのために檣ほばしらを作つくり 6 バシヤンの樫かしをもて汝なんぢの漿かいを作つくりキッテムの島しまより至いたれる黃楊つげに象牙󠄂ざうげを嵌はめて汝なんぢの坐板こしかけを作つくれり 7 汝なんぢの帆ほはエジプトより至いたれる文󠄃布あやぬのにして旗はたに用もちふべし汝なんぢの天遮󠄄おひはエリシヤの島しまより至いたれる藍あゐと紫むらさきの布ぬのなり 8 汝なんぢの水手かこはシドンとアルワデの人ひとなりツロよ汝なんぢの中うちにある賢かしこき者もの汝なんぢの舵師かぢとりとなる 9 ゲバルの老人としより等たちおよびその賢かしこき者もの汝なんぢの中うちにをりて汝なんぢの漏もりを繕つくろひ海うみの諸もろ〳〵の船󠄄ふねおよびその舟子ふなこ汝なんぢの中うちにありて汝なんぢの貨物しなものを交󠄄易かうえきす 10 ペルシヤ人びとルデ人びとフテ人びと汝なんぢの軍ぐんにありて汝なんぢの戰士いくさびととなる彼等かれら汝なんぢの中うちに干たてと兜かぶとを懸かけ汝なんぢに光輝かがやきを與あたふ 11 アルワデの人々ひと〴〵および汝なんぢの軍勢ぐんぜい汝なんぢの四周󠄃まはりの石垣いしがきの上うへにあり勇󠄃士ゆうし等ら汝なんぢの櫓やぐらにあり彼等かれら汝なんぢの四周󠄃まはりの石垣いしがきにその楯たてをかけ汝なんぢの美びを盡つくせり〘1099㌻〙

12 その諸もろ〳〵の貨物しなものに富とめるがためにタルシシ汝なんぢと商あきなをなし銀ぎん 鐵てつ 錫すずおよび鉛󠄅なまりをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきを爲なせり 13 ヤワン、トバルおよびメセクは汝なんぢの商賈あきうどにして人ひとの身みと銅あかがねの器うつはをもて汝なんぢと貿易あきなひを行おこなふ
 1434㌻ 
14 トガルマの族やから馬むまと騎馬のりむまおよび騾うさぎむまをもて汝なんぢと交󠄄易かへし 15 デダンの人々ひと〴〵汝なんぢと商あきなひをなせり衆おほくの島々しま〴〵汝なんぢの手てにありて交󠄄易かうえきし象牙󠄂ざうげと黑檀󠄂こくたんをもて汝なんぢと貿易ぼうえきせり 16 汝なんぢの製造󠄃品つくるものの多おほきがためにスリア汝なんぢと商あきなひをなし赤玉あかだま 紫貨むらさき 繡貨ぬひとりもの 細布ほそぬの 珊󠄄瑚さんごおよび瑪瑙めなうをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきす 17 ユダとイスラエルの地ち汝なんぢに商あきなひをなしミンニテの麥むぎと菓子くわしと蜜みつと油あぶらと乳󠄃香にうかうをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきす 18 汝なんぢの製造󠄃物つくるものの多おほきがため諸もろ〳〵の貨物しなものの多おほきがためにダマスコ、ヘルボンの酒さけと曝毛さらしげをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきせり 19 ウザルのベダンとヤワン熟鐵きたひたるてつをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきす肉󠄁桂にくけいと菖蒲あやめ汝なんぢの市いちにあり 20 デダン車くるまの毛氈󠄄もうせんを汝なんぢに商あきなへり 21 アラビヤとケダルの君等きみたちとは汝なんぢの手てに在ありて商あきなひをなし羔羊こひつじと牡羊をひつじと牡山羊をやぎをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきす 22 シバとラアマの商人あきうど汝なんぢと商あきなひをなし諸もろ〳〵の貴たつとき香料かうれうと諸もろ〳〵の寳石はうせきと金きんをもて汝なんぢと交󠄄易かうえきせり 23 ハランとカンネとエデンとシバの商賈あきうどとアツスリヤとキルマデ汝なんぢと商あきなひをなし 24 華美はなやかなる物ものと紫色むらさきなる繡ぬひとりの衣服󠄃ころもと香柏かうはくの箱はこの綾あやを盛󠄃いれて紐ひもにて結ゆひたる者ものとをもて汝なんぢの市いちにあり 25 タルシシの船󠄄ふね汝なんぢのために往󠄃來ゆききして商賣あきなひを爲ためす汝なんぢは海うみの中なかにありて豐滿ゆたかにして榮さかえあり

26 水手かこ汝なんぢを蕩おして大水おほみづの中うちにいたるに海うみの中なかにて東風ひがしかぜ汝なんぢを打うち破やぶる 27 汝なんぢの財寳たから汝なんぢの商貨物あきなひもの汝なんぢの交󠄄易かうえきの物もの汝なんぢの舟子ふなこ汝なんぢの舵師かぢとり汝なんぢの漏もりを繕つくろふ者もの汝なんぢの貨物しなものを商あきなふ者もの汝なんぢの中うちにあるところの凡すべての軍人いくさびと並ならびに汝なんぢの中うちの乘者のりびとみな汝なんぢの壞やぶるる日ひに海うみの中なかに陷おちいるべし 28 汝なんぢの舵師かぢとり等らの叫號さけびの聲こゑにその處々ところどころ震ふるふ 29 凡すべて棹かいを執とる者もの舟子ふなこおよび凡すべて海うみの舵師かぢとりその船󠄄ふねより下くだりて陸をかに立たち 30 汝なんぢのために聲こゑを擧あげげて痛いたく哭なき塵ちりを首かしらに蒙かぶり灰󠄃はひの中うちに輾轉まろび 31 汝なんぢのために髮かみを剃そり麻󠄃布あさぬのを纒󠄂まとひ汝なんぢのために心こゝろを痛いためて泣なき甚いたく哭なげくべし 32 彼等かれら悲かなしみて汝なんぢのために哀かなしみの詞ことばを宣のべ汝なんぢを弔とむらひて言いふ孰いづれかツロの如ごとくなる海うみの中なかに滅ほろびたる者ものの如ごとくなると
 1435㌻ 
33 汝なんぢの商貨あきなひものの海うみより出いでし時ときは汝なんぢ衆多おほくの國民くにびとを厭あかしめ汝なんぢの衆多おほくの財寳たからと貨物しなものをもて世よの王わう等たちを富とましめたりしが 34 汝なんぢ海うみに壞やぶれて深ふかき水みづにあらん時ときは汝なんぢの貨物しなもの汝なんぢの乘人しりびとみな陷おちいらん 35 島々しま〴〵に住󠄃すめる者もの皆みな汝なんぢに駭おどろかんその君等きみたち大おほいに恐おそれてその面おもてを振ふるはすべし〘1100㌻〙 36 國々くに〴〵の商賈あきうど汝なんぢのために嘶うそぶかん汝なんぢは人ひとの戒懼おそれとなり限かぎりなく失果うせはてん

第28章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよツロの君きみに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢ心こゝろに高たかぶりて言いふ我われは神かみなり神かみの座ざに坐すわりて海うみの中なかにありと汝なんぢは人ひとにして神かみにあらず而しかして神かみの心こゝろのごとき心こゝろを懷いだくなり 3 夫それ汝なんぢはダニエルよりも賢かしこかり隱かくれたる事こととして汝なんぢに明あきらかならざるは无なし 4 汝なんぢの智慧󠄄ちゑと明哲さとりによりて汝なんぢ富とみを獲え金銀きんぎんを汝なんぢの庫くらに收をさめ 5 汝なんぢの大おほいなる智慧󠄄ちゑと汝なんぢの貿易ばうえきをもて汝なんぢの富有󠄃とみを增ましその富有󠄃とみのために心こゝろに高たかぶれり 6 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢ神かみの心こゝろのごとき心こゝろを懷いだくに因より 7 視みよ我われ異國人ことくにびとを汝なんぢに攻せめきたらしめん是これ國々くに〴〵の暴あらき人々ひと〴〵なり彼かれら劍つるぎを拔ぬきて汝なんぢが智慧󠄄ちゑをもて得えたるところの美うるはしき者ものに向むかひ汝なんぢの美びを汚けがし 8 汝なんぢを穴󠄄あなに投なげいれん汝なんぢは海うみの中なかにて殺ころさるる者もののごとき死しを遂󠄅とぐべし 9 汝なんぢは人ひとにして神かみにあらず汝なんぢを殺ころす者ものの手てにあるも尙なほその己おのれを殺ころす者ものの前󠄃まへに我われは神かみなりと言いはんとするや 10 汝なんぢは割󠄅禮かつれいをうけざる者ものの死しを異國人ことくにびとの手てに遂󠄅とぐべし我われこれを言いへばなりとヱホバ言いひたまふ

11 ヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 12 人ひとの子こよツロの王わうのために哀かなしみの詞ことばを述󠄃のべこれに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢは全󠄃まつたく整ととのへたる者ものの印いん智慧󠄄ちゑの充みち美びの極きはまれる者ものなり 13 汝なんぢ神かみの園そのエデンに在ありき諸もろ〳〵の寳石はうせき 赤玉あかだま 黃玉きのたま 金剛石こんがうせき 黃綠玉きみどりのたま 葱垳そうかう 碧玉みどりのたま 靑玉あをだま 紅玉くれなゐのたま 瑪瑙めなうおよび金こがね汝なんぢを覆󠄄おほへり汝なんぢの立たてらるる日ひに手鼓てつづみと笛ふえ汝なんぢのために備そなへらる
 1436㌻ 
14 汝なんぢは膏あぶらそそがれしケルブにして掩おほふことを爲なせり我われ汝なんぢを斯かくなせしなり汝なんぢ神かみの聖󠄃山きよきやまに在あり又󠄂また火ひの石いしの間なかに步あゆめり 15 汝なんぢはその立たてられし日ひより終󠄃つひに汝なんぢの中うちに惡あくの見みゆるにいたるまでは其その行おこなひ全󠄃まつたかりき 16 汝なんぢの交󠄄易かうえきの多おほきがために汝なんぢの中うちには暴逆󠄃ぼうぎやく滿みちて汝なんぢ罪つみを犯をかせり是故このゆえに掩おほふことを爲なすところのケルブよ我われ神かみの山やまより汝なんぢを汚けがし出いだし火ひの石いしの間なかより汝なんぢを滅ほろぼし去さるべし 17 汝なんぢその美麗󠄃うるはしきのために心こゝろに高たかぶり其その榮耀󠄃かがやきのために汝なんぢの智慧󠄄ちゑを汚けがしたれば我われ汝なんぢを地ちに擲なげうち汝なんぢを王等わうたちの前󠄃まへに置おきて觀物みものとならしむべし 18 汝なんぢ正たゞしからざる交󠄄易かうえきをなして犯をかしたる多おほくの罪つみを以もて汝なんぢの聖󠄃所󠄃きよきところを汚けがしたれば我われなんぢの中うちより火ひを出いだして汝なんぢを燒やき凡すべて汝なんぢを見みる者ものの目めの前󠄃まへにて汝なんぢを地ちに灰󠄃はひとなさん 19 國々くに〴〵の中うちにて汝なんぢを知しる者ものは皆みな汝なんぢに驚おどろかん汝なんぢは人ひとの戒懼おそれとなり限かぎりなく失果うせはててん〘1101㌻〙

20 ヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 21 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほをシドンに向むけこれに向むかひて預言よげんし 22 言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふシドンよ視みよ我われ汝なんぢの敵てきとなる我われ汝なんぢの中うちにおいて榮耀󠄃さかえを得えん我わが彼かれらを鞫さばき我われの聖󠄃きよき事ことを彼かれらに顯あらはす時とき彼かれら我われのヱホバなるを知しらん 23 われ疫病えきびやうを是これにおくりその衢ちまたに血ちあらしめんその四方しはうより是これに來きたるところの劍つるぎに殺ころさるる者ものその中なかに仆たふるべし彼かれらすなはち我われのヱホバなるを知しらん 24 イスラエルの家いへにはその周󠄃圍󠄃まはりにありて之これを賤いやしむる者ものの所󠄃ところより重かさねて惡あしき荊棘いばら苦くるしき芒莿とげ來きたることなし彼かれらは我われの主しゆヱホバなるを知しるにいたらん

25 主しゆヱホバかく言いふ我われイスラエルの家いへをその散ちらされたる國々くに〴〵より集あつめん時とき彼かれらに由よりて我われの聖󠄃きよき事ことを異國人ことくにびとの目めの前󠄃まへにあらはさん彼かれらはわが僕しもべヤコブに與あたへたるその地ちに住󠄃すまん 26 彼かれら彼處かしこに安然やすらかに住󠄃すみ家いへを建󠄄たて葡萄園ぶだうばたけを作つくらん彼かれらの周󠄃圍󠄃まはりにありて彼かれらを藐視いやしむる者ものを悉こと〴〵く我わが鞫さばかん時とき彼かれらは安然やすらかに住󠄃すみ我われヱホバの己おのれの神かみなるを知しらん
 1437㌻ 

第29章

1 十年ねんの十月󠄃ぐわつの十二日にちにヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほをエジプトの王わうパロにむけ彼かれとエジプト全󠄃國ぜんこくにむかひて預言よげんし 3 語かたりて言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふエジプトの王わうパロよ視みよ我われ汝なんぢの敵てきとなる汝なんぢその河かはに臥ふすところの鱷わによ汝なんぢいふ河かはは我われの所󠄃有󠄃ものなり我われ自己おのれのためにこれを造󠄃つくれりと 4 我われ鉤かぎを汝なんぢの腮あぎとに鉤かけ汝なんぢの河かはの魚うををして汝なんぢの鱗うろこに附つかしめ汝なんぢおよび汝なんぢの鱗うろこに附つける諸もろ〳〵の魚うをを汝なんぢの河かはより曳ひきいだし 5 汝なんぢと汝なんぢの河かはの諸もろ〳〵の魚うをを曠野あらのに投なげすてん汝なんぢは野のの面おもてに仆たふれん汝なんぢを取とりあぐる者ものなく集あつむる者ものなかるべし我われ汝なんぢを地ちの獸けものと天てんの鳥とりの餌󠄉ゑばに與あたへん 6 エジプトの人々ひと〴〵皆みな我われのヱホバなるを知しらん彼等かれらのイスラエルの家いへにおけるは葦あしの杖つゑのごとくなりき 7 イスラエル汝なんぢの手てを執とれば汝なんぢ折をれてその肩󠄃かたを盡こと〴〵く裂さき又󠄂また汝なんぢに倚よれば汝なんぢ破われてその腰󠄃こしを盡こと〴〵く振ふるへしむ

8 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いふ視みよ我われ劍つるぎを汝なんぢに持もちきたり人ひとと畜けものを汝なんぢの中うちより絕たゝん 9 エジプトの地ちは荒あれて空󠄃曠むなしくなるべし彼かれらすなはち我われのヱホバなるを知しらん彼かれ河かはは我われの有󠄃ものなり我われこれを作つくれりと言いふ 10 是この故ゆゑに我われ汝なんぢと汝なんぢの河々かは〴〵を罰ばつしエジプトの地ちをミグドルよりスエネに至いたりエテオピアの境さかひに至いたるまで盡こと〴〵く荒あらして空󠄃曠むなしくせん 11 人ひとの足あし此こゝを渉わたらず獸けものの足あし此こゝを渉わたらじ四十年ねんの間あひだ此こゝに人ひとの住󠄃すむことなかるべし 12 我われエジプトの地ちを荒あらして荒あれたる國々くに〴〵の中うちにあらしめんその邑々まち〳〵は荒あれて四十年ねんの間あひだ荒あれたる邑々まち〳〵の中なかにあるべし我われエジプト人びとを諸もろ〳〵の民たみの中うちに散ちらし諸もろ〳〵の國くにに散ちらさん〘1102㌻〙

13 但たゞし主しゆヱホバかく言いひたまふ四十年ねんの後のち我われエジプト人びとをその散ちらされたる諸もろ〳〵の民たみの中うちより集あつめん 14 即すなはちエジプトの俘囚人とらはれびとを歸かへしその生うまれし國くになるバテロスの地ちにかへらしむべし彼かれらは其處そこに卑いやしき國くにを成󠄃なさん 15 是これは諸もろ〳〵の國くによりも卑いやしくして再ふたゝび國々くに〴〵の上うへにいづることなかるべし我われかれらを小ちひさくすれば彼かれらは重かさねて國々くに〴〵を治をさむることなし
 1438㌻ 
16 彼かれらは再ふたゝびイスラエルの家いへの恃たのみとならじイスラエルはこれに心こゝろをよせてその罪つみをおもひ出いださしむることなかるべし彼かれらすなはち我われの主しゆヱホバなるを知しらん

17 茲こゝに二十七年ねんの一月󠄃げつの一日ついたちにヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 18 人ひとの子こよバビロンの王わうネブカデネザルその軍勢ぐんぜいをしてツロにむかひて大おほいに働はたらかしむ皆みな首かしら禿はげ皆みな肩󠄃かた破やぶる然しかるに彼かれもその軍勢ぐんぜいもその爲なせるところの事業わざのためにツロよりその報むくいを得えず 19 是この故ゆゑに主しゆヱホバかくいふ視みよ我われバビロンの王わうネブカデネザルにエジプトの地ちを與あたへん彼かれその衆多おほくの財寳たからを取とり物ものを掠かすめ物ものを奪うばはん是これその軍勢ぐんぜいの報むくいたらん 20 彼かれの勞動はたらける値あたひとして我われエジプトの地ちをかれに與あたふ彼かれわがために之これをなしたればなり主しゆヱホバこれを言いふ

21 當日そのひに我われイスラエルの家いへに一ひとつの角つのを生しやうぜしめ汝なんぢをして彼かれらの中うちに口くちを啓󠄃ひらくことを得えせしめん彼等かれらすなはち我わがヱホバなるを知しるべし

第30章

1 ヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ預言よげんして言いへ主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢら叫さけべ其その日ひは禍わざはひなるかな 3 その日ひ近󠄃ちかしヱホバの日ひ近󠄃ちかし是これ雲くもの日ひこれ異邦󠄆人ことくにびとの時ときなり 4 劍つるぎエジプトに臨のぞまん殺ころさるる者もののエジプトに仆たふるる時ときエテオピアに痛苦くるしみあるべし敵てきその財寳たからを奪うばはんその基址もとゐは毀こぼたるべし 5 エテオピア人びとフテ人びとルデ人びと凡すべて加勢かせいの兵つはものおよびクブ人びとならびに同盟どうめいの國くにの人々ひと〴〵彼かれらとともに劍つるぎにたふれん

6 ヱホバかく言いふエジプトを扶たすくる者ものは仆たふれ其その驕ほこるところの勢力ちからは失うせんミグドルよりスエネにいたるまで人ひと劍つるぎによりて己おのれの中うちに仆たふるべし主しゆヱホバこれを言いふなり 7 其それは荒あれて荒地あれちの中うちにあり其その邑々まち〳〵は荒あれたる邑まちの中うちにあるべし
 1439㌻ 
8 我われ火ひをエジプトに降󠄄くださん時とき又󠄂また是これを助たすくる者ものの皆みなほろびん時ときは彼等かれら我われのヱホバなるを知しらん 9 その日ひには使󠄃者つかひ船󠄄ふねにて我われより出いでてかの心强こころづよきエテオピア人びとを懼おそれしめんエジプトの日ひにありし如ごとく彼等かれらの中うちに苦痛くるしみあるべし視みよ是これは至いたる〘1103㌻〙

10 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われバビロンの王わうネブカデネザルをもてエジプトの喧噪さわぎを止とゞむべし 11 彼かれおよび彼かれにしたがふ民たみ即すなはち國民くにたみの中うちの暴あらき者ものを召來めしきたりてその國くにを滅ほろぼさん彼かれら劍つるぎをぬきてエジプトを攻せめその殺ころせる者ものを國くにに滿みたすべし 12 我われその河々かは〴〵を涸からし國くにを惡あしき人ひとの手てに賣うり外國人ことくにびとの手てをもて國くにとその中うちの物ものを荒あらすべし我われヱホバこれを言いへり

13 主しゆヱホバかく言いたまふ我われ偶像󠄃ぐうざうを毀こぼち神々かみ〴〵をノフに絕たやさんエジプトの國くによりは再ふたゝび君きみのいづることなかるべし我われエジプトの國くにに畏怖おそれを蒙かうむらしめん 14 我われバテロスを荒あらしゾアンに火ひを擧あげノに鞫さばきを行おこなひ 15 わが怒いかりをエジプトの要󠄃害󠄅えうがいなるシンに洩もらしノの群衆ぐんしうを絕たつべし 16 我われ火ひをエジプトに降󠄄くださんシンは苦痛くるしみに悶もだえノは打破うちやぶられノフは日中ひる敵てきをうけん 17 アベンとピベセテの少者わかものは劍つるぎに仆たふれ其その中うちの人々ひと〴〵は擄とらへゆかれん 18 テバネスに於おいては吾わがエジプトの軛くびきを其處そこに摧くだく時ときに日ひ暗󠄃くらくならんその誇ほこるところの勢力ちからは失うせん雲くもこれを覆󠄄おほはんその女子等むすめらは擄とらへゆかれん 19 かく我われエジプトに鞫さばきをおこなはん彼等かれらすなはち我われのヱホバなるを知しるべし

20 十一年ねんの一月󠄃げつの七日なぬかにヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 21 人ひとの子こよ我われエジプトの王わうパロの腕うでを折をれり是これは再ふたゝび束ゆはへて藥くすりを施ほどこし裹布まきぬのを卷まきて之これを裹つゝみ强つよく爲なして劍つるぎを執とるにたへしむること能あたはざるなり 22 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いひたまふ視みよ我われエジプトの王わうパロを罰ばつし其その强つよき腕うでと折をれたる腕うでとを俱ともに折をり劍つるぎをその手てより落おちしむべし 23 我われエジプト人びとを諸もろ〳〵の民たみの中うちに散ちらし諸もろ〳〵の國くにに散ちらさん
 1440㌻ 
24 而しかしてバビロンの王わうの腕うでを强つよくして我わが劍つるぎをこれに授さづけん然されど我われパロの腕うでを折をれば彼かれは刺透󠄃さしとほされたる者ものの呻うめくが如ごとくにその前󠄃まへに呻うめかん 25 我われバビロンの王わうの腕うでを强つよくせんパロの腕うでは弱󠄃よわくならん我われわが劍つるぎをバビロンの王わうの手てに授さづけて彼かれをしてエジプトにむかひて之これを伸のべしむる時ときは人衆ひと〴〵我われのヱホバなるを知しらん 26 我われエジプト人びとを諸もろ〳〵の民たみの中うちに散ちらし諸もろ〳〵の國くにに散ちらさん彼かれらすなはち我われのヱホバなるを知しるべし

第31章

1 十一年ねんの三月󠄃ぐわつの一日ついたちにヱホバの言ことば我われに臨のぞみて云いふ 2 人ひとの子こよエジプトの王わうパロとその群衆ぐんしうに言いへ汝なんぢはその大おほいなること誰たれに似にたるや 3 アツスリヤはレバノンの香柏かうはくのごとし其その枝えだ美うるはしくして生茂おひしげりその丈󠄃たけ高たかくして其その巓󠄄いただき雲くもに至いたる 4 水みづこれを大おほいならしめ大水おほみづこれを高たかからしむ其その川々かは〴〵その植うわれる處ところを環󠄃めぐりその流ながれを野のの諸もろ〳〵の樹きに及およぼせり〘1104㌻〙 5 是これによりてその長たけ野のの諸もろ〳〵の樹きよりも高たかくなりその生長そだつにあたりて多おほくの水みづのために枝葉えだは茂しげりその枝えだ長ながく伸のびたり 6 その枝葉えだはに空󠄃そらの諸もろ〳〵の鳥とり巢すをくひ其その枝えだの下したに野のの諸もろ〳〵の獸けもの子こを生うみその蔭かげに諸もろ〳〵の國民くにたみ住󠄃すまふ 7 是これはその大おほいなるとその枝えだの長ながきとに由よりて美うるはしかりき其その根ね多おほくの水みづの傍かたはらにありたればなり 8 神かみの園そのの香柏かうはくこれを蔽おほふことあたはず樅もみもその枝葉えだはに及およばず槻けやきもその枝えだに如しかず神かみの園そのの樹きの中うちその美うるはしき事ことこれに如しくものあらざりき 9 我われこれが枝えだを多おほくしてこれを美うるはしくなせりエデンの樹きの神かみの園そのにある者もの皆みなこれを羨うらやめり

10 是この故ゆゑに主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢその長たけ高たかくなれり是これは其その巓󠄄いただき雲くもに至いたりその心こゝろ高たかく驕ほこれば 11 我われこれを萬國ばんこくの君きみたる者ものの手てに付わたさん彼かれこれを處置しよちせん其その惡あくのために我われこれを打棄うちすてたり 12 他國人ことくにびと國々くに〴〵の暴あらき者ものこれを截倒きりたふして棄すつ其その枝葉えだはは山々やま〳〵に谷々たに〴〵に墮おち其その枝えだは碎くだけて地ちの諸すべての谷川たにがはにあり地ちの萬民ばんみんその蔭かげを離はなれてこれを遺󠄃すつ 13 その倒たふれたる上うへに空󠄃そらの諸もろ〳〵の鳥とり止とゞまり其その枝えだの上うへに野のの諸もろ〳〵の獸けもの居をる 14 是これ水みづの邊󠄎ほとりの樹きその高たかさのために誇ほこることなくその巓󠄄いただきを雲くもに至いたらしむることなからんためまた水みづに濕うるほふ者ものの高たからかに自みづから立たつことなからんためなり夫それ是等これらは皆みな死しに付わたされて下したの國くにに入いり他ほかの人々ひと〴〵の中うちにあり墓はかに下くだる者等ものどもと偕ともなるべし
 1441㌻ 

15 主しゆヱホバかく言いひたまふ彼かれが下したの國くにに下くだれる日ひに我われ哀哭かなしみあらしめ之これがために大水おほみづを蓋おほひその川々かは〴〵をせきとめたれば大水おほみづ止とゞまれり我われレバノンをして彼かれのために哭なげかしめ野のの諸もろ〳〵の樹きをして彼かれのために痩衰󠄄やせおとろへしむ 16 我われかれを陰府よみに投なげくだして墓はかに下くだる者ものと共ともならしむる時ときに國々くに〴〵をしてその墮おつる響ひびきに震動ふるへしめたり又󠄂またエデンの諸もろ〳〵の樹きレバノンの勝󠄃すぐれたる最いと美うるはしき者もの凡すべて水みづに濕うるほふ者もの皆みな下したの國くにに於おいて慰なぐさめを得えたり 17 彼等かれらも彼かれとともに陰府よみに下くだり劍つるぎに刺さゝれたる者ものの處ところにいたる是これすなはちその助者たすけてとなりてその蔭かげに坐ざし萬國民ばんこくみんの中うちにをりし者ものなり

18 エデンの樹きの中うちにありて汝なんぢは其その榮さかえとその大おほいなること孰いづれに似にたるや汝なんぢは斯かくエデンの樹きとともに下したの國くにに投下なげくだされ劍つるぎに刺透󠄃さしとほされたる者ものとともに割󠄅禮かつれいを受うけざる者ものの中うちにあるべしパロとその群衆ぐんしうは是かくのごとし主しゆヱホバこれを言いふ

第32章

1 茲こゝにまた十二年ねんの十二月󠄃ぐわつの一日ついたちにヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよエジプトの王わうパロのために哀かなしみの詞ことばを述󠄃のべて彼かれに言いふべし汝なんぢは自みづから萬國ばんこくの中うちの獅子しゝに擬なぞらへたるが汝なんぢは海うみの鱷わにの如ごとくなり汝なんぢ河かはの中なかに跳起󠄃はねおき足あしをもて水みづを濁にごしその河々かは〴〵を蹈ふみみだす〘1105㌻〙 3 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ衆多おほくの國民くにたみの中なかにてわが網󠄄あみを汝なんぢに打掛うちかけ彼かれらをしてわが網󠄄あみにて汝なんぢを引ひきあげしめん 4 而しかして我われ汝なんぢを地上をかに投なげすて汝なんぢを野のの面おもてに擲なげうち空󠄃そらの諸もろ〳〵の鳥とりをして汝なんぢの上うへに止とゞまらしめ全󠄃地ぜんちの獸けものをして汝なんぢに飽󠄄あかしむべし 5 我われ汝なんぢの肉󠄁にくを山々やま〳〵に遺󠄃すて汝なんぢの屍しかばねを堆うづたかくして谷々たに〴〵を埋うづむべし 6 我われ汝なんぢの溢󠄃あふるる血ちをもて地ちを濕うるほし山やまにまで及およぼさん谷川たにがはには汝なんぢ盈みつべし 7 我われ汝なんぢを滅めつする時ときは空󠄃そらを蔽おほひその星ほしを暗󠄃くらくし雲くもをもて日ひを掩おほはん月󠄃つきはその光ひかりを發はなたざるべし
 1442㌻ 
8 我われ空󠄃そらの照てる光明ひかりを盡こと〴〵く汝なんぢの上うへに暗󠄃くらくし汝なんぢの地くにを黑暗󠄃やみとなすべし主しゆヱホバこれを言いふ 9 我われなんぢの滅亡ほろびを諸もろ〳〵の民たみ汝なんぢの知しらざる國々くに〴〵の中うちに知しらしめて衆多おほくの民たみをして心こゝろを傷いたましめん 10 我われ衆多おほくの民たみをして汝なんぢに驚おどろかしめんその王等わうたちはわが其その前󠄃まへにわれの劍つるぎを振ふるふ時ときに戰慄をののかん汝なんぢの仆たふるる日ひには彼かれら各人おの〳〵その生命いのちのために絕たえず發振ふるはん

11 即すなはち主しゆヱホバかく言いひたまふバビロンの王わうの劍つるぎ汝なんぢに臨のぞまん 12 我われ汝なんぢの群衆ぐんしうをして勇󠄃士ますらをの劍つるぎに仆たふれしめん彼等かれらは皆みな國々くに〴〵の暴あらき者ものなり彼かれらエジプトの驕傲ほこりを絕たやさん其その群衆ぐんしうは皆みなほろぼさるべし 13 我われその家畜かちくを盡こと〴〵く多おほくの水みづの傍かたはらより絕去たちさらん人ひとの足あし再ふたゝび之これを濁にごすことなく家畜かちくの蹄ひづめこれを濁にごすことなかるべし 14 我われすなはちその水みづを淸すましめ其その河々かは〴〵をして油あぶらのごとく流ながれしめん主しゆヱホバこれを云いふ 15 我われエジプトの國くにを荒地あれちとなしてその國くに荒あれてこれが富とみを失うしなふ時ときまた我わがその中うちに住󠄃すめる者ものを盡こと〴〵く擊うつ時とき人々ひと〴〵我われのヱホバなるを知しらん 16 是これ哀かなしみの詞ことばなり人ひと悲かなしみてこれを唱となへん國々くに〴〵の女むすめ等ら悲かなしみて之これを唱となふべし即すなはち彼等かれらエジプトとその諸もろ〳〵の群衆ぐんしうのために悲かなしみて之これを唱となへん主しゆヱホバこれを言いふ

17 十二年ねんの月󠄃つきの十五日にちにヱホバの言ことばまた我われに臨のぞみて言いふ 18 人ひとの子こよエジプトの群衆ぐんしうのために哀なげき是これと大おほいなる國々くに〴〵の女等むすめらとを下したの國くにに投なげくだし墓はかにくだる者ものと共ともならしめよ 19 汝なんぢ美うるはしき事こと誰たれに勝󠄃まさるや下くだりて割󠄅禮かつれいなき者ものとともに臥ふせよ 20 彼かれらは劍つるぎに殺ころさるる者ものの中うちに仆たふるべし劍つるぎ已すでに付わたしてあり是これとその諸もろ〳〵の群衆ぐんしうを曳下ひきくだすべし 21 勇󠄃士ゆうしの强つよき者もの陰府よみの中うちより彼かれにその助者たすけてと共ともに言ものいふ割󠄅禮かつれいを受うけざる者もの劍つるぎに殺ころされたる者もの彼等かれら下くだりて臥ふす
 1443㌻ 

22 彼處かしこにアツスリアとその凡すべての群衆ぐんしうをりその周󠄃圍󠄃まはりに之これが墓はかあり彼かれらは皆みな殺ころされ劍つるぎに仆たふれたる者ものなり〘1106㌻〙 23 かれの墓はかは穴󠄄あなの奧おくに設まうけてありその群衆ぐんしう墓はかの四周󠄃まはりにあり是これ皆みな殺ころされて劍つるぎに仆たふれたる者もの生者いけるものの地ちに畏怖おそれをおこせし者ものなり

24 彼處かしこにエラムありその凡すべての群衆ぐんしうその墓はかの周󠄃圍󠄃まはりにあり是これ皆みなころされて劍つるぎに仆たふれ割󠄅禮かつれいを受うけずして下したの國くにに下くだりし者もの生者いけるものの地ちに畏怖おそれをおこせし者ものにて夫かの穴󠄄あなに下くだれる者もの等どもとともに恥辱はぢを蒙かうむるなり 25 殺ころされたる者ものの中なかにその床とこを置おきてその凡すべての群衆ぐんしうと共ともにすその墓はか周󠄃圍󠄃まはりにあり彼等かれらは皆みな割󠄅禮かつれいを受うけざる者ものにして劍つるぎに殺ころさる彼かれら生者いけるものの地ちに畏怖おそれをおこしたれば穴󠄄あなに下くだれる者ものとともに恥辱はぢを蒙かうむるなり彼かれは殺ころされし者ものの中うちに置おかる

26 彼處かしこにメセクとトバルおよびその凡すべての群衆ぐんしうありその墓はか周󠄃圍󠄃まはりにあり彼かれらは皆みな割󠄅禮かつれいを受うけざる者ものにして劍つるぎに殺ころさる是これ生者いけるものの地ちに畏怖おそれをおこしたればなり 27 彼かれらは割󠄅禮かつれいを受うけずして仆たふれたる勇󠄃士ゆうしとともに臥ふさず是等これらはその武器ぶきを持もちて陰府よみに下くだりその劍つるぎを枕まくらにすその罪つみは骨ほねにあり是これ生者いけるものの地ちに於おいて勇󠄃士ゆうしを畏おそれしめたればなり 28 汝なんぢは割󠄅禮かつれいを受うけざる者ものの中うちに打うち碎くだけ劍つるぎに殺ころされたる者ものとともに臥ふさん

29 彼處かしこにエドムとその王等わうたちとその諸すべての君等きみたちあり彼かれらは勇󠄃力ちからをもちながら劍つるぎに殺ころさるる者ものの中うちに入いり割󠄅禮かつれいなき者ものおよび穴󠄄あなに下くだれる者ものとともに臥ふすべし 30 彼處かしこに北きたの君等きみたち皆みなあり又󠄂またシドン人びと皆みなあり彼かれらは殺ころされし者もの等どもとともに下くだり人ひとを怖おそれしむる勇󠄃力ちからをもちて羞辱はづかしめを受うく彼處かしこに彼かれらは割󠄅禮かつれいを受うけずして劍つるぎに殺ころされたる者ものとともに臥ふし穴󠄄あなに下くだれる者ものとともに恥辱はぢを蒙かうむる

31 パロかれらを見みその諸すべての群衆ぐんしうの事ことにつきて心こゝろを安やすめんパロとその軍勢ぐんぜい皆みな劍つるぎに殺ころさる主しゆヱホバこれを言いふ
 1444㌻ 
32 我われかれをして生者いけるものの地ちに畏怖おそれをおこさしめたりパロとその諸すべての群衆ぐんしうは割󠄅禮かつれいをうけざる者ものの中うちにありて劍つるぎに殺ころされし者ものとともに臥ふす主しゆヱホバこれを言いふ

第33章

1 爰こゝにヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢの民たみの人々ひと〴〵に吿つげて之これに言いへ我われ劍つるぎを一ひとつの國くにに臨のぞましめん時ときその國くにの民たみおのれの國人くにびとの中うちより一人ひとりを選󠄄えらみて之これを守望󠄇人まもりびととなさんに 3 かれ國くにに劍つるぎの臨のぞむを見みラッパを吹ふきてその民たみを警いましむることあらん 4 然しかるに人ひとラッパの音󠄃おとを聞きゝて自みづから警いましめず劍つるぎつひに臨のぞみて其その人ひとを失うしなふにいたらばその血ちはその人ひとの首かうべに歸きすべし 5 彼かれラッパの音󠄃おとを聞きゝて自みづから警いましむることを爲なさざればその血ちは己おのれに歸きすべし然されどもし自みづから警いましむることを爲なさばその生命いのちを保たもつことを得えん〘1107㌻〙 6 然しかれども守望󠄇者まもりびと劍つるぎの臨のぞむを見みてラッパを吹ふかず民たみ警戒いましめをうけざるあらんに劍つるぎのぞみて其その中うちの一人ひとりを失うしなはば其その人ひとは己おのれの罪つみに死しぬるなれど我われその血ちを守望󠄇者まもりびとの手てに討問もとめん

7 然されば人ひとの子こよ我われ汝なんぢを立たててイスラエルの家いへの守望󠄇者まもりびととなす汝なんぢわが口くちより言ことばを聞きき我われにかはりて彼等かれらを警いましむべし 8 我われ惡人あくにんに向むかひて惡人あくにんよ汝なんぢ死しなざるべからずと言いはんに汝なんぢその惡人あくにんを警いましめてその途󠄃みちを離はなるるやうに語かたらずば惡人あくにんはその罪つみに死しなんなれどその血ちをば我われ汝なんぢの手てに討問もとむべし 9 然されど汝なんぢもし惡人あくにんを警いましめて飜ひるがりてその途󠄃みちを離はなれしめんとしたるに彼かれその途󠄃みちを離はなれずば彼かれはその罪つみに死しなん而しかして汝なんぢはおのれの生命いのちを保たもつことを得えん

10 然されば人ひとの子こよイスラエルの家いへに言いへ汝なんぢらは斯かく語かたりて言いふ我われらの愆とがと罪つみは我われらの身みの上うへにあり我儕われらはその中うちにありて消󠄃失きえうせん爭いかでか生いくることを得えんと 11 汝なんぢかれらに言いふべし主しゆヱホバ言いひたまふ我われは活いく我われ惡人あくにんの死しぬるを悅よろこばず惡人あくにんのその途󠄃みちを離はなれて生いくるを悅よろこぶなり汝なんぢら飜ひるがへり飜ひるがへりてその惡あしき道󠄃みちを離はなれよイスラエルの家いへよ汝等なんぢらなんぞ死しぬべけんや
 1445㌻ 
12 人ひとの子こよ汝なんぢの民たみの人々ひと〴〵に言いふべし義人ぎじんの義ぎはその人ひとの罪つみを犯をかせる日ひにはその人ひとを救すくふことあたはず惡人あくにんはその惡あくを離はなれたる日ひにはその惡あくのために仆たふるることあらじ義人ぎじんはその罪つみを犯をかせる日ひにはその義ぎのために生いくることを得えじ 13 我われ義人ぎじんに汝なんぢかならず生いくべしと言いはんに彼かれその義ぎを恃たのみて罪つみををかさばその義ぎは悉こと〴〵く忘󠄃わすらるべし其そのをかせる罪つみのために彼かれは死しぬべし 14 我われ惡人あくにんに汝なんぢかならず死しぬべしと言いはんに彼かれその惡あくを離はなれ公󠄃道󠄃おほやけと公󠄃義ただしきを行おこなふことあらん 15 即すなはち惡人あくにん質物しちものを歸もどしその奪うばひし者ものを還󠄃かへし惡あくをなさずして生命いのちの憲法のりにあゆみなば必かならず生いきん死しなざるべし 16 その犯をかしたる各種もろ〳〵の罪つみは記憶おぼえらるることなかるべし彼かれすでに公󠄃道󠄃おほやけと公󠄃義ただしきを行おこなひたれば必かならず生いくべし

17 汝なんぢの民たみの人々ひと〴〵は主しゆの道󠄃みち正たゞしからずと言いふ然されど實まことは彼等かれらの道󠄃みちの正たゞしからざるなり 18 義人ぎじんもしその義ぎを離はなれて罪つみををかさば是これがために死しぬべし 19 惡人あくにんもしその惡あくを離はなれて公󠄃道󠄃おほやけと公󠄃義ただしきを行おこなひなば是これがために生いくべし 20 然しかるに汝なんぢらは主しゆの道󠄃みち正たゞしからずといふイスラエルの家いへよ我われ各人おの〳〵の行爲わざにしたがひて汝等なんぢらを鞫さばくべし

21 我われらが擄とらへうつされし後のちすなはち十二年ねんの十月󠄃ぐわつの五日いつかにヱルサレムより脱逃󠄄者おちうどきたりて邑まちは擊敗うちやぶられたりと言いふ〘1108㌻〙 22 その逃󠄄亡者おちうどの來きたる前󠄃まへの夜よヱホバの手て我われに臨のぞみ彼かれが朝󠄃あしたにおよびて我われに來きたるまでに我わが口くちを開ひらけり斯かくわが口くち開ひらけたれば我われまた默もくせざりき

23 即すなはちヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 24 人ひとの子こよイスラエルの地ちの彼かの墟址あれあとに住󠄃すめる者もの語かたりて云いふアブラハムは一人ひとりにして此この地ちを有󠄃たもてり我等われらは衆多おほし此この地ちはわれらの所󠄃有󠄃もちものに授さづかると 25 是この故ゆゑに汝なんぢかれらに言いふべし主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢらは血ちのままに食󠄃くらひ汝なんぢらの偶像󠄃ぐうざうを仰あふぎ且かつ血ちを流ながすなれば尙なほ此この地ちを有󠄃たもつべけんや 26 汝等なんぢらは劍つるぎを恃たのみ憎にくむべき事ことを行おこなひ各々おの〳〵人ひとの妻つまを汚けがすなれば此この地ちを有󠄃たもつべけんや
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27 汝なんぢかれらに斯かく言いふべし主しゆヱホバかく言いふ我われは活いくかの荒場あれあとに居をる者ものは劍つるぎに仆たふれん野のの表おもてにをる者ものをば我われ獸けものにあたへて噬くらはしめん要󠄃害󠄅えうがいと洞穴󠄄ほらとにをる者ものは疫病えきびやうに死しなん 28 我われこの國くにを全󠄃まつたく荒あらさん其その誇ほこるところの權勢ちからは終󠄃をはりに至いたらんイスラエルの山々やま〳〵は荒あれて通󠄃とほる者ものなかるべし 29 彼かれらが行おこなひたる諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことのために我われその國くにを全󠄃まつたく荒あらさん時ときに彼かれら我われのヱホバなるを知しらん

30 人ひとの子こよ汝なんぢの民たみの人々ひと〴〵垣かきの下もと家いへの門もんにて汝なんぢの事ことを論ろんじ互たがひに語かたりあひ各々おの〳〵その兄弟きやうだいに言いふ去來いざわれら如何いかなる言ことばのヱホバより出いづるかを聽きかんと 31 彼かれら民たみの集會あつまりのごとくに汝なんぢに來きたり吾わが民たみのごとくに汝なんぢの前󠄃まへに坐ざして汝なんぢの言ことばを聞きかん然されども之これを行おこなはじ彼かれらは口くちに悅よろこばしきところの事ことをなし其心そのこころは利りにしたがふなり 32 彼等かれらには汝なんぢ悅よろこばしき歌うた美うるはしき聲こゑ美よく奏かなづる者もののごとし彼かれら汝なんぢの言ことばを聞きかん然されど之これをおこなはじ 33 視みよその事こと至いたる其その事ことのいたる時ときには彼かれらおのれの中うちに預言者よげんしやあるを知しるべし

第34章

1 ヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢイスラエルの牧者ぼくしやの事ことを預言よげんせよ預言よげんして彼かれら牧者ぼくしやに言いふべし主しゆヱホバかく言いふ己おのれを牧やしなふところのイスラエルの牧者ぼくしやは禍わざはひなるかな牧者ぼくしやは群むれを牧やしなふべき者ものならずや 3 汝なんぢらは脂あぶらを食󠄃くらひ毛けを纒󠄂まとひ肥こえたる物ものを屠󠄃ほふりその群むれをば牧やしなはざるなり 4 汝なんぢら其その弱󠄃よわき者ものを强つよくせずその病やめる者ものを醫いやさずその傷きずつける者ものを裹つゝまず散ちらされたる者ものをひきかへらず失うせたる者ものを尋󠄃たづねず手荒てあらに嚴刻󠄂きびしく之これを治をさむ 5 是これは牧者ぼくしやなきに因よりて散ちり失うせ野のの諸もろ〳〵の獸けものの餌󠄉ゑばとなりて散失ちりうするなり 6 我わが羊ひつじは諸もろ〳〵の山々やま〳〵に諸もろ〳〵の高丘たかをかに迷󠄃まよふ我わが羊ひつじ全󠄃地ぜんちの表おもてに散ちりをれど之これを索さがす者ものなく尋󠄃たづぬる者ものなし
 1447㌻ 

7 是この故ゆゑに牧者ぼくしやよ汝なんぢらヱホバの言ことばを聽きけ 8 主しゆヱホバ言いひたまふ我われは活いく我わが羊ひつじ掠かすめられわが羊ひつじ野のの諸もろ〳〵の獸けものの餌󠄉ゑばとなる又󠄂また牧者ぼくしやあらず我わが牧者ぼくしやわが羊ひつじを尋󠄃たづねず牧者ぼくしや己おのれを牧やしなふてわが羊ひつじを牧やしなはず〘1109㌻〙 9 是この故ゆゑに牧者ぼくしやよ汝なんぢらヱホバの言ことばを聞きけ 10 主しゆヱホバ斯かく言いひたまふ視みよ我われ牧者ぼくしや等らを罰ばつし吾わが羊ひつじを彼かれらの手てに討問もとめ彼等かれらをしてわが群むれを牧やしなふことを止やめしめて再ふたゝび己おのれを牧やしなふことなからしめ又󠄂またわが羊ひつじをかれらの口くちより救すくひとりてかれらの食󠄃しよくとならざらしむべし

11 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われみづからわが群むれを索さがして之これを守まもらん 12 牧者ぼくしやがその散ちりたる羊ひつじの中なかにある日ひにその群むれを守まもるごとく我われわが群むれを守まもり之これがその雲深くもふかき暗󠄃くらき日ひに散ちりたる諸すべての處ところよりこれを救すくひとるべし 13 我われかれらを諸もろ〳〵の民たみの中うちより導󠄃みちびき出いだし諸もろ〳〵の國くにより集あつめてその國くにに携たづさへいりイスラエルの山やまの上うへと谷たにの中うちおよび國くにの凡すべての住󠄃居處すまひどころにて彼かれらを養󠄄やしなはん 14 善よき牧場まきばにて我われかれらを牧やしなはんその休息處やすむところはイスラエルの高山たかやまにあるべし彼處かしこにて彼かれらは善よき休息所󠄃やすみどころに臥ふしイスラエルの山々やま〳〵の上うへにて肥こえたる牧場まきばに草くさを食󠄃くらはん 15 主しゆヱホバいひたまふ我われみづから我わが群むれを牧やしなひ之これを偃󠄂ふさしむべし 16 亡うせたる者ものは我われこれを尋󠄃たづね逐󠄃おひはなたれたる者ものはこれを引返󠄄ひきかへり傷きずつけられたる者ものはこれを裹つゝみ病やめる者ものはこれを强つよくせん然されど肥こえたる者ものと强つよき者ものは我われこれを滅ほろぼさん我われ公󠄃道󠄃おほやけをもて之これを牧やしなふべし

17 主しゆヱホバかく言いひたまふ汝等なんぢらわが群むれよ我われ羊ひつじと羊ひつじの間あひだおよび牡羊をひつじと牡山羊をやぎの間あひだの審判󠄄さばきをなさん 18 汝等なんぢらは善よき牧場まきばに草くさ食󠄃くひ足あしをもてその殘のこれる草くさを蹈ふみあらし又󠄂また淸すみたる水みづを飮のみ足あしをもてその殘餘のこりを濁にごす是これ汝等なんぢらにとりて小ちひさき事ことならんや 19 わが群むれ汝等なんぢらが足あしにて蹈ふみあらしたる者ものを食󠄃くらひ汝等なんぢらが足あしにて濁にごしたる者ものを飮のむべけんや

20 是こゝをもて主しゆヱホバ斯かくかれらに言いひたまふ視みよ我われ肥こえたる羊ひつじと痩やせたる羊ひつじの間あひだを審判󠄄さばくべし 21 汝等なんぢらは脅わきと肩󠄃かたとをもて擠おし角つのをもて弱󠄃よわき者ものを盡こと〴〵く衝つきて遂󠄅つひに之これを外そとに逐󠄃散おひちらせり 22 是これによりて我われわが群むれを助たすけて再ふたゝび掠かすめられざらしめ又󠄂また羊ひつじと羊ひつじの間あひだをさばくべし
 1448㌻ 
23 我われかれらの上うへに一人ひとりの牧者ぼくしやをたてん其人そのひとかれらを牧やしなふべし是これわが僕しもべダビデなり彼かれはかれらを牧やしなひ彼かれらの牧者ぼくしやとなるべし 24 我われヱホバかれらの神かみとならん吾わが僕しもべダビデかれらの中うちに君きみたるべし我われヱホバこれを言いふ

25 我われかれらと平󠄃和やはらぎの契󠄅約けいやくを結むすび國くにの中うちより惡あしき獸けものを滅ほろぼし絕たつべし彼かれらすなはち安やすらかに野のに住󠄃すみ森もりに眠ねむらん 26 我われ彼かれらおよび吾わが山やまの周󠄃圍󠄃まはりの處々ところどころに福祉さいはひを下くだし時ときに隨したがひて雨あめを降󠄄ふらしめん是これすなはち福祉さいはひの雨あめなるべし〘1110㌻〙 27 野のの樹きはその實みを結むすび地ちはその產物ものを出いださん彼等かれらは安然やすらかにその國くににあるべし我わがかれらの軛くびきを碎くだき彼かれらをその僕しもべとなせる人ひとの手てより救すくひいだす時ときに彼等かれらは我われのヱホバなるを知しるべし 28 彼等かれらは重かさねて國々くに〴〵の民たみに掠かすめらるる事ことなく野のの獸けものかれらを食󠄃くらふことなかるべし彼等かれらは安然やすらかに住󠄃すまはん彼等かれらを懼おそれしむる者ものなかるべし 29 我われかれらのために一ひとつの栽植處うゑつけどころを起󠄃おこしてその名なを聞きこえしめん彼等かれらは重かさねて國くにの饑󠄃饉ききんに滅ほろぶることなく再ふたゝび外邦󠄆人ことくにびとの凌辱はづかしめを蒙かうむることなかるべし 30 彼かれらはその神かみなる我われヱホバが己おのれと共ともにあるを知しり自己おのれイスラエルの家いへはわが民たみなることを知しるべし主しゆヱホバこれを言いふ 31 汝等なんぢらはわが羊ひつじわが牧場まきばの群むれなり汝等なんぢらは人ひとなり我われは汝なんぢらの神かみなりと主しゆヱホバ言いひたまふ

第35章

1 爰こゝにヱホバの言ことばわれに臨のぞみて言いふ 2 人ひとの子こよ汝なんぢの面かほをセイル山やまにむけ之これにむかひて預言よげんし 3 之これにいふべし主しゆヱホバかく言いふセイル山やまよ視みよ我われ汝なんぢを罰ばつし汝なんぢにむかひてわが手てを伸のべ汝なんぢを全󠄃まつたく荒あらし 4 汝なんぢの邑々まち〳〵を滅ほろぼすべし汝なんぢは荒あれはてん而しかして我われのヱホバなるを知しるにいたらん 5 汝なんぢ果はてしなき恨うらみを懷いだきてイスラエルの人々ひと〴〵をその艱難なやみの時ときその終󠄃をはりの罪つみの時ときに劍つるぎの手てに付わたせり
 1449㌻ 
6 是この故ゆゑに主しゆヱホバ言いふ我われは活いく我われ汝なんぢを血ちになさん血ち汝なんぢを追󠄃おふべし汝なんぢ血ちを嫌󠄃きらはざれば血ち汝なんぢを追󠄃おはん 7 我われセイル山やまを全󠄃まつたく荒あらし其處そこに往󠄃來ゆききする者ものを絕たち 8 殺ころされし者ものをその山々やま〳〵に滿みたすべし劍つるぎに殺ころされし者もの汝なんぢの岡々をか〳〵谷々たに〴〵および窪地くぼち窪地くぼちに仆たふれん 9 我われ汝なんぢを長とこしなへに荒地あれちとなさん汝なんぢの邑々まち〳〵には人ひとの住󠄃すむことあらじ汝等なんぢらすなはち我われのヱホバなるを知しるにいたらん

10 汝なんぢ言いふこの二箇ふたつの民たみ二箇ふたつの國くには我わが所󠄃有󠄃ものなり我等われらこれを獲えんとヱホバ其處そこに居いませしなり 11 是故このゆえに主しゆヱホバいふ我われは活いく汝なんぢが恨うらみをもて彼かれらに示しめしたる忿怒いかりと嫉惡そねみに循したがひて我われ汝なんぢに事ことをなさん我われ汝なんぢを鞫さばくことを以もて我われを彼等かれらに示しめすべし 12 汝なんぢは我われヱホバの汝なんぢがイスラエルの山々やま〳〵にむかひて是これは荒あれはて我儕われらの食󠄃しよくに授さづかるといひて吐はきたるところの諸もろ〳〵の謗讟そしりを聞きゝたることを知しるにいたらん 13 汝等なんぢら口くちをもて我われにむかひて誇ほこり我われにむかひて汝等なんぢらの言ことばを多おほくせり我われこれを聞きく 14 主しゆヱホバ斯かくいひたまふ全󠄃地ぜんちの歡よろこぶ時ときに我われ汝なんぢを荒地あれちとなさん 15 汝なんぢイスラエルの家いへの產業さんげふの荒あるるを喜よろこびたれば我われ汝なんぢをも然しかなすべしセイル山やまよ汝なんぢ荒地あれちとならんエドムも都すべて然しかるべし人衆ひと〴〵すなはち我われのヱホバなるを知しるにいたらん〘1111㌻〙

第36章

1 人ひとの子こよ汝なんぢイスラエルの山々やま〳〵に預言よげんして言いふべしイスラエルの山々やま〳〵よヱホバの言ことばを聽きけ 2 主しゆヱホバかく言いひたまふ敵てき汝等なんぢらの事ことにつきて言いふ嗚呼あゝ是等これらの舊ふるき高處たかみ我儕われらの所󠄃有󠄃もちものとなると 3 是この故ゆゑに汝なんぢ預言よげんして言いへ主しゆヱホバかく言いふ彼等かれら汝なんぢらを荒あらし四方しはうより汝なんぢらを呑のめり是こゝをもて汝等なんぢらは國民くにたみの中うちの殘餘者のこれるものの所󠄃有󠄃もちものとなり亦また人ひとの口齒くちはにかかりて噂󠄄うはさせらる 4 然さればイスラエルの山々やま〳〵よ主しゆヱホバの言ことばを聞きけ主しゆヱホバ山やまと岡をかと窪地くぼちと谷たにと滅ほろびたる荒跡あれあとと人ひとの棄すてたる邑々まち〳〵即すなはちその周󠄃圍󠄃まはりに殘のこれる國民くにたみに掠かすめられ嘲󠄂あざけらるる者ものにかく言いひたまふ
 1450㌻ 
5 即すなはち主しゆヱホバかく言いひたまふ我われまことに吾わが嫉妬ねたみの火焰ほむらをもやして國民くにたみの殘餘者のこれるものとエドム全󠄃國ぜんこくの事ことを言いへり是等これらは心こゝろに歡樂よろこびを極きはめ心こゝろに誇ほこりて吾地わがくにをおのれの所󠄃有󠄃もちものとなし之これを奪うばひ掠かすめし者ものなり 6 然さればイスラエルの國くにの事ことを預言よげんし山やまと岡をかと窪地くぼちと谷たにとに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ汝等なんぢら諸もろ〳〵の國民くにたみの羞辱はづかしめを蒙かうむりしに因よりて我われわが嫉妬ねたみと忿怒いかりを發はつして語かたれり 7 是こゝをもて主しゆヱホバかく言いひたまふ我われわが手てを擧あぐ汝なんぢの周󠄃圍󠄃まはりの諸もろ〳〵の國民くにたみは必かならず自身みづから羞辱はづかしめを蒙かうむるべし

8 然されどイスラエルの山々やま〳〵よ汝等なんぢらは枝えだを生しやうじわが民たみイスラエルのために實みを結むすばん此事このこと遠󠄄とほからず成󠄃ならん 9 視みよ我われ汝なんぢらに臨のぞみ汝なんぢらを眷かへりみん汝なんぢらは耕󠄃たがへされて種たねをまかるべし 10 我われ汝等なんぢらの上うへに人ひとを殖ふやさん是これ皆みな悉こと〴〵くイスラエルの家いへの者ものなるべし邑々まち〳〵には人ひと住󠄃すみ墟址あれあとは建󠄄直たてなほさるべし 11 我われなんぢらの上うへに人ひとと牲畜けものを殖ふやさん是等これらは殖ふえて多おほく子こを生うまん我われ汝なんぢらの上うへに昔時むかしのごとくに人ひとを住󠄃すましめ汝なんぢらの初はじめの時ときよりもまされる恩惠めぐみを汝等なんぢらに施ほどこすべし汝等なんぢらは我わがヱホバなるを知しるにいたらん 12 我われわが民たみイスラエルの人ひとを汝なんぢらの上うへに步あゆましめん彼等かれら汝なんぢを有󠄃たもつべし汝なんぢはかれらの產業もちものとなり重かさねて彼等かれらに子こなからしむることあらじ 13 主しゆヱホバかく言いひたまふ彼等かれら汝なんぢらに向むかひ汝なんぢは人ひとを食󠄃くらひなんぢの民たみをして子こなからしめたりと言いふ 14 是この故ゆゑに主しゆヱホバ言いひたまふ汝なんぢふたゝび人ひとを食󠄃くらふべからず再ふたゝび汝なんぢの民たみを躓つまづかしむべからず 15 我われ汝なんぢをして重かさねて國々くに〴〵の民たみの嘲󠄂笑あざけりを聞きかしめじ汝なんぢは重かさねて國々くに〴〵の民たみの羞辱はづかしめを蒙かうむることあらず汝なんぢの民たみを躓つまづかしむることあらじ主しゆヱホバこれを言いふ

16 ヱホバの言ことばまた我われにのぞみて言いふ 17 人ひとの子こよ昔むかしイスラエルの家いへその國くにに住󠄃すみ己おのれの途󠄃みちと行爲わざとをもて之これを汚けがせりその途󠄃みちは月󠄃穢さはりある婦󠄃をんなの穢けがれのごとくに我われに見みえたり 18 彼等かれら國くにに血ちを流ながし且またその偶像󠄃ぐうざうをもて國くにを汚けがしたるに因よりて我われわが怒いかりを彼等かれらに斟そゝぎ〘1112㌻〙
 1451㌻ 
19 彼かれらを諸もろ〳〵の國くにの民たみの中うちに散ちらしたれば則すなはち諸もろ〳〵の國くにに散ちりぬ我われかれらの道󠄃みちと行爲わざとにしたがひて彼等かれらを鞫さばけり 20 彼等かれらその往󠄃ゆくところの國々くに〴〵に至いたりしが遂󠄅つひにわが聖󠄃きよき名なを汚けがせり即すなはち人ひとかれらを見みてこれはヱホバの民たみにしてかれの國くにより出來いできたれる者ものなりと言いへり 21 是こゝをもて我われイスラエルの家いへがその至いたれる國々くに〴〵にて瀆けがせしわが聖󠄃きよき名なを惜をしめり

22 此この故ゆゑに汝なんぢイスラエルの家いへに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふイスラエルの家いへよ我われ汝なんぢらのために之これをなすにあらず汝なんぢらがその至いたれる國々くに〴〵にて汚けがせしわが聖󠄃きよき名なのためになすなり 23 我われ國々くに〴〵の民たみの中うちに汚けがされたるわが大おほいなる名な即すなはち汝なんぢらがかれらの中うちにありて汚けがしたるところの者ものを聖󠄃きよくせん國々くに〴〵の民たみはわが汝なんぢらに由よりて我われの聖󠄃きよき事ことをその目めの前󠄃まへにあらはさん時とき我わがヱホバなるを知しらん 24 我われ汝等なんぢらを諸もろ〳〵の民たみの中うちより導󠄃みちびき出いだし諸もろ〳〵の國くにより集あつめて汝なんぢらの國くにに携ひきいたり 25 淸きよき水みづを汝等なんぢらに灑そゝぎて汝等なんぢらを淸きよくならしめ汝等なんぢらの諸もろ〳〵の汚穢けがれと諸もろ〳〵の偶像󠄃ぐうざうを除のぞきて汝なんぢらを淸きよむべし 26 我われ新あたらしき心こゝろを汝等なんぢらに賜たまひ新あたらしき靈魂たましひを汝なんぢらの衷うちに賦さづけ汝等なんぢらの肉󠄁にくより石いしの心こゝろを除のぞきて肉󠄁にくの心こゝろを汝なんぢらに與あたへ 27 吾わが靈れいを汝なんぢらの衷うちに置おき汝なんぢらをして我わが法度のりに步あゆましめ吾わが律おきてを守まもりて之これを行おこなはしむべし 28 汝等なんぢらはわが汝なんぢらの先祖せんぞ等たちに與あたへし地ちに住󠄃すみて吾わが民たみとならん我われは汝なんぢらの神かみとなるべし 29 我われ汝なんぢらを救すくひてその諸もろ〳〵の汚穢けがれを離はなれしめ穀物こくもつを召めして之これを增まし饑󠄃饉ききんを汝なんぢらに臨のぞませず 30 樹きの果みと田野はたけの作物つくりものを多おほくせん是こゝをもて汝なんぢらは重かさねて饑󠄃饉ききんの羞はぢを國々くに〴〵の民たみの中うちに蒙かうむることあらじ 31 汝なんぢらはその惡あしき途󠄃みちとその善よからぬ行爲わざを憶おぼえてその罪つみとその憎にくむべき事ことのために自みづから恨うらみん
 1452㌻ 

32 主しゆヱホバ言いひたまふ我われが之これを爲なすは汝なんぢらのためにあらず汝なんぢらこれを知しれよイスラエルの家いへよ汝なんぢらの途󠄃みちを愧はぢて悔くやむべし 33 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ汝なんぢらの諸もろ〳〵の罪つみを淸きよむる日ひに邑々まち〳〵に人ひとを住󠄃すましめ墟址あれあとを再興おこさしめん 34 荒あれたる地ちは前󠄃さきに往󠄃來ゆききの人々ひと〴〵の目めに荒地あれちと見みえたるに引ひきかへて耕󠄃たがやさるるに至いたるべし 35 人ひとすなはち言いはん此この荒あれたりし地ちはエデンの園そののごとくに成󠄃なり荒滅あれほろび圮くづれたりし邑々まち〳〵は堅固かたくなりて人ひとの住󠄃すむに至いたれりと 36 汝なんぢらの周󠄃圍󠄃まはりに殘のこれる國々くに〴〵の民たみはすなはち我われヱホバが圮くづれし者ものを再興おこし荒あれたるところに栽植うゑつけすることを知しるにいたらん我われヱホバこれを言いふ之これを爲なさん

37 主しゆヱホバかく言いひたまふイスラエルの家いへ我わが是これを彼かれらのために爲なさんことをまた我われに求もとむべきなり我われ群むれのごとくに彼かれら人々ひと〴〵を殖ふやさん〘1113㌻〙 38 荒あれたる邑々まち〳〵には聖󠄃きよき群むれのごとくヱルサレムの節󠄄日いはひびの群むれのごとくに人ひとの群むれ滿みちん人々ひと〴〵すなはち我わがヱホバなるを知しるべし

第37章

1 爰こゝにヱホバの手て我われに臨のぞみヱホバ我われをして靈れいにて出行いでゆかしめ谷たにの中なかに我われを放賜おきたまふ其處そこには骨ほね充みてり 2 彼かれその周󠄃圍󠄃まはりに我われをひきめぐりたまふに谷たにの表おもてには骨ほねはなはだ多おほくあり皆みなはなはだ枯かれたり 3 彼かれわれに言いひたまひけるは人ひとの子こよ是等これらの骨ほねは生いくるや我われ言いふ主しゆヱホバよ汝なんぢ知しりたまふ 4 彼かれ我われに言いひたまふ是等これらの骨ほねに預言よげんし之これに言いふべし枯かれたる骨ほねよヱホバの言ことばを聞きけ 5 主しゆヱホバ是これらの骨ほねに斯かく言いひたまふ視みよ我われ汝なんぢらの中うちに氣息いきを入いらしめて汝等なんぢらを生いかしめん 6 我われ筋すぢを汝なんぢらの上うへに作つくり肉󠄁にくを汝なんぢらの上うへに生しやうぜしめ皮かはをもて汝なんぢらを蔽おほひ氣息いきを汝なんぢらの中うちに與あたへて汝なんぢらを生いかしめん汝なんぢら我わがヱホバなるを知しらん

7 我われ命めいぜられしごとく預言よげんしけるが我わが預言よげんする時ときに音󠄃おとあり骨ほねうごきて骨ほねと骨ほねあひ聯つらなる 8 我われ見みしに筋すぢその上うへに出いできたり肉󠄁にく生しやうじ皮かは上うへよりこれを蔽おほひしが氣息いきその中うちにあらず 9 彼かれまた我われに言いひたまひけるは人ひとの子こよ氣息いきに預言よげんせよ人ひとの子こよ預言よげんして氣息いきに言いへ主しゆヱホバかく言いひたまふ氣息いきよ汝なんぢ四方よもの風かぜより來きたり此この殺ころされし者等ものどもの上うへに呼吸いきふきて是これを生いかしめよ
 1453㌻ 
10 我われ命めいぜられしごとく預言よげんせしかば氣息いきこれに入いりて皆みな生いきその足あしに立たち甚はなはだ多おほくの群衆ぐんしうとなれり

11 斯かくて彼かれわれに言いひたまふ人ひとの子こよ是等これらの骨ほねはイスラエルの全󠄃家ぜんかなり彼かれら言いふ我われらの骨ほねは枯かれ我われらの望󠄇のぞみは竭つく我儕われら絕たえはつるなりと 12 是この故ゆゑに預言よげんして彼かれらに言いへ主しゆヱホバかく言いひたまふ吾わが民たみよ我われ汝等なんぢらの墓はかを啓󠄃ひらき汝なんぢらをその墓はかより出いできたらしめてイスラエルの地ちに至いたらしむべし 13 わが民たみよ我われ汝なんぢらの墓はかを開ひらきて汝なんぢらを其その墓はかより出いできたらしむる時とき汝なんぢらは我われのヱホバなるを知しらん 14 我われわが靈みたまを汝なんぢらの中うちにおきて汝なんぢらを生いかしめ汝なんぢらをその地ちに安やすんぜしめん汝等なんぢらすなはち我われヱホバがこれを言いひ之これを爲なしたることを知しるにいたるべし

15 ヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 16 人ひとの子こよ汝なんぢ一片ひときれの木きを取とりてその上うへにユダおよびその侶ともなるイスラエルの子孫しそんと書かき又󠄂また一片ひときれの木きをとりてその上うへにヨセフおよびその侶ともなるイスラエルの全󠄃家ぜんかと書かくべし是これはエフライムの木きなり 17 而しかして汝なんぢこれを俱ともにあはせて一ひとつの木きとなせ是これ汝なんぢの手ての中うちにて相聯あひつらならん 18 汝なんぢの民たみの人々ひと〴〵汝なんぢに是これは何なにの意こゝろなるか我儕われらに示しめさざるやと言いふ時ときは〘1114㌻〙 19 これに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ我われエフライムの手てにあるヨセフとその侶ともなるイスラエルの支󠄂派󠄄わかれの木きを取とり之これをユダの木きに合あはせて一ひとつの木きとなしわが手てにて一ひとつとならしめん 20 汝なんぢが書かきつけたるところの木きを彼かれらの目めのまへにて汝なんぢの手てにあらしめ 21 かれらに言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふ我われイスラエルの子孫ひと〴〵をその往󠄃ゆけるところの國々くに〴〵より出いだし四方しはうよりかれを集あつめてその地ちに導󠄃みちびき 22 その地ちに於おいて汝なんぢらを一ひとつの民たみとなしてイスラエルの山々やま〳〵にをらしめん一人ひとりの王わう彼等かれら全󠄃體すべての王わうたるべし彼等かれらは重かさねて二ふたつの民たみとなることあらず再ふたゝび二ふたつの國くにに分󠄃わかれざるべし
 1454㌻ 
23 彼等かれらまたその偶像󠄃ぐうざうとその憎にくむべき事こと等どもおよびその諸もろ〳〵の愆とがをもて身みを汚けがすことあらじ我われかれらをその罪つみを犯をかせし諸すべての住󠄃處すまひどころより救すくひ出いだしてこれを淸きよむべし而しかして彼かれらはわが民たみとなり我われは彼かれらの神かみとならん

24 わが僕しもべダビデかれらの王わうとならん彼かれら全󠄃體すべての者ものの牧者ぼくしやは一人ひとりなるべし彼かれらはわが律法おきてにあゆみ吾わが法度のりをまもりてこれを行おこなはん 25 彼かれらは我わが僕しもべヤコブに我わが賜たまひし地ちに住󠄃すまん是これ其その先祖せんぞ等たちが住󠄃すまひし所󠄃ところなり彼處かしこに彼かれらとその子こ及およびその子この子ことこしなへに住󠄃すまはん吾わが僕しもべダビデ長久とこしなへにかれらの君きみたるべし 26 我われかれらと和平󠄃やはらぎの契󠄅約けいやくを立たてん是これは彼かれらに永遠󠄄えいゑんの契󠄅約けいやくとなるべし我われかれらを堅かたうし彼かれらを殖ふやしわが聖󠄃所󠄃きよきところを長久とこしなへにかれらの中うちにおかん 27 我わが住󠄃所󠄃すみかは彼かれらの上うへにあるべし我われかれらの神かみとなり彼かれらわが民たみとならん 28 わが聖󠄃所󠄃きよきところ長久とこしなへにかれらの中うちにあるにいたらば國々くに〴〵の民たみは我われのヱホバにしてイスラエルを淸きよむる者ものなるを知しらん

第38章

1 ヱホバの言ことば我われにのぞみて言いふ 2 人ひとの子こよロシ、メセクおよびトバルの君きみたるマゴグの地ちの王わうゴグに汝なんぢの面かほをむけ之これにむかひて預言よげんし 3 言いふべし主しゆヱホバかく言いひたまふロシ、メセク、トバルの君きみゴグよ視みよ我われなんぢを罰ばつせん 4 我われ汝なんぢをひきもどし汝なんぢの腮あぎとに鉤かぎをほどこして汝なんぢおよび汝なんぢの諸すべての軍勢ぐんぜいと馬むまとその騎者のりてを曳ひきいだすべし是これみな其その服󠄃粧いでたちに美びを極きはめ大楯おほだて小楯こだてをもち凡すべて劍つるぎを執とる者ものにして大軍たいぐんなり 5 ペルシヤ、エテオピアおよびフテこれとともにあり皆みな楯たてと盔かぶとをもつ 6 ゴメルとその諸すべての軍隊󠄄ぐんたい北きたの極はてのトガルマの族やからとその諸すべての軍隊󠄄ぐんたいなど衆多おほくの民たみ汝なんぢとともにあり
 1455㌻ 

7 汝なんぢ準備そなへをなせ汝なんぢと汝なんぢにあつまれるところの軍隊󠄄ぐんたいみな備そなへをせよ而しかして汝なんぢかれらの保護まもりとなれ 8 衆多おほくの日ひの後のちなんぢ罰ばつせられん末すゑの年としに汝なんぢかの劍つるぎをのがれてかへり衆多おほくの民たみの中うちより集あつまりきたれる者ものの地ちにいたり久ひさしく荒あれゐたるイスラエルの山々やま〳〵にいたらん是これは國々くに〴〵より導󠄃みちびきいだされて皆みな安然やすらかに住󠄃すまふなり〘1115㌻〙 9 汝なんぢその諸すべての軍隊󠄄ぐんたいおよび衆多おほくの民たみをひきゐて上のぼり暴風あらしのごとく至いたり雲くものごとく地ちを覆󠄄おほはん

10 主しゆヱホバかくいひたまふ其日そのひに汝なんぢの心こゝろに思想おもひおこり惡あしき謀計はかりごとをくはだてて 11 言いはん我われ平󠄃原はらの邑々まち〳〵にのぼり穩おだやかにして安然やすらかに住󠄃すめる者等ものどもにいたらん是これみな石垣いしがきなくして居をり關くわんも門もんもあらざる者ものなりと 12 斯かくして汝なんぢ物ものを奪うばひ物ものを掠かすめ汝なんぢの手てをかへして彼かの人ひとの住󠄃すむにいたれる墟址あれあとを攻せめ又󠄂またかの國々くに〴〵より集あつまりきたりて地ちの墺區もなかにすみて群むれと財寳たからをもつところの民たみをせめんとす 13 シバ、デダン、タルシシの商賈あきうどおよびその諸もろ〳〵の小獅子こじし汝なんぢに言いはん汝なんぢ物ものを奪うばはんとて來きたれるや汝なんぢ物ものを掠かすめんために軍隊󠄄ぐんたいをあつめしや金銀きんぎんをもちさり群むれと財寳たからを取とり多おほくの物ものを奪うばはんとするやと

14 是故このゆえに人ひとの子こよ汝なんぢ預言よげんしてゴグに言いへ主しゆヱホバかくいひたまふ其日そのひに汝なんぢわが民たみイスラエルの安然やすらかに住󠄃すむを知しらざらんや 15 汝なんぢすなはち北きたの極はてなる汝なんぢの處ところより來きたらん衆多おほくの民たみ汝なんぢとともにあり皆みな馬むまに乘のる其その軍隊󠄄ぐんたいは大おほいにしてその軍勢ぐんぜいは夥多おびただし 16 而しかして汝なんぢわが民たみイスラエルに攻せめきたり雲くものごとくに地ちを覆󠄄おほはんゴグよ末すゑの日ひにこの事ことあらんすなはち我われ汝なんぢをわが地ちに攻せめきたらしめ汝なんぢをもて我われの聖󠄃きよき事ことを國々くに〴〵の民たみの目めのまへにあらはして彼かれらに我われをしらしむべし
 1456㌻ 

17 主しゆヱホバかく言いひたまふ我われの昔日むかしわが僕しもべなるイスラエルの預言者よげんしや等らをもて語かたりし者ものは汝なんぢならずや即すなはち彼かれら其その頃ころ年としひさしく預言よげんして我われ汝なんぢを彼かれらに攻せめきたらしめんと言いへり 18 主しゆヱホバいひたまふ其日そのひすなはちゴグがイスラエルの地ちに攻來せめきたらん日ひにわが怒いかり面かほにあらはるべし 19 我われ嫉妬ねたみと燃もえたつ怒いかりをもて言いふ其日そのひには必かならずイスラエルの地ちに大おほいなる震動しんどうあらん 20 海うみの魚うを空󠄃そらの鳥とり野のの獸けもの凡すべて地ちに匍はふところの昆蟲はふもの凡すべて地ちにある人ひとわが前󠄃まへに震ふるへん又󠄂また山々やま〳〵崩󠄃くづれ嶄巖がけたふれ石垣いしがきみな地ちに仆たふれん 21 主しゆヱホバいひたまふ我われ劍つるぎをわが諸すべての山やまに召よびきたりて彼かれをせめしめん人々ひと〴〵の劍つるぎその兄弟きやうだいを擊うつべし 22 我われ疫病えきびやうと血ちをもて彼かれの罪つみをたださん我われ漲みなぎる雨あめと雹へうと火ひと硫磺いわうを彼かれとその軍勢ぐんぜいおよび彼かれとともなる多おほの民たみの上うへに降󠄄ふらすべし 23 而しかして我われわが大おほいなることと聖󠄃きよきことを明あきらかにし衆多おほくの國民くにたみの目めのまへに我われを示しめさん彼かれらはすなはち我われのヱホバなることをしるべし〘1116㌻〙

第39章

1 人ひとの子こよゴグにむかひ預言よげんして言いへ主しゆヱホバかく言いひたまふロシ、メセク、トバルの君きみゴグよ視みよ我われ汝なんぢを罰ばつせん 2 我われ汝なんぢをひきもどし汝なんぢをみちびき汝なんぢをして北きたの極はてより上のぼりてイスラエルの山々やま〳〵にいたらしめ 3 汝なんぢの左ひだりの手てより弓ゆみをうち落おとし右みぎの手てより矢やを落おちしむべし 4 汝なんぢと汝なんぢの諸すべての軍勢ぐんぜいおよび汝なんぢとともなる民たみはイスラエルの山々やま〳〵に仆たふれん我われ汝なんぢを諸もろ〳〵の類たぐひの鷙鳥あらきとりと野のの獸けものにあたへて食󠄃くはしむべし 5 汝なんぢは野のの表面おもてに仆たふれん我われこれを言いへばなりと主しゆヱホバ言いひたまふ 6 我われマゴグと島々しま〴〵に安然やすらかに住󠄃すめる者ものとに火ひをおくり彼かれらをして我われのヱホバなるを知しらしめん 7 我われわが聖󠄃きよき名なをわが民たみイスラエルの中うちに知しらしめ重かさねてわが聖󠄃きよき名なを汚けがさしめじ國々くに〴〵の民たみすなはち我わがヱホバにしてイスラエルにありて聖󠄃者きよきものなることを知しるにいたらん 8 主しゆヱホバいひたまふ視みよ是これは來きたれり成󠄃なれり是これわが言いへる日ひなり
 1457㌻ 
9 茲こゝにイスラエルの邑々まち〳〵に住󠄃すめる者もの出いできたり甲冑よろひ 大楯おほだて 小楯こだて 弓ゆみ 矢や 手鎗てやり 手矛てぼこおよび槍やりを燃もやし焚やき之これをもて七年ねんのあひだ火ひを燃もやさん 10 彼かれら野のより木きをとりきたること無なく林はやしより木きをきりとらずして甲冑よろひをもて火ひを燃もやしまた己おのれを掠かすめし者ものをかすめ己おのれの物ものを奪うばひし者ものの物ものを奪うばはん主しゆヱホバこれを言いふ

11 其日そのひに我われイスラエルにおいて墓地はかちをゴグに與あたへん是これ往󠄃來ゆききの人ひとの谷たににして海うみの東ひがしにあり是これ往󠄃來ゆききの人ひとを礙さまたげん其處そこに人ひとゴグとその群衆ぐんしうを埋うづめこれをゴグの群衆ぐんしうの谷たにとなづけん 12 イスラエルの家いへ之これを埋うづめて地ちを淸きよむるに七月󠄃ななつきを費つひやさん 13 國くにの民たみみなこれを埋うづめ之これによりて名なをえん是これ我わが榮光さかえをあらはす日ひなり 14 彼等かれら定さだまれる人ひとを選󠄄えらむ其その人ひと國くにの中うちをゆきめぐりて往󠄃來ゆききの人ひととともにかの地ちの面おもてに遺󠄃のこれる者ものを埋うづめてこれを淸きよむ七月󠄃ななつきの終󠄃をはれる後のちかれら尋󠄃たづぬることをなさん 15 國くにを行巡󠄃ゆきめぐる者もの往󠄃來ゆききし人ひとの骨ほねあるを見みるときはその傍かたはらに標しるしをたつれば死人しにんを埋うづむる者ものこれをゴグの群衆ぐんしうの谷たにに埋うづむ 16 邑まちの名なもまた群衆ぐんしうととなへられん斯かくかれら國くにを淸きよめん

17 人ひとの子こよ主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢ諸もろ〳〵の類たぐひの鳥とりと野のの諸もろ〳〵の獸けものに言いふべし汝等なんぢら集つどひ來きたり我わが汝なんぢらのために殺ころせるところの犧牲いけにへに四方しはうより聚あつまれ即すなはちイスラエルの山々やま〳〵の上うへなる大おほいなる犧牲いけにへに臨のぞみ肉󠄁にくを食󠄃くらひ血ちを飮のめ 18 汝なんぢら勇󠄃士ゆうしの肉󠄁にくを食󠄃くらひ地ちの君等きみたちの血ちを飮のめ 牡羊をひつじ 羔羊こひつじ 牡山羊をやぎ 牡牛をうしなど凡すべてバシヤンの肥こえたる畜ものを食󠄃くらヘ 19 汝なんぢらわが汝なんぢらのために殺ころせるところの犧牲いけにへにつきて飽󠄄あくまで脂あぶらを食󠄃くらひ醉ゑふまで血ちを飮のむべし〘1117㌻〙 20 汝なんぢらわが席せきにつきて馬むまと騎者のりてと勇󠄃士ゆうしと諸もろ〳〵の軍人いくさびとに黶あくべしと主しゆヱホバいひたまふ

21 我われわが榮光さかえを國々くに〴〵の民たみにしめさん國々くに〴〵の民たみみな我われがおこなふ審判󠄄さばきを見み我わがかれらの上うへに加くはふる手てを見みるべし 22 是この日ひより後のちイスラエルの家いへ我われヱホバの己おのれの神かみなることを知しらん 23 又󠄂また國々くに〴〵の民たみイスラエルの家いへの擄とらへうつされしは其その惡あくによりしなるを知しるべし彼等かれらわれに背そむきたるに因よりて我われわが面かほを彼かれらに隱かくし彼かれらをその敵てきの手てに付わたしたれば皆みな劍つるぎに仆たふれたり
 1458㌻ 
24 我われかれらの汚穢けがれと愆惡とがとにしたがひて彼かれらを待あつかひわが面かほを彼等かれらに隱かくせり

25 然されば主しゆヱホバかく言いひたまふ我われ今いまヤコブの俘擄人とらはれびとを歸かへしイスラエルの全󠄃家ぜんかを憐あはれれみ吾わが聖󠄃きよき名なのために熱中ねつちうせん 26 彼かれらその地ちに安然やすらかに住󠄃すまひて誰たれも之これを怖おそれしむる者ものなきに至いたる時ときはその我われにむかひて爲なしたるところの諸もろ〳〵の悖もとれる行爲わざのために愧はづべし 27 我わがかれらを國々くに〴〵より導󠄃みちびきかへりその敵てきの國々くに〴〵より集あつめ彼かれらをもて我われの聖󠄃きよき事ことを衆多おほくの國民くにたみにしめす時とき 28 彼等かれらすなはち我われヱホバの己おのれの神かみなるを知しらん是こは我われかれらを國々くに〴〵に移うつし又󠄂またその地ちにひき歸かへりて一人ひとりをも其處そこにのこさざればなり 29 我われわが靈みたまをイスラエルの家いへにそそぎたれば重かさねて吾わが面かほを彼かれらに隱かくさじ主しゆヱホバこれを言いふ

第40章

1 我われらの擄とらへ移うつされてより二十五年ねん邑まちの擊破うちやぶられて後のち十四年ねんその年としの初はじめの月󠄃つきの十日とをか其その日ひにヱホバの手てわれに臨のぞみ我われを彼處かしこに携たづさへ往󠄃ゆく 2 即すなはち神かみ異象ゐしやうの中うちに我われをイスラエルの地ちにたづさへゆきて甚はなはだ高たかき山やまの上うへにおろしたまふ其處そこに南みなみの方かたにあたりて邑まちのごとき者もの建󠄄たてり 3 彼かれ我われをひきて彼處かしこにいたり給たまふに一箇ひとりの人ひとあるを見みるその面容かほかたちは銅あかがねのごとくにして手てに麻󠄃あさの繩󠄂なはと間竿はかりざをを執とり門もんに立たてり 4 其その人ひとわれに言いひけるは人ひとの子こよ汝なんぢ目めをもて視み耳みゝをもて聞きき我わが汝なんぢにしめす諸すべての事ことに心こゝろをとめよ汝なんぢを此こゝにたづさへしはこれを汝なんぢにしめさんためなり汝なんぢが見みるところの事ことを盡こと〴〵くイスラエルの家いへに吿つげよと

5 斯かくありて視みるに家いへの外そとの四周󠄃まはりに墻垣かきありその人ひとの手てに六キユビトの間竿はかりざをありそのキユビトは各おの〳〵一キユビトと一ひと手濶てはばなり彼かれその墻かきの厚あつを量はかるに一ひと竿さをありその高たかさもまた一ひと竿さをあり
 1459㌻ 
6 彼かれ東向ひがしむきの門もんにいたりその階きだはしをのぼりて門もんの閾しきみを量はかるに其その濶ひろさ一ひと竿さをあり即すなはち第だい一の閾しきみの濶ひろさ一ひと竿さをなり 7 守房󠄃つめどころは長ながさ一ひと竿さを廣ひろさ一ひと竿さを守房󠄃つめどころと守房󠄃つめどころの間あひだは五キユビトあり內うちの門もんの廊らうの傍かたはらなる門もんの閾しきみも一ひと竿さをあり〘1118㌻〙 8 內うちの門もんの廊らうを量はかるに一ひと竿さをあり 9 又󠄂また門もんの廊らうを量はかるに八キユビトありその柱󠄃はしらは二キユビトなりその門もんの廊らうは內うちにあり 10 東向ひがしむきの門もんの守房󠄃つめどころは此旁こなたに三箇みつ彼處かしこに三箇みつあり此この三みつみな其その寸尺すんしやくおなじ柱󠄃はしらもまた此處こなた彼處かなたともにその寸尺すんしやくおなじ 11 門もんの入口いりくちの廣ひろさをはかるに十キユビトあり門もんの長かしらは十三キユビトなり 12 守房󠄃つめどころの前󠄃まへに一キユビトの界さかひあり彼旁かなたの界さかひも一キユビトなり守房󠄃つめどころは此旁こなた彼旁かなたともに六キユビトなり 13 彼かれまた此この守房󠄃つめどころの屋背やねより彼かの屋背やねまで門もんをはかるに入口いりくちより入口いりくちまで二十五キユビトあり 14 柱󠄃はしらは六十キユビトに作つくれる者ものなり門もんのまはりに庭󠄄にはありて柱󠄃はしらにまでおよぶ 15 入口いりくちの門もんの前󠄃まへより內うちの門もんの廊らうの前󠄃まへにいたるまで五十キユビトあり 16 守房󠄃つめどころと門もんの內面うちかはの周󠄃圍󠄃まはりの柱󠄃はしらとに閉窓とぢまどあり墻垣かきの差出さしいでたる處ところにもしかり內面うちかはの周󠄃圍󠄃まはりには窓まどあり柱󠄃はしらには棕櫚しゆろあり

17 彼かれまた我われを外庭󠄄そとにはに携つれゆくに庭󠄄にはの周󠄃圍󠄃まはりに設まうけたる室しつと鋪石しきいしあり鋪石しきいしの上うへに三十の室しつあり 18 鋪石しきいしは門もんの側わきにありて門もんの長ながさにおなじ是これ下鋪石しもしきいしなり 19 彼かれ下しもの門もんの前󠄃まへより內庭󠄄うちにはの外そとの前󠄃まへまでの廣ひろさを量はかるに東ひがしと北きたとに百キユビトあり

20 又󠄂また外庭󠄄そとにはなる北向きたむきの門もんの長ながさと寛はばをはかれり 21 守房󠄃つめどころその此旁こなたに三箇みつ彼旁かなたに三箇みつあり柱󠄃はしらおよび差出さしいでたる處ところもあり是これは前󠄃さきの門もんの寸尺すんしやくのごとく長ながさ五十キユビト濶はば二十五キユビトなり 22 その窓まどと差出さしいでたる處ところと棕櫚しゆろは東向ひがしむきの門もんにある者ものの寸尺すんしやくと同おなじ七段だんの階級きだはしを經へて上のぼるに差出さしいでたる處ところその前󠄃まへにあり 23 內庭󠄄うちにはの門もんは北きたと東ひがしの門もんに向むかふ彼かれ門もんより門もんまでを量はかるに百ひやくキユビトあり
 1460㌻ 

24 彼かれまた我われを南みなみに携つれゆくに南向みなみむきの門もんありその柱󠄃はしらと差出さしいでたる處ところをはかるに前󠄃まへの寸尺すんしやくの如ごとし 25 是これとその差出さしいでたる處ところの周󠄃圍󠄃まはりに窓まどあり彼かの窓まどのごとしその門もんは長ながさ五十キユビト濶はば二十五キユビトなり 26 七段だんの階級きだはしをへて登のぼるべし差出さしいでたる處ところその前󠄃まへにありその柱󠄃はしらの上うへには此旁こなたに一箇ひとつ彼旁かなたに一箇ひとつの棕櫚しゆろあり 27 內庭󠄄うちにはに南向みなみむきの門もんあり門もんより門もんまで南みなみの方かたをはかるに百ひやくキユビトあり

28 彼かれ我われを携たづさへて南みなみの門もんより內庭󠄄うちにはに至いたる彼かれ南みなみの門もんをはかるにその寸尺すんしやく前󠄃まへのごとし 29 その守房󠄃つめどころと柱󠄃はしらと差出さしいでたる處ところは前󠄃まへの寸尺すんしやくのごとしその門もんと差出さしいでたる處ところの周󠄃圍󠄃まはりとに窓まどあり門もんの長ながさ五十キユビト濶はば二十五キユビトなり 30 差出さしいでたる處ところ周󠄃圍󠄃まはりにありその長ながさ二十五キユビト濶はば五キユビト 31 其その差出さしいでたる處ところは外庭󠄄そとにはに出いづその柱󠄃はしらの上うへに棕櫚しゆろあり八段だんの階級きだはしをへて升のぼるべし〘1119㌻〙

32 彼かれまた內庭󠄄うちにはの東ひがしの方かたに我われをたづさへゆきて門もんをはかるに前󠄃まへの寸尺すんしやくの如ごとし 33 その守房󠄃つめどころと柱󠄃はしらおよび差出さしいでたる處ところは寸尺すんしやく前󠄃まへのごとしその門もんと差出さしいでたる處ところの周󠄃圍󠄃まはりとに窓まどあり門もんの長ながさ五十キユビト濶はば二十五キユビト 34 その差出さしいでたる處ところは外庭󠄄そとにはにいづ柱󠄃はしらの上うへには此旁こなた彼旁かなたに棕櫚しゆろあり八段だんの階級きだはしをへて升のぼるべし

35 彼かれわれを北きたの門もんにたづさへゆきてこれを量はかるに寸尺すんしやくおなじ 36 その守房󠄃つめどころと柱󠄃はしらと差出さしいでたる處ところありその周󠄃園まはりに窓まどあり門もんの長ながさ五十キユビト濶はば二十五キユビト 37 その柱󠄃はしらは外庭󠄄そとにはに出いづ柱󠄃はしらの上うへに此旁こなた彼旁かなたに棕櫚しゆろあり八段だんの階きだはしをへて升のぼるべし

38 門もんの柱󠄃はしらの傍かたはらに戶とのある室しつあり其處そこは燔祭はんさいの牲ものを洗あらふところなり 39 門もんの廊らうに此旁こなたに二ふたつの臺だい彼旁むかうに二ふたつの臺だいあり其その上うへに燔祭はんさい 罪祭ざいさい 愆祭けんさいの牲畜ものを屠󠄃ほふるべし 40 北きたの門もんの入口いりくちに升のぼるに外面そとに於おいて門もんの廊らうの傍かたはらに二ふたつの臺だいあり亦また他ほかの旁かたはらにも二ふたつの臺だいあり
 1461㌻ 
41 門もんの側かたはらに此旁こなたに四よつの臺だい彼旁かなたに四よつの臺だいありて八やつなり其その上うへに屠󠄃ほふることを爲なす 42 升口のぼりくちに琢石きりいしの四よつの臺だいあり長ながさ一キユビト半󠄃はん廣ひろさ一キユビト半󠄃はん高たかさ一キユビトなり燔祭はんさいおよび犧牲いけにへを宰ほふるところの器具󠄄うつはをその上うへに置おく 43 內うちの周󠄃圍󠄃まはりに一ひと手寛てはばの曲釘をりくぎうちてあり犧牲いけにへの肉󠄁にくは臺だいの上うへにおかる

44 內うちの門もんの外そとにおいて內庭󠄄うちにはに謳歌人うたうたふひとの室しつあり一ひとつは北きたの門もんの側かたはらにありて南みなみにむかひ一ひとつは南みなみの門もんの側かたはらにありて北きたにむかふ 45 彼かれわれに言いふ此この南みなみにむかへる室しつは殿いへをまもる祭司さいしのための者もの 46 北きたにむかへる室しつは壇だんをまもる祭司さいしのための者ものなり彼等かれらはレビの子孫しそんの中うちなるザドクの後裔すゑにしてヱホバに近󠄃ちかよりて之これに事つかふるなり 47 而しかして彼かれ庭󠄄にはをはかるに長ながさ百ひやくキユビト寛はば百ひやくキユビトにして四角かくなり殿いへの前󠄃まへに壇だんあり

48 彼かれ殿いへの廊らうに我われをひきゆきて廊らうの柱󠄃はしらを量はかるに此旁こなたも五キユビト彼方かなたも五キユビトあり門もんの廣ひろさは此旁こなた三キユビト彼旁かなた三キユビトなり 49 廊らうの長ながさは二十キユビト寛ひろさは十一キユビト階級きだはしによりて升のぼるべし柱󠄃はしらにそふて柱󠄃はしらあり此旁こなたに一箇ひとつ彼旁かなたに一箇ひとつ

第41章

1 彼かれ殿いへに我われをひきゆきて柱󠄃はしらを量はかるに此旁こなたの寛はば六キユビト彼旁かなたの寛はば六キユビト幕屋まくやの寛はばなり 2 戶との寛はばは十キユビト戶との側柱󠄃わきばしらは此旁こなたも五キユビト彼旁かなたも五キユビト彼かれ量はかるに其その長ながさ四十キユビト廣ひろさ二十キユビトあり 3 內うちにいりて戶との柱󠄃はしらを量はかるに二キユビトあり戶とは六キユビト戶との濶はばは七キユビト 4 彼かれ量はかるに其その長ながさ二十キユビト廣ひろさ二十キユビトにして殿いへに向むかふ彼かれ我われに言いひけるは是これ至聖󠄃所󠄃いときよきところなり〘1120㌻〙

5 彼かれ室いへの壁かべを量はかるに六キユビトあり室いへの周󠄃圍󠄃まはりの連󠄃接屋つけやの寛ひろさは四キユビトなり 6 連󠄃接屋つけやは三階がいにして各おの〳〵三十の間まあり室いへの壁かべ周󠄃圍󠄃まはりの連󠄃接屋つけやの側そばにありて連󠄃接屋つけやは之これに連󠄃つらなりて堅かたく立たつ然しかれども室いへの壁かべに挿入さしいりて堅かたく立たてるにあらず
 1462㌻ 
7 連󠄃接屋つけやは上うへにいたるに隨したがひて廣ひろくなり行ゆく即すなはち家いへの圍󠄃牆かこひ家いへの四周󠄃まはりに高たかくのぼれば家いへは上うへ廣ひろくして下したのより上うへのにのぼる樣さまは中なかの割󠄅合わりあひにしたがふなり 8 我われ室いへに高たかき處ところあるを見みる連󠄃接屋つけやの基もとゐは一ひと竿さをに足たりてその連󠄃接つける處ところまで六キユビトなり 9 連󠄃接屋つけやにある外そとの壁かべの厚あつさは五キユビト室いへの連󠄃接屋つけやの傍かたはらの𨻶あきもまた然しかり 10 室しつの間あひだにあたりて家いへの四周󠄃まはりに廣ひろさ二十キユビトの處ところあり 11 連󠄃接屋つけやの戶とは皆みなかの𨻶あきにむかふ一ひとつの戶とは北きたにむかひ一ひとつの戶とは南みなみにむかふ其その𨻶あきたる處ところは四周󠄃まはりにありて廣ひろさ五キユビトなり

12 西にしの方かたにあたる離處はなれどころの前󠄃まへの建󠄄物たてものは廣ひろさ七十キユビトその建󠄄物たてものの周󠄃圍󠄃まはりの壁かべは厚あつさ五キユビト長ながさ九十キユビト 13 彼かれ殿いへをはかるにその長ながさ百ひやくキユビトあり離處はなれどころとその建󠄄物たてものとその壁かべは長ながさ百ひやくキユビト 14 殿いへの面おもておよび離處はなれどころの東面ひがしおもては廣ひろさ百ひやくキユビトなり

15 彼かれ後うしろなる離處はなれどころの前󠄃まへの建󠄄物たてものの長ながさを量はかれり其その此旁こなた彼旁かなたの廊下ほそどのは百ひやくキユビトありまた內殿うちのみやと庭󠄄にはの廊らうを量はかり 16 彼かの三みつにある處ところの閾しきみと閉窓とぢまどと周󠄃圍󠄃まはりの廊下ほそどのを量はかれり閾しきみの對面むかひに當あたりて周󠄃圍󠄃まはりに嵌板はめいたあり窓まどまで地ちを量はかりしが窓まどは皆みな蔽おほふてあり 17 戶との上うへなる處ところ內室うちのいへと外そとの處ところおよび內外うちそとの周󠄃圍󠄃まはりの諸すべての壁かべまで量はかることをなせり 18 ケルビムと棕櫚しゆろと造󠄃つくりてあり二ふたつのケルビムの間あひだ每ごとに一本ひともとの棕櫚しゆろありケルブには二ふたつの面かほあり 19 此旁こなたには人ひとの面かほありて棕櫚しゆろにむかひ彼旁かなたには獅子しゝの面かほありて棕櫚しゆろにむかふ家いへの周󠄃圍󠄃まはりに凡すべて是かくのごとく造󠄃つくりてあり 20 地ちより戶との上うへまでケルビムと棕櫚しゆろの設まうけあり殿みやの壁かべも然しかり

21 殿みやには四角しかくの戶柱󠄃とばしらあり聖󠄃所󠄃きよきところの前󠄃まへにも同形おなじかたちの者ものあり 22 壇だんは木きにして高たかさ三キユビト長ながさ二キユビトなり是これに隅木すみきありその臺だいと其その周󠄃圍󠄃まはりも木きなり彼かれわれに言いひけるは是これはヱホバの前󠄃まへの壇だんなり 23 殿みやと聖󠄃所󠄃きよきところとには二ふたつの戶とあり
 1463㌻ 
24 その戶とに二ふたつの扉󠄆とびらあり是これ二ふたつの開扉󠄆ひらきどなり此この戶とに二箇ふたつ彼かの戶とに二箇ふたつの扉󠄆とびらあり 25 殿みやの戶とにケルビムと棕櫚しゆろつくりてあり壁かべにおけるがごとし外そとの廊らうの前󠄃まへに木きの段だんあり 26 廊らうの橫壁よこかべと家いへの連󠄃接屋つけやと段だんには此旁こなた彼旁かなたに閉窓とぢまどと棕櫚しゆろあり〘1121㌻〙

第42章

1 彼かれわれを携たづさへ出いだして北きたにおもむく路みちよりして外庭󠄄そとにはにいたり我われを室しつに導󠄃みちびく是これは北きたの方かたにありて離處はなれどころに對むかひ建󠄄物たてものに對むかひをる 2 その百ひやくキユビトの長ながさある所󠄃ところの前󠄃まへに至いたるに戶とは北きたの方かたにあり寛ひろさは五十キユビト 3 內庭󠄄うちにはの二十キユビトなる處ところに對むかひ外庭󠄄そとにはの鋪石しきいしに對むかふ廊下ほそどのの上うへに廊下ほそどのありて三みつなり 4 室しつの前󠄃まへに寛はば十キユビトの路みちあり又󠄂また內庭󠄄うちにはにいたるところの百ひやくキユビトの路みちあり室しつの戶とは北きたにむかふ 5 その建󠄄物たてものの上うへの室しつは下したのと中なかのとに比くらぶれば狹せまし是こは廊下ほそどのの爲ために其その場ばを削󠄃けづらるればなり 6 是等これらは三階がいにして庭󠄄にはの柱󠄃はしらの如ごとくは柱󠄃はしらあらず是こゝをもて上うへのは下したのと中なかのよりもその場ば狹せまし 7 室しつの前󠄃まへにあたりて外そとに垣かきあり室しつにそひて外庭󠄄そとにはにいたる其その長ながさ五十キユビト 8 外庭󠄄そとにはの室しつの長ながさは五十キユビトにして殿みやに對むかふ所󠄃ところは百ひやくキユビトあり 9 その下したの方かたより是等これらの室しついづ外庭󠄄そとにはよりこれに往󠄃ゆくときは其その入口いりくち東ひがしにあり

10 南みなみの庭󠄄には垣かきの廣ひろき方かたにあたり離處はなれどころとその建󠄄物たてものにむかひて室しつあり 11 北きたの方かたなる室しつのごとく其その前󠄃まへに路みちありその長ながさ寛ひろさおよびその出口でぐちその建󠄄築つくりみな同おなじ 12 その入口いりくちのごとく南みなみの方かたなる室しつの入口いりくちも然しかり路みちの頭かみに入口いりくちあり是これは垣かきに連󠄃つらなるところの路みちにて東ひがしより來きたる路みちなり

13 彼かれわれに言いひけるは離處はなれどころの前󠄃まへなる北きたの室しつと南みなみの室しつは聖󠄃きよき室しつにしてヱホバに近󠄃ちかづくところの祭司さいしの至聖󠄃いときよき物ものを食󠄃くらふべき所󠄃ところなり其處そこにかれら最いと聖󠄃きよき物もの 素祭そさい 罪祭ざいさい 愆祭けんさいの物ものを置おくべし其その處ところは聖󠄃きよければなり 14 祭司さいしは入いりたるときは聖󠄃所󠄃きよきところより外庭󠄄そとにはに出いづべからず彼等かれら職掌つとめを行おこなふところの衣服󠄃ころもを其處そこに置おくべし是これ聖󠄃きよければなり而しかして他ほかの衣ころもを着つけて民たみに屬ぞくするの處ところに近󠄃ちかづくべし
 1464㌻ 

15 彼かれ內室うちのいへを量はかることを終󠄃をへて東向ひがしむきの門もんの路みちより我われを携たづさへ出いだして四方しはうを量はかれり 16 彼かれ間竿はかりざををもて東面ひがしおもてを量はかるにその周󠄃圍󠄃まはり 間竿はかりざを五百ひやく竿さをあり 17 又󠄂また北面きたおもてをはかるにその周󠄃圍󠄃まはり 間竿はかりざを五百ひやく竿さをあり 18 また南面みなみおもてをはかるに間竿はかりざを五百ひやく竿さをあり 19 また西面にしおもてにまはりて量はかるに間竿はかりざを五百ひやく竿さをあり 20 斯かく四方しはうを量はかれり周󠄃圍󠄃まはりに牆かきありその長ながさ 五百ひやく竿さを 寛はば 五百ひやく竿さを 聖󠄃所󠄃きよきところと俗所󠄃よのつねのところとを區別わかつなり

第43章

1 彼かれわれを携たづさへて門もんにいたる其その門もんは東ひがしに向むかふ 2 時ときにイスラエルの神かみの榮光えいくわう東ひがしよりきたりしがその聲おと大水おほみづの音󠄃おとのごとくにして地ちその榮光えいくわうに照てらさる 3 其その狀かたちを見みるに我わがこの邑まちを滅ほろぼしに來きたりし時ときに見みたるところの狀かたちの如ごとくに見みゆ又󠄂またケバル河がはの邊󠄎ほとりにて我わが見みしところの形かたちのごとき形かたちの者ものあり我われすなはち俯伏ひれふす〘1122㌻〙 4 ヱホバの榮光えいくわう東向ひがしむきの門もんよりきたりて室いへに入いる 5 靈みたまわれを引ひきあげて內庭󠄄うちにはにたづさへいるにヱホバの榮光えいくわう室いへに充みちをる

6 我われ聽きくに室いへより我われに語ものいふ者ものあり又󠄂また人ひとありてわが傍かたはらに立たつ 7 彼かれわれに言いひたまひけるは人ひとの子こよ吾わが位くらゐのある所󠄃ところ我わが脚あしの跖うらのふむ所󠄃ところ此こゝにて我われ長久とこしなへにイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに居をらんイスラエルの家いへとその王等わうたち再ふたゝびその姦淫かんいんとその王等わうたちの屍骸しかばねおよびその崇邱たかきところをもてわが聖󠄃きよき名なを汚けがすことなかるべし 8 彼かれらその閾しきみをわが閾しきみの側かたはらに設まうけ其その門柱󠄃かどばしらをわが門柱󠄃かどばしらの傍かたはらに設まうけたれば我われと其等それらとの間あひだには只たゞ壁かべ一重ひとへありしのみ而しかして彼かれら憎にくむべき事等ことどもをおこなひて吾わが聖󠄃名きよきなを汚けがしたるが故ゆゑに我われ怒いかりてかれらを滅ほろぼしたり 9 彼かれら今いまはその姦淫かんいんとその王等わうたちの屍骸しかばねをわが前󠄃まへより除のぞき去さらん我われまた彼かれらの中うちに長久とこしなへに居をるべし
 1465㌻ 

10 人ひとの子こよ汝なんぢこの室いへをイスラエルの家いへに示しめせ彼かれらその惡あくを愧はぢまたこの式樣ひながたを量はからん 11 彼かれらその爲なしたる諸もろ〳〵の事ことを愧はぢなば彼かれらに此この室いへの製法つくりかたとその式樣ひながたその出口でぐち入口いりくちその一切すべての製法つくりその一切すべての則のりその一切すべての製法つくりその一切すべての法おきてをしらしめよ是これをかれらの目めの前󠄃まへに書かきて彼かれらにその諸すべての製法つくりとその一切すべての則のりを守まもりてこれを爲なさしむべし 12 室いへの法おきては是これなり山やまの頂いたゞきの上うへなるその地ちは四方しはうみな最いと聖󠄃きよし是これ室いへの法おきてなり

13 壇だんの寸尺すんしやくはキユビトをもて言いへば左さのごとしそのキユビトは一キユビトと手寛てはばあり壇だんの底そこは一キユビト寛はば一キユビトその周󠄃圍󠄃まはりの邊󠄎ふちは半󠄃はんキユビト是これ壇だんの臺だいなり 14 土つちに坐すわれる底座そこより下したの層かさねまで二キユビト寛はば一キユビト又󠄂また小ちひさき層かさねより大おほいなる層かさねまで四キユビト寛はば一キユビトなり 15 正壇しやうだんは四キユビト壇だんの上うへの面おもてに四よつの角つのあり 16 壇だんの上うへの面おもては長ながさ十二キユビト寛はば十二キユビトにしてその四面しめん角かくなり 17 その層かさねは四方しはうとも長ながさ十四キユビト寛はば十四キユビトその四周󠄃まはりの緣ふちは半󠄃はんキユビトその底そこは四方しはう一キユビトその階きだはしは東ひがしに向むかふ

18 彼かれわれに言いひけるは人ひとの子こよ主しゆヱホバかく言いひたまふ壇だんを建󠄄たて其その上うへに燔祭はんさいを献さゝげ血ちを灑そゝぐ日ひには是これをその則のりとすべし 19 主しゆヱホバかく言いふ汝なんぢレビの支󠄂派󠄄わかれザドクの裔すゑにして我われにちかづき事つかふるところの祭司さいし等らに犢こなる牡牛をうしを罪祭ざいさいとして與あたふべし 20 又󠄂またその血ちを取とりてこれをその四よつの角つのと層かさねの四隅よすみと四周󠄃まはりの邊󠄎ふちに抹ぬり斯かくして之これを淸きよめ潔󠄄いさぎようすべし 21 汝なんぢ罪祭ざいさいの牛うしを取とりてこれを聖󠄃所󠄃きよきところの外そとにて殿いへの中うちの定さだまれる處ところに焚やくべし 22 第二日ふつかめに汝なんぢ全󠄃まつたき牡山羊をやぎを罪祭ざいさいに献さゝぐべし即すなはちかれら牡牛をうしをもて淸きよめしごとく之これをもて壇だんを淸きよむべし〘1123㌻〙 23 汝なんぢ潔󠄄禮きよめごとを終󠄃をへたる時ときは犢こなる牡牛をうしの全󠄃まつたき者ものおよび群むれの全󠄃まつたき牡羊をひつじを献さゝぐべし 24 汝なんぢこれをヱホバの前󠄃まへに持もちきたるべし祭司さいし等らこれに鹽しほを撒ふりかけ燔祭はんさいとしてヱホバに献さゝぐべし
 1466㌻ 
25 七日なぬかの間あひだ汝なんぢ日々ひびに牡山羊をやぎを罪祭ざいさいに供そなふべしまた彼かれら犢こなる牡牛をうしと群むれの牡羊をひつじとの全󠄃まつたき者ものを供そなふべし 26 七日なぬかの間あひだかれら壇だんを潔󠄄いさぎようしこれを淸きよめその手てを滿みたすべし 27 是等これらの日ひ滿みちて八日やうかにいたりて後のちは祭司さいし等ら汝なんぢらの燔祭はんさいと酬恩祭しうおんさいをその壇だんの上うへに奉そなへん我われ悅よろこびて汝なんぢらを受納󠄃うけいるべし主しゆヱホバこれを言いひたまふ

第44章

1 斯かくて彼かれ我われを引ひきて聖󠄃所󠄃きよきところの東向ひがしむきなる外そとの門もんの路みちにかへるに門もんは閉とぢてあり 2 ヱホバすなはち我われに言いひたまひけるは此この門もんは閉とぢおくべし開ひらくべからず此こゝより誰たれも入いるべからずイスラエルの神かみヱホバ此こゝより入いりたれば是これは閉とぢおくべきなり 3 その君きみは君きみたるが故ゆゑにこの內うちに坐ざしてヱホバの前󠄃まへに食󠄃しよくをなさん彼かれは門もんの廊らうの路みちより入いりまたその路みちより出いでん

4 彼かれまた我われをひきて北きたの門もんの路みちより家いへの前󠄃まへに至いたりしが視みるにヱホバの榮光えいくわうヱホバの家いへに滿みちゐたれば我われ俯伏ひれふしけるに 5 ヱホバわれに言いひたまふ人ひとの子こよヱホバの家いへの諸すべての則のりとその諸すべての法おきてにつきて我わが汝なんぢに吿つぐるところの諸すべての事ことに心こゝろを用もちひ目めを注そゝぎ耳みゝを傾かたむけ又󠄂また殿みやの入口いりくちと聖󠄃所󠄃きよきところの諸すべての出口でぐちに心こゝろを用もちひよ 6 而しかして悖もとれる者ものなるイスラエルの家いへに言いふべし主しゆヱホバ斯かくいふイスラエルの家いへよ汝なんぢらその行おこなひし諸もろ〳〵の憎にくむべき事こと等どもをもて足たれりとせよ 7 即すなはち汝なんぢ等らは心こゝろにも割󠄅禮かつれいをうけず肉󠄁にくにも割󠄅禮かつれいをうけざる外國人ことくにびとをひききたりて吾わが聖󠄃所󠄃きよきところにあらしめてわが家いへを汚けがし又󠄂またわが食󠄃しよくなる脂あぶらと血ちを獻さゝぐることを爲なせり斯かく汝なんぢらの諸もろ〳〵の憎にくむべき事ことの上うへに彼等かれらまた吾わが契󠄅約けいやくを破やぶれり 8 汝なんぢら我わが聖󠄃物きよきものを守まもる職守つとめを怠おこたり彼かれらをして我わが聖󠄃所󠄃きよきところにおいて汝なんぢらにかはりて我われの職守つとめを守まもらしめたり

9 主しゆヱホバかく言いひたまふイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに居をるところの諸もろ〳〵の異邦󠄆人ことくにびとの中うち凡すべて心こゝろに割󠄅禮かつれいをうけず肉󠄁にくに割󠄅禮かつれいをうけざる異邦󠄆人ことくにびとはわが聖󠄃所󠄃きよきところに入いるべからず
 1467㌻ 
10 亦またレビ人びとも迷󠄃まよへるイスラエルがその憎にくむべき偶像󠄃ぐうざうをしたひて我われを棄すてて迷󠄃まよひし時ときに我われを棄すてゆきたる者ものはその罪つみを蒙かうむるべし 11 即すなはち彼かれらは吾わが聖󠄃所󠄃きよきところにありて下僕しもべとなり家いへの門もんを守まもる者ものとなり家いへにて下僕しもべの業わざをなさん又󠄂また彼かれら民たみのために燔祭はんさいおよび犧牲いけにへの牲畜ものを殺ころし民たみのまへに立たちてこれに事つかへん〘1124㌻〙 12 彼等かれらその偶像󠄃ぐうざうの前󠄃まへにて民たみに事つかヘイスラエルの家いへを礙つまづかせて罪つみにおちいらしめたるが故ゆゑに主しゆヱホバ言いふ我われ手てをあげて彼かれらを罰ばつし彼かれらをしてその罪つみを蒙かうむらしめたり 13 彼かれらは我われに近󠄃ちかづきて祭司さいしの職つとめをなすべからず至聖󠄃所󠄃いときよきところにきたりわが諸もろ〳〵の聖󠄃きよき物ものに近󠄃ちかよるべからずその恥はぢとその行おこなひし諸もろ〳〵の憎にくむべき事こと等どもの報むくいを蒙かうむるべし 14 我われかれらをして宮守いへもりの職務つとめをおこなはしめ宮みやの諸もろ〳〵の業わざおよび其その中うちに行おこなふべき諸もろ〳〵の事ことを爲なさしむべし

15 然されどザドクの裔すゑなるレビの祭司さいし等らすなはちイスラエルの子孫ひと〴〵が我われを棄すてて迷󠄃謬󠄃まよひし時ときにわが聖󠄃所󠄃きよきところの職守つとめを守まもりたる者もの等どもは我われに近󠄃ちかづきて事つかへ我わがまへに立たち脂あぶらと血ちをわれに獻さゝげん主しゆヱホバこれを言いふなり 16 即すなはち彼等かれらわが聖󠄃所󠄃きよきところにいり吾わが臺だいにちかづきて我われに事つかへわが職守つとめを守まもるべし 17 彼等かれら內庭󠄄うちにはの門もんにいる時ときは麻󠄃あさの衣ころもを衣きるべし內庭󠄄うちにはの門もんおよび家いへにおいて職つとめをなす時ときは毛服󠄃けごろもを身みにつくべからず 18 首かうべには麻󠄃あさの冠かんむりをいただき腰󠄃こしには麻󠄃あさの袴はかまを穿󠄂うがつべし汗あせのいづるごとくに身みをよそほふべからず 19 彼かれら外庭󠄄そとにはにいづる時ときすなはち外庭󠄄そとにはにいでて民たみに就つく時ときはその職つとめをなせるところの衣服󠄃ころもを脱ぬぎてこれを聖󠄃きよき室しつに置おき他ほかの衣服󠄃ころもをつくべし是これその服󠄃ころもをもて民たみを聖󠄃きよくすること無なからんためなり 20 彼かれら頭あたまを剃そるべからず又󠄂また髮かみを長ながく長のばすべからずその頭髮かみのけを剪かるべし 21 祭司さいしたる者ものは內庭󠄄うちにはに入いるときに酒さけをのむべからず 22 又󠄂また寡婦󠄃やもめおよび去さられたる婦󠄃をんなを妻つまにめとるべからず唯たゞイスラエルの家いへの出しゆつなる處女をとめを娶めとるべし又󠄂または祭司さいしの妻つまの寡やもめとなりし者ものを娶めとるべし
 1468㌻ 
23 彼かれらわが民たみを敎をしへ聖󠄃きよき物ものと俗つねの物ものの區別わかちおよび汚けがれたる物ものと潔󠄄いさぎよき物ものの區別わかちを之これに知しらしむべし 24 爭論あらそひある時ときは彼かれら起󠄃たちちて判󠄄决さばき吾わが定例さだめにしたがひて斷决さばきをなさん我わが諸もろ〳〵の節󠄄期いはひにおいて彼かれらわが法おきてと憲のりを守まもるべく又󠄂またわが安息日あんそくにちを聖󠄃きよくすべし 25 死人しにんの許もとにいたりて身みを汚けがすべからず只たゞ父󠄃ちゝのため母はゝのため息子むすこのため息女むすめのため兄弟きやうだいのため夫をつとなき姉妹しまいのためには身みを汚けがすも宜よし 26 斯かゝる人ひとにはその潔󠄄齋きよめの後のちなほ七日なぬかを數󠄄かぞへ加くはふべし 27 彼かれ聖󠄃所󠄃きよきところにいたり內庭󠄄うちにはにいり聖󠄃所󠄃きよきところにて職つとめを執行とりおこなふ日ひには罪祭ざいさいを獻さゝぐべし主しゆヱホバこれを言いふ

28 彼かれらの產業さんげふは是これなり即すなはち我われこれが產業さんげふたり汝なんぢらイスラエルの中うちにて彼かれらに所󠄃有󠄃もちものを與あたふべからず我われすなはちこれが所󠄃有󠄃もちものたるなり 29 祭物さいもつおよび罪祭ざいさい愆祭けんさいの物もの是等これらを彼等かれら食󠄃くらふべし凡すべてイスラエルの中うちの奉納󠄃物をさめものは彼かれらに歸きす 30 諸すべての物ものの初實はつなりの初はつおよび凡すべて汝なんぢらが献さゝぐる諸もろ〳〵の献物ささげものみな祭司さいしに歸きすべし汝等なんぢらその諸すべての麥粉󠄃むぎこの初はつを祭司さいしに與あたふべし是これ汝なんぢの家いへに幸福さいはひあらしめんためなり〘1125㌻〙 31 鳥とりにもあれ獸けものにもあれ凡すべて自みづから死しにたる者もの又󠄂または裂さきころされし者ものをば祭司さいしたる者もの食󠄃くらふべからず

第45章

1 汝なんぢら籤くじをひき地ちをわかちて產業さんげふとなす時ときは地ちの一分󠄃いちぶんを取とり聖󠄃きよき者ものとなしてヱホバに献さゝぐべし其その長ながさは二萬まん五千せん寛はばは一萬まんなるべし是これは其その四方しはう周󠄃圍󠄃まはり凡すべて聖󠄃きよし 2 此この中うち聖󠄃所󠄃きよきところに屬ぞくする者ものは長ながさ五百ひやく寛はば五百ひやくにして周󠄃圍󠄃まはり四角しかくなり又󠄂また五十キユビトの𨻶地あきちその周󠄃圍󠄃まはりにあり 3 汝なんぢこの量はかりたる處ところより長ながさ二萬まん五千せん寛はば一萬まんの場ばを度はかり取とるべし此このうちに聖󠄃所󠄃きよきところ至聖󠄃所󠄃いときよきところを設まうくべし 4 是これは地ちの聖󠄃場きよきばなりヱホバに近󠄃ちかづき事つかふる聖󠄃所󠄃きよきところの役者つかへびとなる祭司さいし等らに屬ぞくすべし是これかれらの家いへを建󠄄たてまた聖󠄃所󠄃きよきところを設まうくる聖󠄃地せいちなり
 1469㌻ 
5 又󠄂また長ながさ二萬まん五千せん寛はば一萬まんの處ところ家いへに事つかふるレビ人びとに屬ぞくし其その所󠄃有󠄃もちものに二十の室しつあるべし 6 その献さゝげたる聖󠄃地せいちに並ならびて汝なんぢら寛はば五千せん長ながさ二萬まん五千せんの處ところを分󠄃わかち邑まちの所󠄃有󠄃もちものとなすべし是これはイスラエルの全󠄃家ぜんかに屬ぞくす 7 又󠄂また君きみたる者ものの分󠄃ぶんはかの献さゝげたる聖󠄃地せいちと邑まちの所󠄃有󠄃もちものの此處こなた彼處かなたにあり献さゝげたる聖󠄃地せいちに沿󠄄そひ邑まちの所󠄃有󠄃もちものに沿󠄄そひ西にしは西にしにわたり東ひがしは東ひがしに渉わたるべし西にしの極はてより東ひがしの極はてまで其その長ながさは支󠄂派󠄄わかれの分󠄃ぶんの一ひとつと等ひとし 8 イスラエルの中うちに彼かれが有󠄃もつところの者ものは地ちにあり吾わが君きみ等たちは重かさねてわが民たみを虐󠄃しへたぐることなくイスラエルの家いへにその支󠄂派󠄄わかれにしたがひて地ちを與あたへおかん

9 主しゆヱホバかく言いひたまふイスラエルの君等きみたちよ汝なんぢら足たることを知しれ虐󠄃しへたぐることと掠かすむる事ことを止やめ公󠄃道󠄃おほやけと公󠄃義ただしきを行おこなへ我わが民たみを逐󠄃放おひはなすことを止やめよ主しゆヱホバこれを言いふ 10 汝なんぢら公󠄃平󠄃ただしき權衡はかり公󠄃平󠄃ただしきエパ公󠄃平󠄃ただしきバテを用もちふべし 11 エパとバテとはその量りやうを同おなじうすべし即すなはちバテもホメルの十分󠄃ぶ一を容いれエパもホメルの十分󠄃ぶ一を容いるべしホメルに準じゆんじてその度量どりやうを定さだむべし 12 シケルは二十ゲラに當あたる二十シケル二十五シケル十五シケルを汝等なんぢらマネとなすべし

13 汝なんぢらが献さゝぐべき献物ささげものは左さのごとし一ホメルの小麥こむぎの中うちよりエパの六分󠄃ぶ一を献さゝげ一ホメルの大麥おほむぎの中うちよりエパの六分󠄃ぶ一を献さゝぐべし 14 油あぶらの例のり油あぶらのバテは是かくのごとし一コルの中うちよりバテの十分󠄃ぶ一を献さゝぐべしコルは十バテを容いるる者ものにて即すなはちホメルなり十バテ一ホメルとなればなり 15 又󠄂またイスラエルの腴󠄂ゆたかなる地ちより群むれ二百ひやくごとに一箇ひとつの羊ひつじを出いだして素祭そさいおよび燔祭はんさい 酬恩祭しうおんさいの物ものに供そなへ民たみの罪つみを贖あがなふことに用もちひしむべし主しゆヱホバこれを言いふ 16 國くにの民たみみなこの獻物ささげものをイスラエルの君きみにもちきたるべし〘1126㌻〙 17 又󠄂また君きみたる者ものは祭日さいじつ朔日ついたち安息日あんそくにちおよびイスラエルの家いへの諸もろ〳〵の節󠄄期いはひに燔祭はんさい 素祭そさい 灌祭くわんさいを奉さゝぐべし即すなはち彼かれイスラエルの家いへの贖罪あがなひをなすために罪祭ざいさい 素祭そさい 燔祭はんさい 酬恩祭しうおんさいを執行とりおこなふべし
 1470㌻ 

18 主しゆヱホバかく言いひたまふ正月󠄃しやうぐわつの元日ぐわんじつに汝なんぢ犢こなる全󠄃まつたき牡牛をうしを取とり聖󠄃所󠄃きよきところを淸きよむべし 19 又󠄂また祭司さいしは罪祭ざいさいの牲ものの血ちを取とりて殿いへの門柱󠄃かどばしらにぬり壇だんの層かさねの四隅よすみと內庭󠄄うちにはの門もんの柱󠄃はしらに塗ぬるべし 20 月󠄃つきの七日なぬかに汝等なんぢらまた迷󠄃まよふ人ひとおよび拙つたなき者もののために斯かくなして殿いへのために贖あがなひをなすべし

21 正月󠄃しやうがつの十四日かに汝なんぢら逾越節󠄄すぎこしを守まもり七日なぬかの間あひだ祝いはひをなし無酵たねいれぬパンを食󠄃くらふべし 22 その日ひに君きみは己おのれのため又󠄂また國くにの諸すべての民たみのために牡牛をうしを備そなへて罪祭ざいさいとなし 23 七日なぬかの節󠄄筵いはひの間あひだ七箇ななつの牡牛をうしと七箇ななつの牡羊をひつじの全󠄃まつたき者ものを日々ひびに七日なぬかの間あひだ備そなへてヱホバに燔祭はんさいとなし又󠄂また牡山羊をやぎを日々ひびに備そなへて罪祭ざいさいとなすべし 24 彼かれまた素祭そさいとして一エパを牡牛をうしのために一エパを牡山羊をやぎのために備そなへ油あぶら一ヒンをエパに加くはふべし 25 七月󠄃ぐわつの十五日にちの節󠄄筵いはひに彼かれまた罪祭ざいさい 燔祭はんさい 素祭そさいおよび油あぶらを是かくのごとく七日なぬかの間あひだ備そなふべし

第46章

1 主しゆヱホバかく言いひたまふ內庭󠄄うちにはの東向ひがしむきの門もんは事務わざをなすところの六日むいかの間あひだは閉とぢ置おき安息日あんそくにちにこれを開ひらき又󠄂また月󠄃朔ついたちにこれを開ひらくべし 2 君きみたる者ものは外そとより門もんの廊らうの路みちをとほりて入いり門もんの柱󠄃はしらの傍かたはらに立たつべし祭司さいし等らその時ときかれの爲ために燔祭はんさいと酬恩祭しうおんさいを備そなふべし彼かれは門もんの閾しきみにおいて禮拜をがみをなして出いづべし但たゞし門もんは暮くれまで閉とづべからず 3 國くにの民たみは安息日あんそくにちと月󠄃朔ついたちとにその門もんの入口いりくちにおいてヱホバの前󠄃まへに禮拜をがみをなすべし 4 君きみが安息日あんそくにちにヱホバに獻さゝぐる燔祭はんさいには六むつの全󠄃まつたき羔羊こひつじと一ひとつの全󠄃まつたき牡羊をひつじを用もちふべし 5 又󠄂また素祭そさいは牡羊をひつじのために一エパを用もちふべし羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいはその手ての出いだしうる程󠄃ほどを以もてし一エパに油あぶら一ヒンを加くはふべし

6 月󠄃朔ついたちには犢こなる一頭ひとつの全󠄃まつたき牡牛をうしおよび六むつの羔羊こひつじと一ひとつの牡羊をひつじの全󠄃まつたき者ものを用もちふべし 7 素祭そさいは牛うしのために一エパ牡羊をひつじのために一エパ羔羊こひつじのために其その手てのおよぶ程󠄃ほどを備そなへ一エパに油あぶら一ヒンを加くはふべし 8 君きみは來きたる時ときに門もんの廊らうの路みちより入いりまたその路みちより出いづべし
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9 國くにの民たみ祭日さいじつにヱホバの前󠄃まへに來きたる時ときは北きたの門もんよりいりて禮拜をがみをなせる者ものは南みなみの門もんより出いで南みなみの門もんより入いる者ものは北きたの門もんより出いづべし其その入いりりたる門もんより歸かへるべからず眞󠄃直ますぐに進󠄃すゝみて出いづべし 10 君きみ彼かれらの中うちにありてその入いる時ときに入いりその出いづる時ときに出いづべし 11 祭日さいじつと祝日いはひびには素祭そさいとして牛うしのために一エパ牡羊をひつじのために一エパ羔羊こひつじのためにその手ての出いだし得うる程󠄃ほどを備そなへ一エパに油あぶら一ヒンを加くはふべし〘1127㌻〙 12 君きみもし自みづから好このんでヱホバに燔祭はんさいを備そなへんとし又󠄂または自みづから好このんで酬恩祭しうおんさいを備そなへんとせば彼かれのために東向ひがしむきの門もんを開ひらくべし彼かれは安息日あんそくにちに爲なすごとくその燔祭はんさいと酬恩祭しうおんさいを備そなふべし又󠄂また彼かれが出いでたる時ときはその出いでたる後あとに門もんを閉とづべし

13 汝なんぢ日々ひびに一歳いつさいの全󠄃まつたき羔羊こひつじ一箇ひとつを燔祭はんさいとしてヱホバに備そなふべし即すなはち朝󠄃あしたごとにこれを備そなふべし 14 汝なんぢ朝󠄃あしたごとに素祭そさいをこれに加くはふべし即すなはち一エパの六分󠄃ぶ一と麥粉󠄃むぎこを濕うるほす油あぶら一ヒンの三分󠄃ぶ一とを素祭そさいとしてヱホバに獻さゝぐべし是これは長久とこしなへに續つづくところの例典のりなり 15 即すなはち朝󠄃あしたごとに羔羊こひつじと素祭そさいと油あぶらとを燔祭はんさいにそなへて止やむことなかるべし

16 主しゆヱホバかく言いひたまふ君きみもし其その子この一人ひとりに讓物ゆづりものをなす時ときは是これその人ひとの產業さんげふとなりその子孫しそんに傳つたはりて之これが所󠄃有󠄃もちものとなるべし 17 然されど若もしその產業さんげふの中うちをその僕しもべの一人ひとりに與あたふる時ときは是これは解放ときはなしの年としまでその人ひとに屬ぞくし居ゐて遂󠄅つひに君きみにかへるべし彼かれの產業さんげふは只たゞその子孫しそんにのみ傳つたはるべきなり 18 君きみたる者ものは民たみの產業さんげふを取とりて民たみをその所󠄃有󠄃もちものより逐󠄃放おひはなすべからず只たゞ己おのれの所󠄃有󠄃もちものの中うちをその子こ等らに傳つたふべし是これわが民たみのその所󠄃有󠄃もちものをはなれて散ちることなからんためなり

19 斯かくて彼かれ門もんの傍わきの入口いりくちより我われをたづさへいりて北向きたむきなる祭司さいしの聖󠄃きよき室しつにいたるに西にしの奧おくに一箇ひとつの處ところあり 20 彼かれわれに言いひけるは是これは祭司さいしが愆祭けんさいおよび罪祭ざいさいの物ものを烹に 素祭そさいの物ものを拷やくところなり斯かくするはこれを外庭󠄄そとにはに携たづさへいでて民たみを聖󠄃きよくすることなからんためなり
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21 彼かれまた我われを外庭󠄄そとにはに携たづさへいだして庭󠄄にはの四隅よすみをとほらしむるに庭󠄄にはの隅々すみ〴〵にまた庭󠄄にはあり 22 即すなはち庭󠄄にはの四隅よすみに庭󠄄にはの設まうけありてその長ながさ四十キユビト廣ひろさ三十キユビトなり四隅よすみの處ところその寸尺すんしやくみな同おなじ 23 凡すべてその四よつの周󠄃圍󠄃まはりなるその建󠄄物たてものの下したに烹飪にやきの處ところ造󠄃つくりてあり 24 彼かれわれに云いひけるは是等これらは家いへの役者つかへびと等らが民たみの犧牲いけにへの品ものを烹にる厨房󠄃くりやなり

第47章

1 斯かくてかれ我われを室いへの門もんに携たづさへかへりしが室いへの閾しきみの下したより水みづの東ひがしの方かたに流ながれ出いづるあり室いへの面おもては東ひがしにむかひをりその水みづ下したより出いで室いへの右みぎの方かたよりして壇だんの南みなみより流ながれ下くだる 2 彼かれ北きたの門もんの路みちより我われを携たづさへいだして外面そとをまはらしめ東ひがしにむかふ外そとの門もんにいたらしむるに水みづ門もんの右みぎの方かたより流ながれ出いづ

3 その人ひと東ひがしに進󠄃すゝみ手てに度繩󠄂はかりなはを持もちて一千せんキユビトを度はかり我われに水みづをわたらしむるに水みづ踝骨くるぶしにまでおよぶ〘1128㌻〙 4 彼かれまた一千せんを度はかり我われを渉わたらしむるに水みづ膝ひざにまでおよぶ而しかしてまた一千せんを度はかり我われを渉わたらしむるに水みづ腰󠄃こしにまで及およぶ 5 彼かれまた一千せんを度はかるに早はやわが渉わたるあたはざる河かはとなり水みづ高たかくして泅およぐほどの水みづとなり徒渉かちわたりすべからざる河かはとはなりぬ

6 彼かれわれに言いひけるは人ひとの子こよ汝なんぢこれを見みとめたるやと乃すなはち河かはの岸きしに沿󠄄そひて我われを將ひきかへれり 7 我われ歸かへるに河かはの岸きしの此方こなた彼方かなたに甚はなはだ衆多おほくの樹々きぎ生おひ立たてるあり 8 彼かれわれに言いふこの水みづ東ひがしの境さかひに流ながれゆきアラバにおち下くだりて海うみに入いる是これ海うみに入いればその水みづすなはち醫いゆ 9 凡およそ此この河かはの往󠄃ゆくところには諸もろ〳〵の動うごくところの生物いきものみな生いきん又󠄂また甚はなはだ衆多おほくの魚うをあるべし此この水みづ到いたるところにて醫いやすことをなせばなり此この河かはのいたる處ところにては物ものみな生いくべきなり 10 漁者すなどるものその傍かたはらに立たゝんエンゲデよりエネグライムまでは網󠄄あみを張はる處ところとなるべしその魚うをはその類るゐにしたがひて大海おほうみの魚うをのごとく甚はなはだ多おほからん 11 但たゞしその澤地さはと濕地ぬまとは愈󠄃いゆることあらずして鹽地しほちとなりをるべし 12 河かはの傍かたはらその岸きしの此旁こなた彼旁かなたに食󠄃くらはるる果みを結むすぶ諸もろ〳〵の樹き生おひそだたんその葉はは枯かれずその果みは絕たえず月󠄃々つき〴〵新あたらしき果みをむすぶべし是これその水みづかの聖󠄃所󠄃きよきところより流ながれいづればなりその果みは食󠄃しよくとなりその葉はは藥くすりとならん
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13 主しゆヱホバかく言いひたまふ汝なんぢらイスラエルの十二の支󠄂派󠄄わかれの中うちに地ちを分󠄃わかちてその產業さんげふとなさしむるにはその界さかひを斯かくさだむべしヨセフは二分󠄃ぶんを得うべきなり 14 汝なんぢら各々おの〳〵均ひとしく之これを獲えて產業さんげふとすべし是これは我わが手てをあげて汝なんぢらの先祖せんぞ等たちに與あたへし者ものなり斯かくこの地ち汝なんぢらに歸きして產業さんげふとならん

15 地ちの界さかひは左さのごとし北きたは大海おほうみよりヘテロンの路みちをへてゼダデの方かたにいたり 16 ハマテ、ベロクにいたりダマスコの界さかひとハマテの界さかひの間あひだなるシブライムにいたりハウランの界さかひなるハザルハテコンにいたる 17 海うみよりの界さかひはダマスコの界さかひのハザルエノンにいたる北きたの方かたにおいてはハマテその界さかひたり北きたの方かたは是かくのごとし 18 東ひがしの方かたはハウラン、ダマスコ、ギレアデとイスラエルの地ちとの間あひだにヨルダンあり汝なんぢらかの界さかひより東ひがしの海うみまでを量はかるべし東ひがしの方かたは斯かくのごとし 19 南みなみの方かたはタマルよりメリボテカデシにおよび河かはに沿󠄄そひて大海おほうみにいたる南みなみの方かたは是かくのごとし 20 西にしの方かたは大海おほうみにしてこの界さかひよりハマテにおよぶ西にしの方かたは是かくのごとし

21 汝なんぢらイスラエルの支󠄂派󠄄わかれにしたがひて此この地ちを汝なんぢらの中うちにわかつべし 22 汝なんぢら籤くじをもて之これを汝なんぢらの中うちに分󠄃わかち又󠄂また汝なんぢらの中うちにをりて汝なんぢらの中うちに子等こどもを擧もうけたる異邦󠄆人ことくにびとの中うちに分󠄃わかちて產業さんげふとなすべし斯かゝる人ひとは汝なんぢらにおけることイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに生うまれたる本國人ほんごくじんのごとし彼かれらも汝なんぢらと共ともに籤くじをひきてイスラエルの支󠄂派󠄄わかれの中うちに產業さんげふを得うべし〘1129㌻〙 23 異邦󠄆人ことくにびとにはその住󠄃すむところの支󠄂派󠄄わかれの中うちにて汝なんぢら之これに產業さんげふを與あたふべし主しゆヱホバこれを言いひたまふ

第48章

1 支󠄂派󠄄わかれの名なは是かくのごとしダンの一分󠄃ぶんは北きたの極はてよりヘテロンの路みちの傍かたはらにいたりハマテにいたり北きたにおもむきてダマスコの界さかひなるハザルエノンにいたりハマテの傍かたはらにおよぶ是これその東ひがしの方かたと西にしの方かたなり
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2 アセルの一分󠄃ぶんはダンの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 3 ナフタリの一分󠄃ぶんはアセルの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 4 マナセの一分󠄃ぶんはナフタリの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 5 エフライムの一分󠄃ぶんはマナセの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 6 ルベンの一分󠄃ぶんはエフライムの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 7 ユダの一分󠄃ぶんはルベンの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる

8 ユダの界さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる處ところをもて汝なんぢらが献さゝぐるところの献納󠄃地ささげちとなすべし其その廣ひろさ二萬まん五千せん其その東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる長ながさは他ほかの一ひとつの分󠄃ぶんのごとし聖󠄃所󠄃きよきところはその中うちにあるべし 9 即すなはち汝なんぢらがヱホバに献さゝぐるところの献納󠄃地ささげちは長ながさ二萬まん五千せん廣ひろさ一萬まんなるべし 10 この聖󠄃きよき献納󠄃地ささげちは祭司さいしに屬ぞくし北きたは二萬まん五千せん西にしは廣ひろさ一萬まん東ひがしは廣ひろさ一萬まん南みなみは長ながさ二萬まん五千せんヱホバの聖󠄃所󠄃きよきところその中うちにあるべし 11 ザドクの子孫しそんたる者ものすなはち我わが職守つとめをまもりイスラエルの子孫ひと〴〵が迷󠄃謬󠄃まよひし時ときにレビ人びとの迷󠄃まよひしごとく迷󠄃まよはざりし者ものの中うち聖󠄃別きよめられて祭司さいしとなれる者ものに是これは屬ぞくすべし 12 その献さゝげたる地ちの中うちより一分󠄃ぶんの至聖󠄃いときよき献納󠄃地ささげちかれらに屬ぞくしてレビの境界さかひに沿󠄄そふ

13 レビ人びとの地ちは祭司さいしの地ちにならびて其その長ながさ二萬まん五千せん廣ひろさ一萬まんなり即すなはちその都すべての長ながさ二萬まん五千せんその廣ひろさ一萬まんなり 14 彼かれらこれを賣うるべからず換かふべからず又󠄂またその地ちの初實はつなりは人ひとにわたすべからず是これヱホバに屬ぞくする聖󠄃物きよきものなればなり

15 彼かの二萬まん五千せんの處ところに沿󠄄そひて殘のこれる廣ひろさ五千せんの處ところは俗地ぞくちにして邑まちを建󠄄たて住󠄃家すみかを設まうくべし又󠄂また郊地かうちとなすべし邑まちその中うちにあるべし 16 その廣狹ひろさは左さのごとし北きたの方かた四千せん五百ひやく南みなみの方かた四千せん五百ひやく東ひがしの方かた四千せん五百ひやく西にしの方かた四千せん五百ひやく 17 邑まちの郊地かうちは北きた二百ひやく五十南みなみ二百ひやく五十東ひがし二百ひやく五十西にし二百ひやく五十〘1130㌻〙 18 聖󠄃きよき献納󠄃地ささげちにならびて餘のこれる處ところの長ながさは東ひがしへ一萬まん西にしへ一萬まんなり是これは聖󠄃きよき献納󠄃地ささげちに並またびその產物さんぶつは邑まちの役人やくにんの食󠄃物くひものとなるべし
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19 邑まちの役人やくにんはイスラエルの諸すべての支󠄂派󠄄わかれより出いでてその職つとめをなすべし 20 その献納󠄃地ささげちの惣體そうたいは堅たて二萬まん五千せん橫よこ二萬まん五千せんなりこの聖󠄃きよき献納󠄃地ささげちの四分󠄃ぶんの一にあたる處ところを取とりて邑まちの所󠄃有󠄃もちものとなすべし

21 聖󠄃きよき献納󠄃地ささげちと邑まちの所󠄃有󠄃もちものとの此旁こなた彼旁かなたに餘のこれる處ところは君きみに屬ぞくすべし是これはすなはち献納󠄃地ささげちの二萬まん五千せんなる所󠄃ところに沿󠄄そひて東ひがしの界さかひにいたり西にしはかの二萬まん五千せんなる所󠄃ところにそひて西にしの界さかひに至いたりて支󠄂派󠄄わかれの分󠄃ぶんと相並あひならぶ是これ君きみに屬ぞくすべし聖󠄃きよき献納󠄃地ささげちと室いへの聖󠄃所󠄃きよきところとはその中間なかにあるべし 22 君きみに屬ぞくする所󠄃ところの中間なかにあるレビ人びとの所󠄃有󠄃もちものと邑まちの所󠄃有󠄃もちものの兩傍りやうはうユダの境さかひとベニヤミンの境さかひの間あひだにある所󠄃ところは君きみの所󠄃有󠄃もちものたり

23 その餘ほかの支󠄂派󠄄わかれはベニヤミンの一分󠄃ぶん東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 24 シメオンの一分󠄃ぶんはベニヤミンの境さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 25 イッサカルの一分󠄃ぶんはシメオンの境さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 26 ゼブルンの一分󠄃ぶんはイッサカルの境さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 27 ガドの一分󠄃ぶんはゼブルンの境さかひにそひて東ひがしの方かたより西にしの方かたにわたる 28 南みなみの方かたはその界さかひガドの境界さかひにそひてタマルよりメリボテカデシにおよび河かはに沿󠄄そひて大海おほうみにいたる 29 是これは汝なんぢらが籤くじをもてイスラエルの支󠄂派󠄄わかれの中うちにわかちて產業さんげふとなすべき地ちなりその分󠄃ぶんは斯かくのごとし主しゆヱホバこれを言いひたまふ

30 邑まちの出口でぐちは斯かくのごとしすなはち北きたの方かたの廣ひろさ四千せん五百ひやくあり 31 邑まちの門もんはイスラエルの支󠄂流わかれの名なにしたがひ北きたに三みつあり即すなはちルベンの門もん一ひとつユダの門もん一ひとつレビの門もん一ひとつ 32 東ひがしの方かたも四千せん五百ひやくにして三みつの門もんあり即すなはちヨセフの門もん一ひとつベニヤミンの門もん一ひとつダンの門もん一ひとつ 33 南みなみの方かたも四千せん五百ひやくにして三みつの門もんありすなはちシメオンの門もん一ひとつイツサカルの門もん一ひとつゼブルンの門もん一ひとつ
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34 西にしの方かたも四千せん五百ひやくにしてその門もん三みつあり即すなはちガドの門もん一ひとつアセルの門もん一ひとつナフタリの門もん一ひとつ 35 四周󠄃まはりは一萬まん八千せんあり邑まちの名なは此この日ひよりヱホバ此こゝに在いますと云いふ〘1131㌻〙
 1477㌻